皆さん今晩は、珍しくここに連投です。

先日書かさせて頂いたオリジナル組み合わせのシェルリード線記事への反響が思いのほか大きく、やはり忙しいを理由に休んじゃいけないなと感じた次第。といってもお待たせしているお客様の作業案件をほっぽって迄書ける訳でも無く、その辺の塩梅が難しいんだよなぁ、誰かが意を汲んで書いてくれれば嬉しいんだけどさ。

閑話休題、そんな訳で今日は丁度依頼を頂いた案件が皆様のお役にも立ちそうなので気持ちが冷めない中に紹介です。

 

 

 

写真はお馴染みの人気スピーカーケーブルZonotone 6NSP-Granster 2200aに、こちらも当店では定番の英国QED AIRLOCのMINIを組んだ姿です。今回は取り敢えずこのプラグの結合方法の素晴らしさの訴求は一旦脇に置き、紹介したいのは写真の上記側の姿ですね。

 

 

要するに見ての通りにバナナプラグのケーブル接続部直近でL字型に曲がって居るのですが、コレは直組したものを曲げるのではなくて、予めプラグ直近でケーブル自体に負担を掛けない様に曲げた姿で仕上げてあります。つまり直型、L型双方この形から逆の姿には基本的には出来せません。
じゃ、何の為にこなもんを作るのかと感じる方もおられましょうが、要するに機材の設置環境次第では機器背面でのケーブル取り回しに余裕が無い事態が往々にして起きるからですね。
こと近年、機材の奥行は以前に増して増す一方で、昔の事を記憶しておられればですが、30年以上前には機材の横幅同等或いはそれ以上に奥行きがある製品等、アンプもスピーカーも滅多になかったのですが、現代の機材はスピーカーの大概がユニットが小径化した分容積確保で横幅より奥行きの長い機材が大半になり、アンプも上から眺めればほぼ正方形みたいな機材が本当に増えました。まぁ各社性能追求の結果でのサイズや内部構成から来る形なんでしょうが、実際にオーディオの設置環境とは皆様の生活空間たる室内のどこかしら、大概は壁面に寄せる事が多いでしょうから、どうしても後ろに繋ぐことの多い配線類の飛び出し量が確保出来ずに苦労する方も多いわけですね。

 

通常のAIRLOCMINIプラグ処理の姿で接続した場合

 

年々機材の奥行は伸び、併せてケーブルもより太くより硬くと、どんどん自我を主張しやがるもんだから、機材の背面端から更に10~20cm近い空間を要求される事もままあります。じゃYラグとかでターミナルに対して横から入れればいいじゃん?ってのも一理ありますが、ケーブルの自由な方向に取り回しかつ接続の確実性からは、当店としてはQEDのバナナ型を推奨したい気持ちも強くあります。また、綺麗に端末処理したプラグを狭い空間で壁に押し付ける形で無理に曲げようものなら、壁面全体の振動とストレスがケーブルと機材に全て跳ね返り音質的にもロクな事は有りません、やはりケーブル類は出来るだけ中空配線を心掛けたいものです。

 

L型処理を施したAIRLOC MINIで接続した姿

 

そこで今回用意した作成例を用いれば、どうです、悪くないと思いませんか?
これならばターミナル背面突端から30㎜も確保頂ければ、ストレス掛けずにケーブルが取り回せます。ラックに納めた機材が奥行とケーブルの関係でぽっこり手前に出っ張って来てどうにも寝覚めの悪い皆様にはきっと朗報となり得ましょう。
今回はQED AIRLOC MINIのバナナ形状に限っての対応で、かつ全てのケーブルに対応出来るとは申しませんが、市場に出回るケーブルの6~7割程度にはこの仕上げで応じられそうですので、綺麗で音質も確保した接続設置を奥行抑えて実現したい方は是非一度ご検討、相談くださいませ。
尚、電源ケーブルと信号ケーブルも最近は太く硬くの傾向ですので、スピーカーケーブルだけL字型に曲がっても仕方が無いと思われた方の為に、でんき堂はL字型の電源プラグとL字型のラインケーブル作成も以前より得意としていますので、今回のQED AIRLOC MINIのL型化実現で極めてスマートな機材設置をトータルで提供出来る環境が整いました。

繰り返しとなりますが、QED AIRLOC MINIを真っすぐに組んだ物を後から力で曲げる話では無いので、L字型を必要とされる際は予めその旨申し付け下さいね。

 

ど~んっとアンプもスピーカーも壁に寄せて使いたい!→0466-20-5223