皆さん今晩は、3/11の今日に思う事は皆様色々あるかと思います。私自身が軽率な感想など述べる立場ではないので多くは延べませんが、ハッキリと一つだけ、あくまで私個人レベルとして意思表示しておきますね。

『日本でのオリンピック開催なぞ始めっから不要、復興五輪だどうだってのは全部方便、何も解決しちゃいない原発も含めての被災地、被災者にその時代錯誤な国威高揚目的に消費される無駄なお金と労力を全部回してください』

閑話休題

さて、相変わらずケーブル関係の作成依頼が多く有難い限りですが、この度フルテックさんの協力を得て、電源プラグ内での線材、導体の振る舞いを目視化する事が出来ましたので、当店へケーブル類作成依頼などお考えの際に、何故でんき堂の推奨する圧着処理の接続は実際の経験者方々からの評判が良いのだろうかと言う一つの参考としてご覧下さいませ。

 

 

写真はフルテックの電源プラグ、FI-11M-N1(Cu)を分解してホルダーから電極/ブレード部を抜き出したもので、普段見ることのできない部分ですが、上側が市販品も含めて日常的に行われている接合方法です。下側は当店お得意のQED AIRLOC処理応用の角圧着を施した先端を上記と同じブレードのクランプ部に螺子締めた図です。
写真でお判りいただけると思いますが、フルテックのプラグの留めは締め上げた力が効率よく導体に掛かる様に、上下で一対の湾曲した凹凸形状を有していて、螺子を締めることによってその間隔が狭まり導体に対して三点の力が掛かる筈なのですが、上側の留めを見ればお分かりの様に、結局は撚線を直接締め上げる限りは全線に対しての均等な加圧は叶わず、締めれば締めるほどに線材が脇に逃げ出して来ると表現すれば伝わりますかね?
角圧着処理側の方はと言いますと、撚線が一本の金属棒と化したそこにテコの原理と同じ加圧でもって上下三点での圧倒的な締め上げがプラグ内で実現出来て居る事が容易に確認頂けるかと思います。

勿論、だから下の処理が絶対正しいとは私は申しません。敢えて言えば、枝毛が出たりのショートの恐れがない安全性は間違い無く下側です。現実問題市場に流通するオーディオ用電源ケーブルや自作派の皆様の手元のプラグ内の大方9割以上は上側の撚線直締めなので、それ自体を否定すると、日本と言う国は良くも悪くも実例を持ち出すまでも無く多数派が正義というか大多数が持つ雰囲気に周りが従う構造なので、私の意見等簡単に圧し潰されてしまいます。
よって両者を良く見比べて、どっちの処理で接続を望まれるかは皆さんがご自身で判断して、好きな方の処理を私まで直接ご指示くださいませ。既存の接続も角圧着処理も、どちらの仕上げも当然喜んで対応いたしますよ。

 

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