皆様今晩は

閉店後の居残り仕事がてらのBGMにと、1970年代中頃の初期イルカのアルバムを聴いていたら、オーバーオール着た穏やかな彼女のイメージと違って、強制もされていないのに進んで同調主義的に全体主義を受け入れる傾向の強いとある島国の国民性を鋭く突いた歌詞のメッセージ性に、先日高畑勲も似たような指摘をしていたなぁと、コロナに起因した見苦しい人間の本質が姿を現す現在の風潮を思い返したりしてるところです。

家にいてゆっくりステレオ装置に向かい合う機会も増えた事でしょうし、皆様も少し古い邦楽でも昭和歌謡でもじっくり良い音で聴き直してみるのも案外悪くない物ですね。私自身には最早すっかりわけわかんなくなってしまった80年代、90年代以降のミュージックシーンと違って、60年代70年代の楽曲には知ってたつもりの音楽にも、今だからこそ分かるメッセージ性と社会性が感じられたりしてね。

閑話休題、今日もお仕事です

 

 

こちら、先日も紹介したオヤイデのOCB-1の仲間に水晶を流し込んでいる所ですが、先日のそれとは別の個体です。即ち、ブログを見て下さったお客様がご自身のを同じように仕上げてくれとの御依頼です。こういうのって本当に嬉しいですね、直接の繋がりはなくともお客様がお客様を呼んで下さった事になるわけです、素直に遣り甲斐を感じる瞬間ですね。

 

 

水晶を流し込んで蓋を閉じたらプラグに取り掛かります。毎度お馴染の捩れて縮れた姿ですが、この先端を後程どうにかします。

 

 

その前に、プラグを外したタイミングで中村製作所のアモルメットコアを通します、今当店では大人気ですね。因みにオヤイデのコチラの線材には内径10mmのNS-221/3,520円税込で対応出来ますが、装着の際には端子基部の被覆処理の伸縮チューブは切って剥いて外さないと通せません。

 

 

アモルメットコアを通して被覆に伸縮チューブを新たにヒートガンを用いて被せ直したら、ケーブル先端を剥き直して当店お馴染のQED AIRLOC応用の角圧着処理を施し接点の接続接触の確実性を確保した後に、再びプラグ外装を被せ直して装着します。

 

 

今回は同じ作業を二つ分行いました、つまりお客様が二つお使いなのですね。被覆やボディを綺麗に拭いてから線材を巻いてお返しです。持ち込まれた時の二倍近い重量になったこちらを、満足頂けると良いなと願いながら送り出します。
尚、OCB-1ですと、当店が販売する屑水晶の1kg/2,600円の2/3程度を使います。

 

 

コチラは違う案件の別のお客様のOCB-1です。写真にある様に3ピン目、アース部分を取り付けました。即ちコチラの製品は、販売時に壁コンセントが標準状態の方の為に2ピンプラグ仕様が選べたのですが、後に皆様の使用環境でオーディオ用グレード壁コンセント等を導入した際に、3ピン対応化に伴ってプラグ側も部品としてアース端子を用意して付け直す事が出来ると言う事ですね。
パーツ自体はオヤイデさんで数百円で購入出来ますので、お持ち込み頂いても構いませんよ、どの道プラグを一旦ケーブルから外してそれ自体もバラシて行う作業ですので、まだ未処理の方はそのついでに角圧着処理も施すのが良いでしょう。
傑作オーディオ用パワータップのオヤイデOCB-1シリーズを新旧問わずにお使いの方は大変多いかと思いますが、この素姓の良いパワータップの可能性を追求するのは結構楽しい物ですよ。是非でんき堂にも一声おかけ下さいね。

参考までに今回の作業工賃の目安です。

①不等粒状屑水晶1kg/2,600円
②OCB-1タイプへの水晶流し込み作業/1,000円
③アモルメットコア10mm径NS-221/3,520円
④コンセントプラグ取り外し、内部二極分剥き直し、角圧着処理、アモルメットコア通し作業、伸縮チューブ掛け直し、プラグ取り付けを全て同時に作業ならば/3,000円、角圧着3極分なら+500円

計10,120円税込、作業時間30分~1時間程度

アース端子追加も端子自体の数百円の部品代は別として、作業費自体は上記と同時に行う場合は+500円で承れます。OCB-1本体のお持ち込み勿論歓迎ですよ、どこの購入品であろうと遠慮なくどうぞ。プラグ変更やコンセント自体の交換等のリクエストも、購入、持ち込み問わずに随時承ります。

 

OCB-1以外でも水晶他処理案件ご相談下さいね→0466-20-5223