今日は終日アナログカートリッジの取り付けでした。でんき堂スクェアは水曜定休を頂く関係で、休み明けの木曜は出荷や問い合わせなどが重なりがちで何かとバタバタなのですが、今日はそんな中で普段より多めに幾つもフォノカートリッジをシェルに組んだりリード線着け替えたりしていて、普段ならその作業経過を撮影してコチラにアップするのですが、慌ただしくてお客さん目の前でお待たせしてる事もあって写真撮影も満足に出来ませんでした。
記録は残せませんでしたが、今日の作業で幾つかお薦めして店頭試聴の結果が大変好ましかったアクセサリーを一点紹介です。
AETが暫く前に発表していたVFE-1016S及びHがそれで、カートリジとシェルに手挟む小さなシートとシェルとアーム間に手挟む小さなリングのセットで、HとSは材質的硬軟の違いですね、簡単に言ってしまえば。
カートリジの背面とシェルリングの主にゴムリングの音質に及ぼす影響は熱心なアナログファンには古から周知でしょうが、今回の製品はその両方が同じ材質で揃えられている点で、セットで組むとコレが実に分かり易い効果を聴かせてくれます。
H、S共に1,296円税込みと、この手のアクセサリーとしては手が出し易い価格に納まっているのが魅力で、かつそれでいて効果は相当な物ですね。ただ、既にシェルに組み上がった状態のカートリッジの場合は装着の為には一度ボルトを回してシェルから針をばらさなければ、既存のゴムを抜いて挿しかえれば済むリングはともかくとして、背面のシートは装着出来ないのです。
当然ながら繊細で精密な手順を要求される部位なので、こういった作業に当然不安を抱く方もおられるでしょうから、でんき堂スクェアとしては積極的な装着作業の店頭依頼をお薦め致します。どうぞ手持ちのカートリッジ/シェルを安全な状態にご持参なさるか確実な梱包で送りつけ下さり、AET-VFE1016S或いはH装着希望と申しつけ下さい、余程特殊な組上げで無い限りは商品代金と工賃1,000円にて作業承ります。
作業自体は最終の音出し確認まで入れて15~20分程度です。その際に合わせて希望の位置に針先位置の変更もお受けしますし、せっかくならリード線の交換も致しましょう。一番小さな信号を扱う故に、それ以降のケーブル類を交換する以上にリード線の持つ影響力の大きさは漸く認知されてきましたね。
また、同じ工賃で他社の似た目的の製品も装着お受けします。来店されずに店頭送付の方は返送時の送料の負担を併せてお願い致しますね。勿論、新規でカートリッジ購入でシェルやリード線組む際のコチラの同時の装着ご希望なら工賃戴かずに承ります。
本日はご持参の高級カートリッジへのリード線交換の際に、せっかくだからついでに付けましょうと言う方と、新規に針シェルリード線購入で店頭で組んだ方へお薦めしてもう一組、このVFE-1016を装着してお渡し致しました。その際、でんき堂スクェアでは、組んだ針のチェックをする為に一度は盤におろして音出し確認をするのですが、問題無い事を確認して改めてこのVFE-1016を装着して同じ箇所を同じ音の大きさでお客さんと並んで試聴して、

「へぇ~」

とその前の状態との変わり映えに声を出してしまいました。
ここではあまり音質傾向やイイとか悪いとか言う積りは無いのですが、非常に細かい振動の部分に働いているのでしょうね、明瞭さや高域への解像力の向上、低域の押出し感は店頭で普段用いている小型ブックシェルフでも十分感じて頂けますよ。
尚、SとHの違い(触った際の柔らかさは間違いなく違います)を声高に主張する気は無いのですが、その辺の選択は感覚的で構わないと思っています、装着依頼の際に二言三言の会話や好みを頂ければ、その場の感覚的な部分を優先してお客様に見合った方をお勧めしていこうと考えています。

ともあれコチラに限らずアナログは細かい努力と作業の積み重ね以外に良い音は得られませんので、こういったささやかなアクセサリー一つであっても、でんき堂スクェアは真摯に向き合っていきますので、お客様は愉しみながらお付き合いくださいませ。

 

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