オーディオ専門店 でんき堂スクェア湘南

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でんき堂スクェア開店中

on 2017年10月23日

 

ここ暫くここの更新が出来て居ませんでした。言い訳したくないのですが、要するに忙しくて手が回らなかったのです、期待されていた方には御免なさい。例えば今日10/22㈰は季節外れの超大型台風襲来前日で、流石にお客様方も少なかろうと、事務仕事やこのブログやケーブルの作製側に回ろう等と、雨脚強まるばかりの県道の通勤の道すがらハンドル握ってそんな事考えながら店に出たのですが、でんき堂スクェアはつくづく気の優しいお客様方に支えられているな改めて感じましたが、店開けるなり

「いつも忙しいそうだから、今日みたいな悪天候ならゆっくり話も出来ると思って」

と、実の所は内容の乏しいあまりにお粗末な国政選挙のせいでTVが最悪に詰まらないしこの天候じゃどうにもならないからとの本音なぞはおくびにも出さずに、お客様が何人も来店されるのですよ、本当にありがたい話ですね。その結果実にたくさんの仕事を頂戴頂けたので本日もここには多くを書き込めないのです、よって本日はココを見て下さっている皆様にはゴメンなさい、ご来店下さっている皆様には心より有難うございますと申し上げさせて頂いて今日の所はお終いとさせて頂きます。

追伸、QEDエアロック処理やオリジナルケーブル作成等が、当初の目論みより大分注文数が増えて来た為に、オリジナルケーブル作成やアナログカートリッジの装着なども含めて、作業系の即日対応が些か難しい状況となって来ております。必ずベストの内容で承りますので、お時間的猶予だけ何卒ご承知下さいませ。上の写真みたいな仕事が増えて来ていて、どうしてもお時間掛かってしまうのです。

そう言えば監視カメラで社員と客の動向を監視しているとっても気分の良い家電量販の、その中にこさえてあるオーディオコーナーのスタッフブログ覗き見してみたら、役所に提出された道路工事の許可申請用紙読んでる方がまだ面白いかもと思えるくらいつまらない内容で、殊更自慢ゲに自分が今度買う150万のスピーカーを述べてる僕も大変良く知ってる死んだ魚の腐った様な眼で人の事見て下さる出戻りのスタッフの文章に行き当たって、僕彼の事大好きだから何とか全部読み終える前に気が付いたらキーボドに涎流して突っ伏してましたが、前年比でドンドン数字落としてるこのオーディオ売り場のスタッフが、自分のオーディオとかスピーカーとかどんどん高額な物に買い替えていく話を、ましてや責任者でも店長でもないペーのスタッフの、しかも一度辞めた筈なのに何故か戻った出戻りレベルの人間がブログで吹聴出来るんだから、さぞかしこの会社景気も利益も給料もいいんだろうなぁと、僕もその十分の一くらいのでも良いからオーディオ買いましたって皆さんに報告できる位にはがんばろっと!

どっち道何買おうと、オーディオ屋のスタッフが自分の購ったオーディオを、公開ブログで嬉しそうに騙ってる様じゃアホですがね・・・

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10月15

DENON モノラル用カートリッジDL102です

on 2017年10月15日

各社モノラルレコード用にカートリッジを出されていますが、ベラボ~な物は別として、最も価格的にも性能的にも安心してお薦め出来かつ安心して使えるのは、やはりコロムビア以来の伝統のDL102です。所がこの針、企画と規格が60年近く前と余りに古いので、現代の感覚ではちょっと安心してリード線装着等はお勧めできません。ハッキリ言うとまず大抵の方には無理だと思って頂いて結構です。二極しか出ていない、しかもエライ長いピンにそれぞれリード線二本づつ挿すなんて、恐らく数百、千回はリード線付け外しして来た私でも御免蒙りたいです、勿論何度もやってきましたが。50年前の昔はこの針皆さん気軽に半田付けしてたんですが、今時はちょっとそれもね。以前も書いたように専用のY字型リード線を用意してあります。最近上位グレードも作って貰いました。所がですね、それでも事故の報告が絶えません。線の取り回しが難しいのですよ、コレ。それにピンセットでチップ握ってピンに挿そうとする方が殆どですが、大変失礼ながらそれ間違いです。ピンセットは摘む物であって力を入れる道具では有りません、サクッと滑ってスカッと針飛ばします。さりとてペンチも不向きです。先日超高価な針のリードピンをペンチで握り潰して一発オジャンにされた方もおられましたし、高価なリードチップの付け根を折られた方もいらっしゃいました。とにかくもう止めましょう、不幸な事故は。よって、でんき堂スクェアとしては、一般カートリッジもですが特にDL102に関しては、装着を各地のオーディオ専門店に、或いは頼れるべきお店が見当たらない際には手前どもに依頼する事をお勧め致します。尚、DL102は現在DENONの奮闘も虚しく絶望的な品薄状況です。取り扱い量は実質でんき堂スクェアがトップクラスなので供給自体は必ずされますから、ともあれ予約を入れて下さい、必ず入荷次第順番にお渡し致します。それから毎度繰り返しますが、アナログカートリッジは必ず取付技術を持ったスタッフの居るオーディオ専門店でお買い求めください、取引の力関係上、アナログ製品に対して技術もロクに持ち合わせないどころか売り場に人さえ居ない様な超大型家電カメラ量販にそれを卸さずにはいられない各メーカーに成替わりまして切にお願い申し上げ致します。まぁ、家電量販で売れさえすればいいと言う価格体系と営業姿勢でオーデイオ製品こさえてるメーカーの事までは言う気ないですがね。

 

 

カートリッジ取り付けのご依頼は→0466-20-5223

 

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10月14

シスコン復活とパイオニアに思う

on 2017年10月14日

ここでは、普段からオーディオ的に凝った方々の好みそうな物ばかり紹介して来て居ますが、オーディオは本来マニアの占有物でも無し、1970年代にはごく普通の家庭にシステムステレオ、パイオニアやビクター、トリオ等でお馴染みの銀色に輝く機材が同じメーカーの誂えた立派な木製の家具調ラックに収まっていて、再下段にはLPが数十枚並べられて引き出しに小物が入るアレですね、当時の価格でも10万~20万はくだらない物が、普通の家庭にTVが20インチは有れば立派だった時代の各家庭に当たり前の様に並んでいました。
私等は幼少期は別段裕福な家庭でもマニアでもない普通のサラリーマンの親を持ち、名古屋郊外の公団2DKで、勿論車等所有してる訳ないしエアコン付いてる家等皆無の環境で、風呂にシャワーも付いていない住まいでしたが、レコードプレーヤーを抱いたビクターのレシーバセットが置いてありました。後で気になって調べたら1972年型で、当時で五万円超す程度のセット、丁度大卒初任給が5万円と言われた時代の一般レベル、或いはそれより低い程度の生活環境だった私の家にも、この程度のステレオは有った物だし、63棟も並んだマンモス団地の幼稚園の色んな同級生の家に遊びに行けば、どの家にもやはり似た様なステレオ装置は大概は並んでいた事を良く覚えています。因みにこの団地は五階建ての豆腐型公団で一棟当たり40家族程度の部屋数でしたが、大きな芝生の前庭を持つ広々とした環境に駐車場は各棟二台ずつだけと言う、今では想像もつかない状況でした。友達で自家用車持ってる家、ほんの少しだったよね、あの頃。
現代の感覚に直せば40数万円程度のステレオが各家庭にマニアとか関係なく置いてあるのと同じ金銭感覚でしょう。私の家でさえ今で言う20万円程度のシステムだったと言い替えられます。木の箱の良く響くほのぼのした音の記憶があります。逆に言えば今の立派な戸建てやすっかり広くなった公団やマンションの間取りで、立派な車が一台どころか複数台、全室エアコン完備で50インチのテレビは当たり前の昨今に、それらの投資額や存在に比して存在も内容も明らかにしょぼい音楽環境の現代がおかしいのです。
まぁ皆様が生活の重点に何を置こうと一介のオーディオ店が何か喚くべく問題ではないでしょうが、ただ一つハッキリ言えるのは、当時の各家庭の方が今より遥かに音環境は優れています。ハイレゾ語ろうがデジタル云々言おうが、2~3万円程度のプラスティックの練り物に基盤が張り付いた様な物から得られる音は、逆立ちしても70年代のシスコンには敵いません。確かに丸ビル一棟分の容積のコンピューターを必要とした性能が、掌サイズのモバイルに収まってしまう今の時代に、オーデイオも小型高性能化したと思いたい気持ちも少しは分からんでもないですが。因みに最新のテレビはそりゃ画質も素晴らしいですが、こと音に至っては、1970~80年代のテレビにさえ到底及ばないレベルまで衰退しています。薄いフィルムがペラペラ仕込まれてるだけだもんね、しかも下向きとかで。重たい木箱に独立アンプと紙製コーン仕込んでた時代のTVの音の方がそりゃ良いに決まってますが、視聴者置き去りの4K8Kと言った解像度至上主義志向の彼らや販売店からそこに声が上がってこないのは、最早不思議と言うよりは毎度お馴染みの、売れりゃ後はどうでもいい如何にも日本の家電業界らしい話ですね。
閑話休題、今日のお仕事は、余程物持ちが良い方だったのでしょうが、1976年型のパイオニアのシスコンの再整備です。要するに持主たる御主人は別段マニアでは無いけど、若りし頃コレをどこかしらの電気店でお買い求めになったのだそうです、勿論大型家電量販等と言う軽薄な販売形体の店など存在しない時代です。街の電気屋さんかデパートの電気製品売り場の仕事でしょうね、きっと。当時の価格でも30万近いセットです。スピーカーも大きくて縦型の木製キャビネットも立派。でもお客さんは配線とか全然分からない、そりゃ40年前に電気屋さんが据え付けてくれてそのまんまですもんね。興味持って弄らない限りは壊れるまでその時の姿で存在するのが普通の家庭のオーディオです。今回そのお客様のご親族、兄上ですね、歳を重ねられて自分より一足先に旅立たれ、その形見として譲り受けたスピーカーを繋いで上げたい、でもどうすればいいか良く分からない、そういう依頼です。
御主人は全くオーディオ的知識は有さないので兄上のそれが何であるかはよく分からないが、とにかくそのスピーカーは大きくて外国製で兄はマニアであったと。なんだか発音し難い英語だと。それで写真を見せて貰ったら何とタンノイだ。TANNOY、オーディオ好きな人は当たり前でも、興味なきゃこの綴りは無理ですよね、そりゃ。コルク貼ってあったイイ時代のスターリングで、スタンド分割だった時期のサイドの音響ダクトを触って低域の量感調整が出来た、おおらかな聴き応えを有した最後のタンノイです。

「お客様、これはね、確かに時間は経っているけど良い物ですよ、お兄様の為にもキチンと接続して音を出して差し上げましょう、幸いにしてアンプは40年経って今尚健在、流石に音質的にはコンデンサが抜けて来た感じの音だし、あちこちガリも出て来ているけど、今回はケーブルだけ新調して、いよいよの時がきたらアンプを考えましょう」

そういう話で纏めて端末を処理したケーブルを持参してお客様宅訪問です。閑静な丘の上の住宅街で、成る程1970年代に売り出されたであろう事を偲ばせる戸建てがまだ幾つか残っていました。

 

右がビンテージ対応の小径用プラグ、左がバナナプラグ

 

パイオニアと言うブランドや会社は、往時の勢いは今は見る影もなくなり、慈愛に満ちた創業者の人間性なぞ知ろう筈も無い姿勢で臨む営業共の、オーデイオや取引店に対する熱意もポリシーもマナーも全く持ち合わせないか感じさせない事のみに長けた、もうこれ以上罵る言葉さえ浮かばない現代のパイオニアの彼らからすれば、眩い位の当時はとても輝いていたパイオニアの懐かしくも立派な面影を抱えて銀色に輝くシスコンを、あちこち整備して接続取りなおして新たな環境に移った英国タンノイに接続です。
立派とは言えこの時代のシステムのスピーカーターミナルは本当にささやかな物で、バネ抑え式の小さな穴が開いたパッチン式の例のアレですね、なので、そう言った端子に撚り線を綺麗に纏めて細径に確実に挿しこめるTARALABのSA-PINと言う端子でアンプ側を仕上げ、スピーカー側は高価な物は使いませんがバナナプラグでしっかり組み上げておきます。一通り接続終わって掃除も少しして、長い事回って居なかったターンテーブルもベルトを変えたらちゃんと回って音も出て、こちらのご主人も喜ばれたし、その兄上もきっとお喜びであろうと、少しイイ気分で帰って来た次第です。
要するにでんき堂スクエアは、マニアでなくても音出しに困っている方への手助けを致しますと、そう言うお話です。因みに今回頂戴した料金は、目的地までの往復電車賃プラス、スピーカーケーブル及びプラグ、ベルト代金実費と1時間半程度の出張作業費としての5,000円でした。金銭の価値感は皆様それぞれおありでしょうから、妥当に感じられた方は是非、オーディオの件で何か必要御座いましたらお問い合わせ下さいませ。若い頃は自分で担いで階段上がったけど、もう歳喰ってこんな重いアンプ下ろせない、でももう一度直して使いたいから助けてくれ、息子もアテにならんのじゃと言った依頼も良くお受け致しますので、諦めてしまう前に一度検討なさってみて下さい。

最後に、現代のパイオニアの事をぼろ糞に書かせて頂きましたが、取引店に対してのらりくらりと3年間音沙汰ない彼らの営業姿勢に、慈愛の心で接せられるほど私は人間が出来て居ません。その前の担当者等は

「我々パイオニアはオーディオなんか重視していないから、小規模なオーディオ販売店等相手にする気が無い」

とまで、湘南モールフィルのハンバーガー屋でコーヒー飲みながら言い切られた事もあったしね(笑)
こんな奴が跋扈するパイオニアなら、オーディオを愛して仕事している身分としては、パイオニアなんか無くなってしまえばいいと心の底から思います。しかし今まで私達を楽しませてくれたパイオニア製品は大好きです、個人的には沢山所有して仕事では山盛り販売して来ました。そんな私がパイオニア消えちまえなんて言うと、創業者にして敬虔なクリスチャンであった松本氏が聞いたらさぞ悲しむでしょうが。

 

オーディオ再整備のご相談はコチラ→0466-20-5223

 

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10月11

気軽に使いきって下さい

on 2017年10月11日

世の中アナログブームなんだそうです。笛や太鼓打ち鳴らして鵜の目鷹の目総動員して歩いて探しても、気軽に確かな技術でカートリッジ装着受けてくれる様な大型家電カメラ量販の店員に巡り会う奇跡なぞありやしないのに、その彼らが最も沢山レコードプレーヤーやカートリッジを売り散らかすブームってのは一体どう言う構造になってんでしょうね、買ったら自分で付けろってンですかね?
私の感覚ではPCの設置やスマホの設定よかアナログカートリッジの装着の方が遥かに簡単です。なのに彼らの店でPC買えば設置設定は規定の料金で受けてくれますが、アナログカートリッジの取り付けは金額の問題でなく受けてくれません。おかしいんじゃないの、その姿勢。アナログプレーヤー買う人は皆マニアだから自分でやれって考え方はおかしいよね。どうせそこまで考えてそう言った製品並べてる訳じゃないのでしょうが。とにかくブームでも何でも結構です、アナログ製品はカートリジの取り付けをして下さる近所のオーディオ専門店で是非御購入下さいませ。近所に無ければでんき堂スクェアまでどうぞ!

 

 

さて、今日のご紹介はそんなブームにも多少は関係しましょうが、久方振りに引きずり出したプレーヤーの針なぞは大概駄目になっている物、所が店頭に行けば値段は張るは、付けてもくれないはの踏んだり蹴ったり、覚悟決めて自分でやるのは勿論結構ですが、一発で二万三万十万する様なカートリッジブチ折るのも余りにも悲しいですよね。それで今回は練習用にとびきりお安い針を提供致します。中央電気時代のCECが扱っていたMMカートリッジのノンパッケージ品デッドストック売切りです。要するに古いです。でもキチンと扱えばこの手の針特有の野太い押出しが愉しめます、針圧は2.25g。値段はもし失敗しても死ぬほど残念な気持ちには恐らくならない、たったの2000円。気軽に使って気軽に折ってみませんか?それでも大事に使いたいし付けてよと言う方、シェル買ってくだされれば取付サービス致します。シェル持ち込みの方には手間賃1000円でお取り付け致します。尚、この針にも一応代替えの交換針が一部販売サイトで用意されている様子ですが、3000円を超えています。だったらこっちの本体ごと買った方が面白いですよね。

 

数限り、両手の指程度しか御用意出来ていませんのでお気軽にでもお早めにどうぞ→0466-20-5223

 

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10月11

DL103アルミボディ換装、もう何度目かは忘れましたがいつ聴いても良いね、コレ

on 2017年10月11日

すっかりお馴染みのと自分で言ってりゃ世話ありませんが、今やすっかり稀少な在庫となってしまったDENON DL103を、遠方のお客様からのご依頼ででんき堂スクェアオリジナルにして好評のアルミボディ化です。またかと思われた方には申し訳ないので、今日はちょっぴり手の内を明かしますね。

 

 

まずですね、このアルミボディ化の依頼が入ったら、この作業が必要と分かって居る日は、出社前から私はあまり右手を重い物持ったりしない様に気を付けて、出来るだけ他の仕事は後に回して精神的にも安定を図ります。大袈裟に感じるかも知れませんが、この作業は一瞬で全てがパーになるし、カートリッジ分解中はくしゃみで逝く場所もあるし、疲れ等で手先が震えるのも困るんですよね。それなもんでかなり慎重に取り組みます。
この針が生産が全く追いついていない昨今、散々待たせて漸く入った貴重なDL103の内容を確認をします。本来はこの針が業務用途だった証に、今時珍しいいデータシートが添付されてきます。今コレ付く針は滅多にないですね。検印者は最近すっかりお馴染みの根本さん、皆さんも手元のデータシートの検印眺めてみましょう。問題無さそげならば呼吸を整えて作業開始です。

 

 

で、こちらが元の側を剥ぎ終わった姿です、あんまり見た事無いでしょう。どうやるかは秘密です、一番難しく神経使う部分なので。良い子は決して真似しないで下さい。内部に連なるリードチップの半田された部分から、見えるか見えないかの蚕の糸程度の線が分かりますか?ここ無造作に触れると一発アウトです。因みにDL103には誰にも知られずに前期型、後期改良型が存在します。外見の仕上がりでの話も散見しますが、私はこの状態で一目瞭然の箇所を抑えてあります。今日の針は新品なので勿論後期型です。前記型と何が違うかは具体的には触れませんが、主に生産時に、生産者毎の技術的技量差が生じにくい様にガイドが追加されたのが後期型です。所が現在のDENONではその旨は一切関知しておらず、先日正式にこの針の内部変更がいつ行われたか問い合わせを出したのですが、白河の工場に現生産設備が移転して以来一切の変更は無いの一点張りでした。恐らくその答えに間違いは無いでしょうし、それ以前を知る関係者等も最早現役では残って居ません。また、DL103Rに関しても、有る時点から内部の一点にほんの僅かにですが、オリジナル103には存在しない泣き殺し対策が施されるようになって居ます、まぁこんな事知らなくても全然問題無いのですがね、私の様に何十個何百と103系列バラしていけばいつかは分かります。

 

 

こちらがアルミボディを換装終えたところです。隣が元の側です。コチラも作業手順は秘密ですが、ただ填めるだけだと思って取りかかると、針が即断します。角度や手先の扱いに相当な慎重さが求められる瞬間です。
新たなボディはオリジナルと寸分違わぬサイズでアルミブロックから削り出しです。お金掛かるんですよ、コレ本当に。こんな作業少量で受けて下さる加工業者さんだって滅多にいません。

 

 

お客様指定のシェルに取り付け終えたらアームに据えてバランス取ってLP半面音出し確認です、今日は本屋で購ったラバーソウル。普段知ってる103では到底得られない低音の押出しと高域に渡って得られる解像感が店内響き渡ります。人によっては丸針に対する印象を改める瞬間です。それから案外多いのですが、お客様のシェルを預かるとリード線の付け間違いをちょくちょく目にします。グレースの特定のアームで無い限りは全て間違いなので直しておきます。

 

 

最後にいつもの顕微鏡確認です、接眼レンズで覗いている状態では30倍です。無垢ダイヤが綺麗ですね、カンチレバー裏側の接着剤も少なめの結構仕上がりの綺麗な個体です、コレは。
お客様への出荷前に最終の針先確認をして、先程の音出し確認で針先が汚れて居たら磨きます。お客様もこの写真添えて手元に届いたら嬉しくはないですか?全ての作業を終えて安全な梱包を施したらお終いです。この作業は一日三個までと決めています。正直言って物凄い神経を消耗するのです。勿論他の仕事を一切しなければもっと沢山受けられますが、そうも行きません。

全部をお話は出来ていないですが、アルミボディ化の料金が、部材費、作業工賃、セットアップ費用込みで32,400円税込みと言うのは、決して高くないなと少しでも皆様に伝われば幸いですね。尚、元の側はお客様へお返し致します、将来の針交換時にこのアルミボディーをDENONへ供出する訳には行きませんからね。再び私の手元に折れた針共々戻して頂ければ、元の姿に戻してメーカーに差し出して、アルミボディは再び新規DL103へ装着できる訳です。

 

まだアルミボディ未経験の方、お早めに→0466-20-5223

 

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10月10

Zonotoneの4芯ケーブルをバイワイヤでQEDのAIRLOC、しかもコレがただものじゃない仕様でして・・・

on 2017年10月10日

 

さてこの写真は何でしょうか?態度の悪い生意気な取引先の条件にブチ切れたオーディオ店店主が頭来てケーブル切り刻んだのでしょうか?流石に違いますね、それにその場合に切り刻んでやりたいのはケーブルじゃないし。
今日のお仕事は毎度お馴染みQEDのAIRLOC、相手も頻出するZonotone、ここを読んで下さっている方々には毎度お馴染みで何か目新しいのかと思いますよね、皆さん。
今完成したそのケーブルを閉店後の深夜の店内で一人、納品前の最終確認とエージング兼ねて音出し確認しながらコレを書いています。コレが本当に凄いと言うか怖い、薄気味悪い。今PCのキーボードをぎこちない指先でポチポチ叩いている私の背中越しに、ローテルのアンプに組んだPMCのブックシェルフがこのケーブルを噛んでますが、その音が怖い、恐ろしい。さっきから首筋に何かが吹きかけてくる、背中に何かの存在を感じる、背骨にベースが直に振動を伝えてくる、脳内に直接歌声が飛び込んでくる。鼓膜が振動を感じて脳内で立体処理を行う前に皮膚感覚で先に音楽が体に伝わって来てしまう、何なんだ一体これは。
度々振り向いては、あぁ確かにスピーカーが鳴って居ると安堵しつつもどうにも実体化した音が形を伴って背後に立っている様で怖い、音が良いとかそういった感情より先に恐怖感が立つ、久しぶりの感覚ですね。本当よ、この感覚。
ケーブルはZonotoneの6NSP-4400Miester、最近5500aGransterにモデルチェンジされましたがそれまでの人気ケーブルで四芯構造、この一本でバイワイヤまで担当できる優れたケーブルですね。コチラを二本づつ纏めて使う贅沢な用い方も出来ます。 二本づつ纏めて使って、更にそれを倍使ってのバイワイヤ接続と言う手法も相当な効果が期待出来、この場合2mペアを得る為に8m分のケーブルを使うと言うナカナカの贅沢仕様で、店頭でも比較的多く承る仕様です。しかし今日のはもっと凄い、4芯を一纏めとして扱い、左高域プラス、もう一本も4芯一纏めで左高域マイナス、更に4芯一纏めで低域プラス、続けて4芯・・・・・と続いて計8本、本来4芯のコチラのケーブルなら2mペア4m用いればバイワイヤ接続が適うのに、通常の4倍の出費で総計16m分を用いてのバイワイヤ接続です。その壮観さは写真でもお分かり頂けるかと思います。

 

 

この考え方自体が新しい訳では有りません、ナノテックの高価な完成ケーブル等にもこの考え方で組まれたケーブルは存在しています。ただ実際にその自作するなら剥き作業だけでも外皮16回に内芯64回剥いての壮大な手間暇技量に気力、或いは完成版として手にする際のあまりの費用に、なかなか実行する方は居ないのです。
所が今回コチラのケーブルをAIRLOC処理依頼で持ち込まれたお客様は、果敢にそれに挑戦された訳です。さぞ大変だった事でしょう、価格もそうですが組み上げるまでの労力も。キチンとメーカー純正の大変高価なバナナプラグも16個奢られて。だのにお客様どこか一つ御納得がいって無かったとのこと、即ち、作って居る際から感じられていたそうですが、4芯のケーブルを一纏めにするという事は、細い銅線が何十本も束になった状態で非常に太く撚れている事になります。(今胃を握られて怖くなって後ろ見たらジョンが顔傾けてマイク舐める様な位置で謳っていた)どんなに力んでも均等なスパイラルは作れません。それを専用とは言え大口径のバナナプラグで飲み込みイモ螺子で閉め込んだだけで、この100本は越しそうな線材一本一本全てに均等な信号が伝達されているのだろうか、中には完全に遊線化してしまったり、弄れて縮れて信号が迷走する様な状態になってはいないだろうか、でもこの形状のプラグでこれ以上の留め方はどうしても思いつかない、しかし音はもう少し何とかなるのでは、そんな思いで居られた所、たまたまでんき堂スクェアを見つけ、QEDの存在を認識されたとの事。その構造を聞くに自分が考えて居たのは正にそこであると手を打たれ、(今ゾクッと来て鳥肌立って思わず振り向いたら、ポールがバイオリンベース手に謳ってました)早速AIRLOCの依頼、16箇所、全端末全箇所剥き直しの上でケーブル再構築です。それで冒頭の写真です。銅線の切れっぱしは私が失敗したのではなくて、今までバナナプラグ噛んでいた部分の15mm程度のみを切り落とした部分です。外皮が16本、内芯が64本、更にシールドの箔やドレインの木綿糸の切れ端です。総作業時間が2時間15分でした。分かりやすい様に伸縮チューブも左右上下色分けして奢ってあります。

 

 

スピーカーに挿さっている姿、アンプに挿さって居る姿、全く壮観ではありませんか。(今ジョージのつま弾くシタールが脳内を支配した、うわぁ~)漸く出来あがったケーブルを適当なシステム用意して試聴して今し方このコメントに連なります。キーボード入力不得手な私が文章ここまで至るのに、ラバーソウルとリボルバーの二枚を消費しました。その間店内は正に万華鏡の如く極彩色の音が私の周りを飛び交っています、ラストのトゥモローネバーノウズに至っては背中越し後ろ向きにシステムがなっているのに、どう聞いても自分の左前から怪しげな音が鳴り響いたりして思わず手を止めてしまいました。
音に敏感であったり優れた才能を有す方々の中には、音に色を感じたり味覚を刺激される感覚を覚える事があるそうです。私は決してそういう物には手を出したりしませんが、1960年代の中後期サイケデリックムーブメント、スゥインギングロンドン、ドラッグカルチャーが支配した頃のポップシーンでは、LSD等によって幻覚症状を見た彼ら彼女らは、音が目の前で実体化したペイズリー模様柄が生まれては消えて形を変えながら脳内を眼前を夢と現実の狭間の様な感覚と時間軸を超えて飛び交ったのだそうです。流石にそこまでは感じませんが、さっきからその手前の感覚が私を支配しています、或いは疲れているだけだったりして(笑)
ドラッグなどは決して手を出すべき物でないと私でさえ思いますが、そんな物手を出さずともある一定の水準に達したオーディオ環境下で一種の陶酔下に近づけるのだとしたら、それはそれで恐ろしくもあり覗いてみたくもある経験では有りませんか?コチラなら安心して喜んでお勧め致します。何故ならどんなに手に汗握る恐怖を覚える様な音世界が実現した所で、オーディオ装置が皆様の精神や身体を蝕む事だけは決して有りませんから。強いて言えば、少々懐にはキビシィ~かも知れませんがね。

 

 

尚、文章中に、これを書きながら背後で流れていたサウンドに対して都度聴きながら感じた率直な感想が書き込まれていますが、決しておかしなクスリなどやって居る訳ではない事を重ねてお断り致します、或いは感覚がおかしいだけなのかは自分でも分かりませんが・・・
ナカナカ得難い体験をさせてくれるケーブルが組み上がった物です、せっかくだからこのままペッパー軍曹もきいちゃおっと、おぉっ、ダイヤの目をしたルーシーが飛んでいるぅ~

 

4芯ケーブル贅沢に4倍使ってAIRLOCして僕も私もブッ飛びたい→0466-20-5223

 

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10月08

でんき堂スクェア湘南店営業案内

on 2017年10月8日

 

でんき堂スクェア湘南店は毎週水曜日を定休日とさせて頂いております。因みに旗日、祝日の際は営業しております。
今回誠に勝手ながら、10/19㈭10/20㈮の二日間を店舗臨時休業とさせて頂き、水曜定休と併せての三連休とさせて頂きます。お客様方々、お取引先の方々、全ての方へ申し訳御座いません。10/21㈯11:00より通常どうりに営業開始致します、何卒ご理解の程宜しくお願い致します。

 

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〒252-0804
神奈川県藤沢市湘南台1-4-3
サンシャイン湘南台B1
TEL:0466-20-5223
shonan@audio-sp.com
FAX:0466-20-5277
月火木金 13時~21時
土日祝日 11時~19時
定休 水曜

アクセス

小田急江ノ島線/相鉄いずみ野線/横浜市営地下鉄ブルーラインにて「湘南台駅」で下車。【E出口】より徒歩1分。 ケーキ屋葦さんのあるビル地下1階。「処方せん」の看板矢印のところを入ってすぐの階段またはエレベーターで降りた所です。

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