皆様今晩は、関東は気温がぐっと下がって冷たい雨が降り続いています、皆さん体調にお変りは御座いませんか?コロナのこの状況じゃ、何言われるかしれたもんじゃありません、うっかり風邪もひけませんよね。くれぐれもお気を付け下さいませ、勿論コロナにも。
さて、先程小腹が空いたので、居残り作業の前に何か食べたいなと雨を衝いて駅前のコンビニに駆け込みましたら、レジカウンターの上から全体に透明のビニールが吊り下がって居て、その下の僅かな隙間から商品やお金を向こう側のスタッフさんとパチンコ屋の景品交換所宜しくやり取りするといった、なかなか世紀末的かつなるほどな光景に、今回の新型ウィルスが社会に及ぼす影響の深刻さを改めて思い知った次第です。

さてお仕事。
今日も引き続き、お客様と直接顔は合わせずして受注から納品まで至った作成作業をご紹介致します。込み入った内容の注文も、お客様当方双方の信頼関係に基づいた話し合いが取り持てれば、結構良い仕事をさせて頂けますよ(←自分で言っちゃダメかな)。

 

 

コチラはお客様ご指名にてZonotone 6NPS-Neo Grandio 5.5HiオヤイデのP-029/C-029を組んだ姿です。勿論内部の接続部は当店お得意のQED AIRLOC応用の角圧着処理、同質ケーブル及びプラグで組んだとしても、この処理のありなしの差は聴感上歴然とした差が出て来ますよ。

 

 

上の写真が角圧着処理が施された姿です、この姿に仕上げてから電源プラグを取り付けて強固に締め上げます。もうこれからの時代、撚り線に直接螺子締めている場合じゃないですよと個人的には思っています、市販高級完成品でも実にそれが多いのも事実ではありますが。
あとで違うケーブルですが、角圧着処理状態 / 非処理状態の拡大写真を載せますので是非そちらもご覧下さい。

 

 

さて、コチラはなかなか興味深い仕事を頂戴いたしました。関西方面からの御依頼で、勿論お客様とは直接は相対しておりません。電話と詳細なお手紙で希望を伺い、改めて電話で内容の確認を行ってからの作業です。
写真でお分かり頂けるかとは思いますが、片やXLR端子、LUXMANの人気SPケーブルJPS-100を介して一方は細いプラグ、さてはて一体これは何ぞ?と思いますよね。
即ち、40年近く以前のSPターミナルに小さな孔しか開いてなかった

『バナナプラグぅ?知らんがなぁ~』

ってな時代のラクスマン等のAMP機材に、英国RogersのLS5/9のプロ機仕様等でたまに見掛けるXLR端子搭載型スピーカーに高級ケーブルで繋ぎたい!って依頼です。
私も流石にこの組み合わせは、30年近い店頭対応の中で思い返しても、片手の指の数程度ですかね。でも考えてみれば、この組み合わせは実際に起こりえる事であり、案外こういった仕様の作成の頼み先が無くて、しょぼいケーブルで我慢なさっている方も多いかもしれませんので、ちょっと良いケーブルでビンテージ機材繋ぎたいとか、英国系変態スピーカー(←褒めてんですよ、個人的に大好きです)のキャノンオス端子に『ぶっと~い』高級ケーブルを根元まで叩き込みたいなんて時には、是非当店のこういった処理も思い出して下さいませ。

 

 

このプラグ先端径は、直径2mmと大変細く仕上がっています、まず大概の小径端子ビンテージ機材やパッチン手挟み端子に対応出来ると思います。後端ケーブル導入側は、現在市販で見掛ける大概の太系ケーブルを銜え込めますね(逆に細い線材は苦手とします)。
このプラグ自体は4個1組で2,200円で販売できますが、個人処理にはあまり向いてるとは思えません、是非当店へ作業込みでご依頼下さいませ、勿論現在お手元でお使いのケーブルや他店購入のケーブルお持ち込み送り込みで一向に構いませんよ。

 

 

こちらは線材もプラグも全てお持ち込みです、プラグを一旦外してケーブルを剥き直して内部を先程と同じQED AIRLOC応用の角圧着処理にした上で今話題で人気のアモルメットコアも通します。外装も伸縮チューブを被せ直したりして綺麗に整えます。線材部材とも持ち込み前と何も変わりませんが、今回宅急便での送り返しですが、間違いなく持ち込み前とは違った音楽表現性をお客様宅のシステムから再現できると思います、愉しみですね。

 

 

はい、コチラがメーカー完成品も含めて、プラグを外した際によく見掛ける姿です。まぁ撚り線ですからこうなるのは仕方ないと言えばそうなのですが、これ見ちゃうと導体がどうのシールドがどうのと拘った部分も魅力半減性能半減見た目幻滅って感じしませんか?

 

 

こちらが、先の線材を切り落とし新たに剥き直しQED AIRLOC用の内径調整スリーブを被せ専用のプレス機で全方位から相当な力で圧縮した姿です。
一辺が3mmの角柱に生まれ変わっています、その内部断面は完全に撚り線が一つの金属物質へと圧縮と言うか溶着と言うか融合と言うか、ともかく凄い事になっています。
勿論この仕上げが絶対正しいと私は言い切る積りも御座いません。ただ、両方を見比べて頂いて、どちらに皆様の好む高価なプラグを装着した方がより電気抵抗的にも精神衛生的にも音楽再現性的にも気持ちが良い物か、皆様自身に考え、感じ、判断頂いて選択頂ければと思うだけです。
なお、この3mm角柱状態のまま銜え込めるターミナルを有した機材の方には、このまま使って頂いてもその性能は体感出来るかと思います。
因みにQED AIRLOC処理は輸入元に伺う限りでは国内では当店を含め3店が対応、この角圧着処理は恐らく、当店のみの様子ですね・・・

連日連夜毎度毎回作成や細工の話ばかり書いておりますが、勿論当店はオーディオ専門店ですので、来店頂かぬとも各社各ブランドのオーディオ機材を電話等でも普通にご注文頂けお買い求めいただけます、是非通常のオーディオ製品の相談、ご購入も当店まで、来店頂かぬとも電話やメールにてご一報くださいね、少し喋り過ぎかも知れない店主や、最近進捗著しいスタッフが喜んでご対応させて頂きます。

 

なかなか既成品に対応の少ないケーブルの作成依頼も各社オーディオ製品も→0466-20-5223

 

最後にどうせ喋り過ぎついでなので・・・

こんなご時世です、うちの製品欲しければWEB販売は一切禁止、我が社の認めた限られたオーディオ専門店店頭(含む、何故か大型家電量販店の一部)のみで、店員との濃厚接触のみに於いて我が社の製品の価値を十分理解して買うべき、なんてことを平然とのたまって来たブランドが、今後市場と言う変わりゆく価値観、現実、今回の様な事態に対してどう対応し変節し、或いはあくまで一度口にした事は死んでも守り抜くのか、どう出てくるのか、ゆっくりと眺めてみてみましょうね、ゆっくりしてる場合じゃなさそうだけどね・・・

余計な事を書いている中に日を跨いでしまいました、外は大変冷え込んできた様子ですね、流石に私も帰らなければなりません。繰り返しですが皆様お風邪などひかずにお過ごしくださいませ、それではおやすみなさい。