皆さん今晩は

異常に暑いか異常に降るかの夏ですね。全国各地の異常気象的降雨の災害に心よりお悔やみ申し上げ致します。いつもなら政府の無策など世の中への不満をひとくさり喚く所ですが今日はやめて即本題。

 

 

英国QED社からスタンダードクラスのスピーカーケーブルにXT-25と言うのが有りまして、メートル当たり2,000円しない価格と使い易い太さ、勿論そのQED AIRLOC処理込に於いての音質で人気のケーブルです。その人気のケーブルを更に4芯として仕立て直した物でXT-25Bi-Wireが発売されました。読んで字の如くバイワイヤ接続に使い易い純粋にXT-25の倍線な訳ですが、4芯を一纏めにする構造故に価格的にはXT-25の倍より価格は少し高くなっています。

 

 

だったら普通にXT-25を倍使えばいいじゃんとの声も勿論出てくるでしょうし、得られる音質はXT-25BiWireを用いるのと比べても基本的には変わらないと私も思います。その上でコチラをお勧めする主な理由は主に二つですね。
一つ目は、やったことがある方は既にお分かりだと思いますが、バイワイヤ接続で一般的な2芯構成のスピーカーケーブルを複線で接続した場合と、4芯一纏めのケーブルでそれを配した場合は、取り回しも見栄えも圧倒的に後者の方が優れています。zonotoneの6NSP2200α(2芯)と5500α(4芯)の関係も基本的にはこれと同じですね。
二つ目は、オーディオ的一種の拘りですが、シングル接続に於いて贅沢に純粋にケーブルを2本一纏めに使う倍線接続時に、やはり4本一纏め構造の線の方が配線時の美しさと取り回しの容易さが確保出来る事ですね。

 

 

まずは四芯をそれぞれQED AIRLOC応用の角圧着状態に仕上げた状態です。4芯をプラスマイナスそれぞれ二本づつに選り分けて処理した姿です。尚、角圧着処理はバナナプラグ非対応の機材にお勧めしています。更に、2.7㎜の角柱状に全方位から強力にプレスされたこの端末に、一般的なバナナプラグをイモ螺子締めで据えると、撚線に対して直にそれを締め上げた不安定な接続との安定感、音質的差は一触り一聴でどなたでも直ぐにわかると思いますよ。

 

 

コチラはこのXT-25Bi-Wireの構造のメリットを最大限活かした作例です。AMP側を2芯づつ一纏めにAIRLOC標準型で束ねたシングル仕様とし、スピーカー側を各線毎にAIRLOC MINIで圧着し整えたシングル→バイワイヤ用の姿です。使用プラグ数は左右ペア使用でAMP側が4個、スピーカー側が8個の計12端末。もし贅沢にシングル使用ならば右の状態を両端に施し計8端末。バイワイヤ/バイアンプ接続ならば左側の姿にて計16端末、或いは右側の標準プラグでの16箇所も可能で、基本的な性能は同じですが抜き差しの多い方には扱い易さの観点から後者をお勧め致します。

尚、毎度お馴染みの繰り言になってしまいますが、AIRLOC処理前提で性能が得られるように設計されたQEDのケーブルをAIRLOC処理の出来ない販売店が扱う姿を見掛けますが、もしそういったルートの入手であっても当店は喜んで持ち込みでのAIRLOC処理を承ります。故に買ってはみたけど普通に剥いて使ってイマイチピンと来ない音に疑問を覚えている向きの方には、是非QEDケーブルに限らず一度当店までご相談くださいませ。AIRLOC処理の魅力は宜しければコチラをご覧下さいませ→https://www.audio-sp.com/?p=6921

 

QED XT-25Bi-Wire 4,620円税込み/m、別途各種端末処理→0466-20-5223