皆さん今晩は

妙に偉そうな人達が、何の為に誰の為にやるんだか知りませんが、五輪を是が非でも開催させたいんだかどうだか、ともかく日々皆様の神経を逆撫でする話題を提供して下さっていますね。
個人的には、政治が絡んで西側的にはおじゃんになった子熊のミーシャ以外何も残さなかった1980年のモスクワ五輪や、1984年のロス五輪辺りからの公式スポンサービジネス全開の金絡みに辟易してるので、異常なお金を使っての常人離れした強化人間みたいのが跳んだり跳ねたり走ったりにはもうどうでもいいのですが、本気で楽しみにしてる人達にとってはたまったもんじゃないでしょうねぇ…

さて、誰も覚えていないような昔の話はさておきお仕事です

 


 

コチラはSAECが販売していたオーディオ用の電源タップです、かなりしっかりした作りの高価なお品です。以前お客様からの依頼で手直しした案件をコチラで紹介しましたら、それをご覧になられた違うお客様から同じ内容の依頼が入り、この電源タップが店頭へ届けられました。嬉しいですね、お客様がお客様を呼んで下さるっていうのかな、こういうのも。

 

 

依頼内容はインレットをジョデリカの物へ換装し、同時に中村製作所のアモルメットコアを通すというそう難しくない内容ですが、電気が通る部位ですから、確実に安全に慎重に丁寧な作業を行います。螺子を緩めて外した端子を出来るだけ根元側でチョッキンします。尚、元のプラグは一般的な半田留めでした。

 

 

一つ上の写真が交換前、コチラの写真が換装後です。インレットへの接続は当店お得意のQED AIRLOC応用の角圧着処理を施し接続です。ジョデリカのインレットは結線に螺子留め端子を採用していますが、個人的にはそこへ撚線を直留めはあまりお勧めしていません。因みにジョデリカのその螺子はトルクスを採用していました。こういった作業をご自分でやって見ようという方の心意気は勿論尊重いたしますが、トルクス?ってなった方は、もう少し経験と知識を蓄積し、工具類も一通り揃えてから望まれた方がいいかもしれませんね。ついでに言うと、オーディオのこういう作業をするには、螺子類を回す為だけでも、世界共通の様に一般的に思われていて実はちっとも共通でもないプラス、即ちフィリップスでも最低でも1号2号、場合によっては0号の準備、ポジドライブも各サイズ、それにヘックスをミリとインチを各サイズ、更にボックスも各サイズ、そして最近はトルクスの採用事例が増えてきていて、更にそのトルクスにはいじり防止タイプも存在しそれぞれ用いる工具が違う事を是非覚えておいてくださいませ。そのどれをどう用いてくるかは、メーカーや国籍毎に全く統一されていないのですね。

 

 

交換が済んだら螺子を締め、今度は内部の接続が間違って居ないかを通電させてテスターでチェックします。これには検電ドライバーかテスターが必要ですね。写真はLIVE側(コンセント右側短辺)に適切な接続が行われている結果として、電圧が掛かっていることが表示されています。この際にテスターの片方は手で握っていますよ。

 

 

よってコールド側はこの場合低い数値が表示されます。接続に間違い無い事が確認出来ました。勿論元の電源ケーブルの壁コンセントとの接続が間違って居ない事が大前提ですが。

 

 

作業を終えたらボディや端子を磨いて奇麗にしてから梱包して返送です。それほど大袈裟なことは行っていませんが、お預け頂く前とは確実に音楽再現性は変わったと思います、お客様宅での活躍が楽しみですね。
皆様もちょっとした手直しでの音質向上を是非体感してみましょう。ただ、その『ちょっと』の作業にも必要な技術と知識と道具類はちょっとでは済まないので、不安に感じましたら無理せずその手の作業に慣れた専門店へご依頼くださいませ。当店では他店購入品でも問題なく持ち込みお受けしますので、近所に適当な依頼先が見当たらない際は、はたまた販売はするのにこの手のフォローは全くして貰えないお店からの購入品だったとしても、距離に関係なく一度当店までご相談くださいませ。

 

コロナの早期終結を願いつつ、今は静かに家のオーディオを見直してみませんか?→0466-20-5223