変態オーディオの英国面に堕ちた皆様こんにちは。
のっけからなんて失礼な奴だと思った方は御免なさい。大概の趣味に於いて、英国こそを至高とし指向し嗜好する方にとっては、巷間言われる『フォースの英国面』に堕ちた変態という言葉は、その当事者に向けて贈られる事実上最大限の賛辞みたいなものなのでお気になさらずに。数十年前にMG MIDGETにセンターストライプとゼッケンサークル入れて職場に乗り付けたら、先輩社員に『この英国かぶれがぁ~!』と笑顔で罵られたのが懐かしい店主です。
さて、そんな私もご多分に漏れずに色んなオーディオを徘徊し、現在はプライベートではQUADを聴く機会が増えました、1967年発表のQUAD33+303ですね。今更この英国人の作り出した小さな宝石箱の素晴らしさを語るなど、既にその領域に嵌っている方々には失礼極まりなく今更私等に出番はないでしょうが、一つだけ私自らがユーザー故に皆様にお役に立てる事があります。

 

 

はい、コチラ、DIN4Pin。
今やこんな端子を用いるオーディオ機材など、洋の東西、南北半球探したってまず見当たらんでしょうが、QUAD33+303に於いてはとても重要な部分となってきます。この時期のQUADはやはり一部では大変な人気があり、如何にも英国製品らしい生産期間の長さ(発表以来20年近く)もあって、現在の日本におけるブランド輸入元の、取引先に対して敬意の欠片も感じさせない横柄な姿勢からすると、彼らにはあんまり期待しない方が良いのですが、その他の専門業者によって丁寧な修繕が重ねられた機材が多数市場に残って居ますので、慎重に探せば程度の良い個体も入手自体は可能です。
ただその際に困るのが接続ケーブル。ほぼ実質33+303専用品なので、残っていてもボロいかしょぼい、それ以前に現行の製品としての入手は困難の3重苦状態です。自作に腕の覚えがある方でもRCAならいざ知らず、このDINプラグは極めて入手ルートが狭いので、本当に困っている方が多いですね。
そこで今回自分自身への為でもありますが、QUAD33+303をお使いになる方に向けてMIL規格平行線で専用ケーブルを作成致しました。色々試した結果ですが、接続時にアースの取り回しに独自の理論を持つQUADには、同軸ケーブルより2芯平行シールド線の方が、少なくとも33+303の組み合わせではまず間違いないだろうと言うところまで試聴を繰り返した上での満を持しての発表です。

 

でんき堂オリジナルMIL規格線使用QUAD33+303用接続ケーブル

・MIL規格20AWG/2芯平行シールド線使用
・静電気に対して優位な外装コットン巻
・端子内接続に英国マルチコアビンテージ半田使用

1.2m/18,000円税込み

 

どうです?欲しいって思ったあなたは既に英国面に堕ちた変態です(笑)
どうせ沢山売れるとは流石の私も思っちゃいませんが、部材の確保の関係でどの道沢山作れるわけでも御座いません。QUAD33+303に往年のスペンドールとかロジャースとかKEFとかグッドマンとかチャートウェルとか古の箱を繋いで悶絶したい方はお早めにどうぞ。ケーブルの長さと外装のコットンカラーの変更、半田の種類の選択と中村製作所のアモルメットコア装着の追加等は面倒臭がらずに応じますのでどうぞ遠慮なく申し付け下さいませ。だってどうせ変態系御用達だもん、これぐらいの事に気持ちよく応じられなかったら、オーディオの英国面を愛して止まない諸先輩方に失礼ってもんだし、そんな事さえも判らずにただ徒に老舗英国系ブランドを弄ぶ『一部の輸入元』の姿勢を糾弾する資格など僕には無くなっちゃいますがな。

尚、話のついでですが、QUAD303の正位は接続面が正面です。その際懸命な方々は既にお気づきでしょうが、スピーカーの接続に於いては例の出力端子は実質英国QEDのバナナプラグ先端構造に対しての接続専用の内部構造となっています。即ち、このアンプに対して未だに適当なバナナプラグに捩った線を繋いでいる方は、真の変態というかQUAD303遣いにはまだ達せてはおられないのだろうと愚考致します、どうぞQED AIRLOC処理と併せて今回のMIL線をご使用になってみて下さいませ。

 

オーディオの英国面に堕ちたら→0466-20-5223