メリケン国の偉い人決めるお祭り騒ぎを固唾を呑んで見守っている方もそうでない方も今晩は。全く大したもんですね、新大陸の自由とやらは。別に自分の住んでる国の選挙制度や政治的仕組みや為政者共が彼らより優れているとかそういう気も毛頭無いですが・・・

さてお仕事

今週は電源ケーブルの週でした。勿論諸々色んな業務に日々携わっている積りですが、仕事が仕事を呼ぶと言えばいいのかな、お客様より御依頼頂いた電源ケーブルを前に、あれこれと頭ひねったり悶えたりこねくり回している私の姿を見た他のお客様が、新たに電源ケーブルに関わる御依頼を下さると言った感じの連続でした。
正直、そういう勢いで調子付いている際にはどんどんお仕事受けて作業に掛かった方が、私はより良い仕事が出来るタイプなので大いに歓迎ですが、現実問題として一日に行える作業量と処理能力的技量の問題もありますので、納品までに少々お時間を戴くのも事実です。以下はそんなここ一週間程度の作例です、電源ケーブルの作成依頼や修正をご検討の皆様の参考になれば幸いです。

 

 

まずコチラ、SAECのAC3000と言う二極ケーブルでお客様の要望を取り入れてフルテックの金メッキ仕様のプラグFI-11(G)及びFI-11M(G)で作成です。見栄えに関してはお好みで青色のシースの選択となりました。

 

 

内部の接続は勿論当店お馴染で大変好評の、QED AIRLOC応用の角圧着処理接続。更に中村製作所のアモルメットコアを装着と言う事になり、ケーブル上流側にNST-159、下流側にはNS-145をプラグ内装として通しました。尚、ケーブル径がこの程度の線材の時迄はアモルメットコアのプラグ内装が可能ですが、これ以上の太径の場合はどうしてもケーブル外装通しとなる為に、選択するアモルメットコアの径故にその価格が増す事は止むをえません。

 

 

コチラはブランド名は伏せますが、お客様お持ち込みの既成品ケーブルです。依頼自体はいつもと同じ内部角圧着接続処理とアモルメットコア通し、外装にSFシースを被せる事ですね。で、何故ブランドを伏せるかと言いますと、コレはあくまでも誤解を防ぐためなのですが、御預りしたケーブルを手に、さて作業しましょうと軽く線材握ったら、写真の様にあっさり線材が抜けてしまいました、留め螺子を緩めるでもなく。
これはですね、このパワーケーブルをこさえたブランドがどうこうの問題では無くて、写真の様に捩った線をプラグ内で螺子留めしてる造りである限りは、ブランド品ノンブランド品個人作成系問わず、ある一定の期間が過ぎればどうしたって起き得る可能性がある事象なのですよね、この状態がプラグ内で何らかの衝撃で発生して外装からは分からないままになんかの勢いで左右の枝毛が触れようものなら・・・

 

 

と言う事でコチラも先と同じくQED AIRLOC応用の角圧着処理となし、今回はお客様の指名に於いて上流下流共につまり二個、中村製作所のNS-145を内装通しとしました。勿論プラグ内部では親の仇宜しく二度と外れない勢いで螺子締めておきます。

 

 

上がりはこんな感じです。元々のケーブルオリジナルの黒色の被覆線に対して、半透明シースを被せると何とも怪しげな感じでなかなかかっこいいなと個人的には思いました。因みに当店は現在全9色、黒、白、半透明、橙、赤、黄、緑、青、灰のシースを用意して皆様よりのケーブル作成や手直しの依頼をお受けする準備が出来ています。最近は赤色と半透明が特に人気がありますね。

 

 

こちらも作業的には同じです、オヤイデのTSUNAMIだったかな、内部の接続見直しとシース掛けですね。元の白い線に半透明シースなのでこんな感じとなります。同じ線を複数使われる方でしたので、今回はシースの色は変えずに末端の伸縮チューブで違いを出す事になりました、故にコチラは赤。

 

 

写真の映りの関係で、先のケーブルと色味が違って見えますが、こちらも全く同じオヤイデのTSUNAMI、作業内容も同じで末端伸縮チューブを白として接続機器への各線の見分けとしました。

 

 

作業内容は全く同じと書いたのですが、実はコチラのケーブルの方には些か問題が発生していて、このケーブルが採用するオヤイデのプラグの構造が三分割構造なのですが、アンダーカップを担当する螺子が長年の使用や移動を重ねている中に抜け落ち紛失状態となっていて、お客様ももう手元には残ってなさそうとの事でしたので、オヤイデさんにお願いして同じ螺子をパーツ扱いで供給して頂いて事無きを得ました。まぁ直接電気的部分を担当する螺子では無いので実際の使用には大きな問題とはならない部位ですが、せっかくの手直しの機会ですし、でこういった細かい事への対応もでんき堂は比較的柔軟に対応出来ますよ。
このタイプのプラグをお使いの皆様いらっしゃいましたら是非一度そのお尻を覗いて確認してみて下さいね、抜け落ちていなくても緩んでいる確率は結構ある筈です。勿論冒頭の件の様な、中での線材の脱落とは違うので、それ自体が事故につながる事は無いと思いますが。

 

 

コチラはフルテックのFI-15タイプだったかな、角型コネクターにも内部のサイズに違いがあって、主に丸型プラグでの角圧着処理接続を今まで紹介する機会が多かったのですが、このタイプなら角型コネクターでもQED AIRLOC応用の角型圧着端子接続が可能ですよと言う一例です。尚左側に飛び出した線は、手直しに当たって今回は接続を解除し再利用時に備えて切断はせずに念の為の絶縁処理を施したアース線(G)です。

 

 

 

コチラは同じケーブルを二本作成させて頂きました。当店がここ最近アピールしているでんき堂オリジナル電源ケーブルの変則型です。
標準状態としてはFurutechの二極線FP-220Agに同じくFurutechのFI-11M-N1及びFI-11-N1のロジウム仕様プラグを組んだ、当店での呼称がDDD-1a-FT(R)/2.5m 22,800円税込に相当するのですが、お客様宅での機材接続時のケーブルの理想の取り回しを求めて、インレット側をL字型プラグでかつロジウム仕様のFI-12L(R)へ変更としてあります。基本ケーブ代金プラス、プラグ代金上昇分の差額追加のみで承っております。
尚L型プラグは一見便利そうですが、作成時にどちら方向へケーブルを導き出したいのか、機材側のインレットの位置とその台形型インレットの取り付け方向を十分に把握し検討と確認作業を重ねてからでないと作成は叶わない旨予めご理解下さいませ。
シースは今回は赤を指名頂き、末端の伸縮チューブも共に赤で組んだその姿はとてもパワフルそうで、こりゃいいなぁと上がりをお客様共々眺めて満足した次第です。

 

 

最後はコチラ、ACROLINKの高級電源ケーブル、7N-PC4030 Leggendaです。メートル辺り16,500円税込もする高価なケーブルですね。今回はフルテックのロジウムメッキ仕様のFI-11M-N1(R)及びFI-11-N1(R)で組みました。シースは見ての通りの黒色で、お客様の要望で60センチと短めの姿で作成です。

 

以上、取りとめも無く電源ケーブルの事ばかり書きましたが、これらの事例が参考になって興味お持ちになられましたら、是非当店まで一声お掛け下さいね。本日も二件ほど作成依頼を頂戴致しました、その出来上がりの姿は後日紹介出来ればと思います・・・

 

手元の電源ケーブルを見直したい→0466-20-5223