皆さん今晩は、前回寒くて雪も降って云々みたいな書き出しだった記憶ですが、2週間ちょっとご無沙汰したら今度は急に暖かくなって花粉は飛び交ってもう最悪といった感じです。
相変わらずなのは異常なまでの降水量の少なさで、そろそろ纏まって降ってくれないと比較的渇水に強い筈の、当店がある神奈川県もいよいよまずいんじゃないかな…
閑話休題、昨今の物価上昇以上に価格が高騰しているのが銅製品。オーディオなんて殆どが銅線頼みなもんで、もう大変なんですから、なんて林家三平みたいな言葉が口をく始末です。(←因みに笑点降板した方のじゃないよ、面白い方の三平ね、最近自分の知ってる“普通”の話が通じにくくなって来たので念の為。この手の与太話に初代とか一々断るの本当に面倒臭いんですが悪しからず。)
で、その銅線の質を売りにするジャンルで我らがオーディオ業界ではお馴染みなのが電源ケーブル。市井の真っ当な感覚のフリしたオーディオなんてどうでもよい人達からすれば、電源線の質なんて何でも良いのでしょうが、趣味のオーディオとしてはやはり重要ですね。それにしてもその導線が高騰すれば製品価格はモロに影響をくらい懐に跳ね返ります。以前なら飽きたり用途に足りなくなったり積極的音質的追及観点で電源ケーブル買い替えて来られた方々も、どうしたって行動が慎重にならざるを得ないのは容易に想像出来ます。
また、一度手にした物をいよいよ最後の最後の駄目になるまで大事に使うという、バブル以前の日本人が持っていたモノや作り手達への敬愛の姿勢、修繕や手直しをして大切に使う精神、尊重する姿勢も趣味とは言え成立するんじゃないかなと、令和のこの御代にこそ改めて思います。例えば最近洋服の仕立て直しや修繕が一頃より見直されて来ていると言った話も耳にしました。私自身も親父の形見のジャケットを直してたまに袖通したりして居ますが、金額的な話は一旦置いておいても、困った事にこの手の案件頼める腕の良い職人みたいのがもう本当に少ないんだよね、小田急相模原にあった腕の良いシャツの仕立て屋、或いはどこの街にもあった職人気質の店なんてとっくに思い出話です。
少々話が逸れたかな、まぁとにかく使える物は大事に使おうじゃないのと言った話です。
で、今回のお仕事ですね、つまり今回はこういう依頼です。
『手元で使って来たメーカー既製品でオーディオグレードかつ2m長の電源ケーブルを、システム配置の兼ね合いと接続機器に応じた音質調整を鑑み、半分に切断した上で新たにプラグを据え直して2本に作り替えたい』
と、まぁ要約すればそういった内容の御依頼で、つまり今迄使って来た電源ケーブルの仕立て直しです。しかも基本的には嫌いではない音調のケーブルをベースに音質と内容の向上を兼ねつつ更に一本増やすお話です。
数度のお客様の希望を伺いながらの打ち合わせを済ませ、今回行った内容は以下の通りです。
①SAEC製電源ケーブル長さ2m仕様の製品を半分に切断し更に両端の既成プラグも切り落とす
②半分とした一方をケーブルAとしてFurutech FI-11M(Cu)/FI-11(Cu)を組む
③残り半分をケーブルBとし、同じくFurutechのコチラはロジウムメッキ仕様のFI-11M-N1(R)/FI-11-N1(R)を組む
④双方ともプラグ内にはQED AIRLOC応用の全周囲超強力均等圧着端末処理を施しての接続
⑤二本其々に対して視認性と配色の好みと、最終的にはそれから得られる音質向上目的でのコットンシース掛けを施す、今回は“ケーブルA”にはミントカラーを、同じく“B”には選択したロジウムメッキプラグが採用している外装に合わせて紺色を選択頂きました。
如何なもんでしょう、少なくと悪い見映えじゃないでしょう?
最低でも、電源ケーブル一本分の銅線の節約には繋がったのではないかなと自負しております。また、個人的にはこういったお仕事を頂戴する事はとても好きですし嬉しいですネ。勿論私達は本来オーディオ販売店であり私自身は責任者ですので、普通に製品を沢山買って頂ければ何よりですが、今ある手元の物から最大限の性能を引き出したい、或いは大切に使いたいと言った意向の方々の気持ちも最大限に尊重したいと思っています。でなければくたびれた旧製品持ち込んだ方には
『そんな古いもの、新製品のに買い直した方が全然いいですよ』
と心にもない無責任な事ほざいてりゃよっぽど商売自体は楽でしょうから。要はバランス感覚の問題です、新製品にこそ希望や魅力を感じる方々の購入意欲は決して損なわさせてはいけない物だし、本当はまだ手元の物を使いたいとお考えの方に対して、企業や店の都合で容赦なく買い替えさせることも決して正しい事ではないと、破れたラッパズボンに針と糸を手に夜なべして継ぎ接ぎしてる様な時代錯誤気味の店主は本気で考えているだけの話です。
もしこの少々古臭い感覚が皆さんの希望に沿えるようでしたら是非ともお仕事下さいな。勿論我々販売店が最も好む新製品への『これ下さい』の一言も心よりお待ち申し上げ致します。
何でも揃ったすげぇ立派なオーディオコーナーの、綺羅星如き製品と優秀そうな店員が沢山居並ぶ超大型カメラ家電量販のオーディオ売場に相談したら何故だか断られた半田程度の簡単そうな仕事も、たった一言『これ下さい』で済む御注文も、はたまた少々手間のかかりそうな面倒仕事も是非→0466-20-5223























































