皆様今晩は

NHKが総合で1978年の『未来少年コナン』をリマスターで流すって言うから愉しみに録画して眺めたら、はぁ?現行モニターの16:9に併せて上下カットしてやんの、なんだよ、これは・・・
あの製作者及びユーザー不在の全く持って電気屋の都合とメーカー主導だった、愚かなワイドテレビ導入当時以来思うのですがね、元の画面サイズを放送側と受像機の都合に合わせて画面カットしたり伸ばしたりって、作品に対する冒涜じゃないですかね?古い作品は4:3なんだからそのまま流せばいいのにさ、どうせ画面の左右が変な帯で見辛いとか言う無知で低レベルのクレームまで拾っていくと、物事の本質がどっかに消え去るんでしょうね。
そのうち、古い名画を流せば画面が白黒で見にくいだの放送事故だのTVの故障だとか言うレベルのクレームも出るんだろうて。
で、仕方なく黒澤明の『天国と地獄』をデジタル天然色化して流したりしたら、あの焼却炉からピンクの煙が上がるパートカラーのシーンなんて、製作者の意図ぶち壊しだよね。ヤク中が蝟集する貧民窟を山崎努扮する研修医が適当な犠牲者求めて徘徊するシーンの怖ろしさは、白黒でこその表現でありシーンだと思います。

 

 

閑話休題、連日オヤイデのOCB-1に水晶を流し込んでます。
今回、今までの案件と一つ違うのは、OCB-1自体を当店で購入頂いての同時作業と言う点ですね。もう水晶内包型を標準装備としてメニュー化しようか知らんって勢いですが、ここはやはりオヤイデさんの、他所様の企画であり製品なので、そこはオリジナルを尊重し敬意を表し、でんき堂としてはまずはメーカー既成品のオリジナル状態でも十分良いと理解して頂いた上での、あくまでお客様主導でのそういった手心への欲求へのお手伝いだと思っています。
つまり、こういった選択肢もありますよって意味での水晶封入なり端子の接続見直しでありアモルメットコア通しな訳ですね。私自身はそうしなきゃいけないとは言う積りも無く、メーカー品の弱い部分を自分目線で論い『俺様改造の方が数段優れてる』と断言されるお店も確かに存在はしますが、でんき堂としてはそこまでは申しませんと言うスタンスです。勿論個人的には随分と色んな改造にも手を出しては来ましたがね。

 

 

今回はOCB-1Dx2という現行モデルへの作業だったのですが、プラグ内の接点を角圧着端子処理した後に、アモルメットコアを通す段階で一つ問題が発生しました。今までの作業ではOCB-1の新旧各タイプには内径10mmのNS-221/3,520円税込を通してきたのですが、このDx2型は使用するケーブルが太径化されていて、内径10mmのコチラでは通らないのですね、これは想定外でした。見積もりがNS-221で出ていた為に急遽連絡をしてお客様に了解を得て、10mmの次のサイズの14mm内径のNS-285/8,580円へ変更です。内径が4mm増すとアモルメットコアの全体の容積はどうしても何倍と増すので、その価格が跳ね上がってしまうのですが、オヤイデも製品の進化として線材の太径化を図った訳ですから、これは仕方がないですね・・・
全ての作業を終えて元箱に納めて余った水晶も同封して納品です、今回は能登半島方面からのお客様からの御依頼でした。

 

オヤイデのOCB-1系列は非常に長い期間に渡って物凄い数が出回った傑作オーディオ用パワータップです。色々な方々やショップさんが色々なノウハウや蘊蓄でもって臨む機会が大変多い製品では無いかと思います。
その中で、当店の提案が面白そうに感じられた方は是非一声お掛け下さいませ
→0466-20-5223