皆さん今晩は。

本日は余計な事は延べずに、今月の作業の一部を纏めての紹介で、お客様方から頂戴した様々な電源ケーブルの色々なお仕事です。
それにしても今月は平均すれば一日一本は何かしらの電源ケーブルを作成していますね…

 

 

コチラはFurutechのFI15シリーズです。当店では普段FI11系列の使用が多いのですが、勿論コチラも廉価でかつ使い易いプラグです。今回はお客様の好みでコチラを4組用意しました。

 

 

ケーブルはクライナのACCA5を御指名、お気づきの方もおられるかも知れませんが、現在このケーブルはクライナからプラグ取り付け済みのメーカー組み完成版しか入手出来ません。既に一本コチラの製品をお使いのお客様がこの線をとても気に入っておられ、かつどうしても当店が推奨するQED AIRLOC応用の角圧着処理も施したいというなかなかの難題でしたが、メーカーと掛け合ってどうにか線材単体で入手叶いました。

 

 

これはその入手したケーブルを4本に切り分けている作業経過ですが、お客様よりの長さの指定と使用機材に応じて、一本の線材から機材の上流から下流に掛けての順で作成して欲しいという要望を頂戴し、そういう高いレベルの要求を頂くという事は当店への信頼と期待でしょうと私も喜んで応じます。因みにクライナの線材は他社のそれと違って、ケーブルの導体方向表記がブランドロゴなどの印刷表記と使用方向矢印が相対するという仕様で、作成時の取り違えが無い様に注意を払います。

 

 

慎重に作業を進め4本同一レベルで完成です。勿論全端子端末内はQED AIRLOC処理応用の角圧着仕上げのほぼ完璧に近い接続具合。それぞれ通電試聴もしました、誇張の無い素直でいい音のするケーブルですね。また、今回の様にオーディオシステムのケーブルを上流から下流まで同一規格で整えた時の見晴らしの良い再生感も是非皆様に知って頂きたいでものです。

 

 

これは…、ごめんなさい、線材を忘れてしまいました。ともかく今月は実に沢山の電源ケーブル作成をしたものでして…。プラグはフルテックの無メッキ銅タイプ、内部は勿論角圧着処理、お客様の指名でシースに白色を被せました。

 

 

今度はフルテックのFI12Lと言うL型プラグでケーブル作成の図です。機材の取り回し方向に応じた配線が行える優れたプラグで、当店の得意とする作業ですが、作成時にケーブル取り出し方向を上下左右方向のどちらかへ予め方向を定めて、その向きに応じた5㎜単位での線材切り出し剥きだし作業が必要な、作成難易度が少々高いプラグです。アンプ機材を背面から眺めて台形プラグの短辺が下方に来た際にケーブルが右側に取り出せるようにの指示で作成です。

 

 

つまり台形面短辺が上に来た場合には機材背面から見て左側出しと言う事ですね、勘違いと錯覚しやすい部位なので、この辺はお客様、作業側双方の理解と十分な話し合いが必要な案件ですね。

 

 

はい、出来上がり。壁側プラグはアルミ削り出しハウジング採用のFI-46M(G)、どえりゃぁ高級品、既製品では得られない利便性と性能ですね。

 

 

 

コチラもL型で今度は壁側コンセント、アースピン下側配置の際にケーブルが右手方向に取り出す結線で作成です。壁から太いケーブルが飛び出さずスマートに配線出来ますね、ケーブルはゾノトーンの指名です。L型プラグもメッキの種類が選べて、コチラはロジウム仕様です。
L型プラグはこの様に家庭での使用に当たって非常に有効なのですが、取り出し方向の選択が予め必要な故に既存製品としては実質販売が難しく自己作成しか道がないのですが、多少の理解と技量が必要なのとそういった相談に応じられる店頭の減少によって、せっかくのこの便利なプラグが実際にそれを必要とする方へ浸透していない事をフルテック担当共々嘆いているところです。
L型ケーブル作成依頼時には遠慮なくでんき堂までご相談くださいね。既存の手持ちーケーブルのL型プラグへの変更も勿論喜んでお受けいたします。

 

 

これもまた既製品ではまず得られない組み合わせ。眼鏡型端子採用機材に可能な限りの高性能ケーブルを欲したお客様の要望に応えての作成です。定価ではメートル当たり税込み16,500円もするACROLINK 7N-PC4030 Leggendaに、プラグとしてはこれ以上のクラスは探しても見つけにくい、フルテックの最上位品FI-50M NCF(R)をQED AIRLOC処理応用の角圧を介して装着、そして同じくフルテックの眼鏡型端子高級プラグFI8N NCF(R)です。アコーステックリバイブのカーボンシースも被せて、眼鏡型端子ケーブルとしては正直これ以上はお金を積まれても作り様がないクラスの作例となりました。

 

 

写真は角圧着仕上げの済んだ端末先端に、プラグ装着の段階でお客様リクエストの接点溶液を塗布しているところです。こういったリクエストにも勿論喜んで応じられますので、ケーブル作成依頼時には遠慮なくお客様の思うマイベストな仕様を申し付け下さいね。

 

 

同じ仕上げを3本6端子12箇所、角端子なので48面に施してプラグを据えて完成です。指名のケーブルはナノテック。プラグは全てフルテックのFI-11/M(Cu)、シースは機材の見分け様に橙と灰色に分けて被せました。タップから各機材に奇麗につながる姿が目に浮かびますね。店頭の試聴ではナノテック特有の陰影感がある再現性が確認出来ました。

 

 

最後にお客様お持ち込みのケーブルにQED AIRLOC処理応用の角圧着処理を施し、やはりお持ち込みいただいたプラグを装着して今回の一連のお仕事紹介は終わりです。
そのどれもが既製品では入手叶わない性能と使い勝手の物ばかりでしたね。皆様もオーディオ環境のベストな配線を画策した際に、既存の製品では応じきれない時には是非ともケーブル作成依頼や、手持ち製品の手直し等ご依頼くださいませ。今回紹介させて頂いた大概の作例がそうであるように、実際に店頭までご来店頂かなくとも十分な話し合いの時間差へ頂戴できれば、この様な仕上げのマイオリジナルなケーブルを自分の物とする事が叶うと思いますよ!

 

ケーブル作成時には①安全性、②使用時の利便性、③に予算、④に音質傾向の順でお考え頂くのが宜しいかと思います、あくまでも参考ですが…→0466-20-5223