4月も中頃のここ数日、妙に寒かったり関東北部では結構な積雪があったりと、なかなか春らしい陽気を感じられませんね。そういえば私の居るオーディオ業界もず~っと春の兆しが感じられませんが・・・
川端康成がオーディオ雑誌に寄稿したら、『不況の長いトンネルを抜けると、不況だった』とでも書くんでしょうかね・・・

さて、少し更新が溜まったので暫くの間に行ったお仕事の幾つかの紹介です。

 

 

写真はDENONのフォノトランスAU320と言う、登場この方もう46年も経つ製品ですが、トランスと言う物はそもそも壊れるファクターが殆どない製品なので、落下や水没でもない限りは何十年選手でも大概は生きてます。それに、手頃な機能と性能を有したこれくらいのフォノ用トランスが現代では殆ど見掛けないか妙に高価なので、古くてもこのタイプ、そうですね、FRとかアントレーなんかのも含めて、手元にある方は大事にした方がいいですよぉ。
で、今日はその凡そ半世紀を経た昭和生まれのAU320のリフレッシュ工事、といっても端末をすげ替えただけなのですが、壊れにくいとは言え流石にストレスの掛かり易い端末基部なんかは良く断線するんですよね。時代的にケーブル自体が直付けの製品なので、根元から交換は結構大騒ぎでまたケーブルの適正探るのも結構大変ですが、プラグの交換だけでも随分と見栄えも音も感じが良くなるものです。
今回は端末変えてついでにもげかけてたアース端末も取り換えてボロボロのシースを剥いで新たなSFチューブを被せ直しておきました。
皆さまもトランスやアナログプレーヤーのケーブル固定タイプで断線したかなとか配線差し替えたいなんて要望ありましたら一度ご相談下さいね。

 

 

お次はお馴染MIL規格線二芯平行RCAケーブルですが、写真でお分かりの通り極端に短い仕様です。お客様の要望に於いて25cmで作成しました。でんき堂ではお客様の要望次第で自由な長さでケーブルの作成を致しますので、既成品に求める長さや仕様がなかったら是非ご検討くださいな。因みに25cmペアのコチラは5,460円税込です(1mペア7,410円税込)

 

 

はい、コチラはオヤイデの少し時間が経ったパワータップのリフレッシュ工事です。
内部の配線端末を全てでんき堂お得意のQED AIRLOC応用の角圧着処理とし、接点接触の確実性を確保した上で筺体内の空間に水晶を敷き詰めます。700gは投入できたかな、偏りなく水晶を敷き詰め蓋を閉じ、手に持つその筺体の重みは全く別物の手応え、既にいい音がする予感が十分に漂います、どうです、悪くない眺めでしょ?
端末見直しと水晶封入でだいたい1万円程度のメニューです、得られる効果はそれ以上、かどうかは是非ご体感下さいね。

 

細かい積み重ねのオーディオ遊びも→0466-20-5223