皆様今晩は、外出自粛が続くかもしれませんね。家に籠ってオーディオ弄って過ごす際には是非とも『でんき堂』の事も思い出して下さいな、当店の及ぶ範囲での可能な限りのオーディオ遊びのお手伝いを致します。

さて、そんなお客様へのお手伝いの一つ、カートリッジの引っ越しですね。
今回は写真に写るDL-103をお使いのお客様が、新たに入手されたプレイヤーに沿った形へのシェル変更と調整です。因みにプレーヤーもカートリッジも当店が預かり知らぬ販売店でのご購入ですが、でんき堂的にはこういった持ち込み作業は喜んでお受け致しますよ、それを販売したお店が何故だか出来ない作業をお客様の信用の下に承れるとは気分がいいじゃないですか。

 

 

さて、お客様が新たに用意されたプレーヤーはTechnicsのSL1200系列との事なので、針シェル合計の比較的総重量が軽いのを好むテクニクスの1200シリーズの特性とDL103の公称自重8.5gを加味して、SHELTER Model1011の肉抜き軽量タイプを用意しました。針先位置は1200系共通のシェル取り付け基部52mmポイントへ調整します。写真はその専用ゲージで調整中の姿です。

 

 

同時に今大変人気、AETのステンレス製中空螺子EVO-CSSHを奢ります。当製品は基本的に8.5mm2本、12.5mm2本でのセット販売ですが、でんき堂のみどちらか2本でのばら売り対応をしています、不要な2本が手元に残らず経済的に音質アップ出来るなかなかのサービスと自負していますが如何でしょう。また、毎度ながら中空ネジへの交換に伴う音質変化には驚かされている所です。

 

 

納品前の音出し確認の姿です、今回は45回転で試してみました、良い音ですねぇ。

 

 

上から眺めた姿です、AETの中空ネジの特徴が良く分かる図ですね。中央に写るEPアダプターは、カートリッジブランドとして今後名をあげる予定の中電/CHUDENブランドの木製EPアダプターで近日販売予定です。プレーヤー付属にありがちな安っぽいプラスチック製に比べて、音楽再現性も所有感も見栄えもぐっと高まります。シングル盤も大事にされる皆様に是非ともお一つお勧めしたいですね。
尚、DL103の様な取り付け部位に厚みがあるカートリッジに対して、現時点でAETが用意出来る中空螺子の最大で12.5mmと言う長さは、世の中の大概のシェルに対して長さが足りていません。DL103系列に限定して言うと、AET中空螺子の取り付けを希望する場合は、SMEのパンチングシェルの様な薄型タイプ及び、山本音響工芸のHS-5の様なネジ切りタイプ貫通型と、このSHELTERの1011の様な薄型シェルと言う事になります。
因みにヤマキのセラミックシェルも大変薄いので一瞬期待したのですが、共締めする手掛け部が肉厚なので無理でした、ヤマキさん、薄型の手掛けタイプ作りませんか?

 

 

当店ご購入の針でなくともお返し前には必ず顕微鏡で覗いて針先状態確認して、汚れていたら綺麗にしてからお返しです。今回は東北地方のお客様からの御依頼でした。
今回のお仕事では、当店から用意した物はシェルターのシェル及びAETの中空螺子2本のみですが、こういった仕事も喜んでお受けしています。皆様遠慮なくどんどん『でんき堂』にお仕事ご依頼下さいね、遠方から、日本中からお仕事お受けしています。
それからカートリッジ取り付け出来ないのに平然とそれらを売り散らかす大型家電カメラ量販の皆さん、うちはそういった作業はしないってお客さん方を突き放すのは結構ですが、せめてそういった作業を快く引き受ける販売店なり業者を紹介するぐらいの最低限のマナーが、それらをあなた方の店頭で買って下さったお客様に対して少しくらい有っても良いのではないですか?売るなとまでは言いませんので。
エアコンを販売して取り付け工事業者紹介して手配出来ても、アナログカートリッジは販売しながら取り付けは対応しない、取り付け出来る組織も紹介しないとは、全くもって不思議な限りですね・・・
数千億の販売額と数千坪の売り場面積と数千人の従業員を抱えた資本も資金も設備も潤沢な超大型量販店の居並ぶ綺羅星のごとき超優良人材の中に、アナログカートリッジ程度をキチンと扱える人が全く居ないなんてありえないと私は信じてますが、それでも見つからない時には、お客様に無理させる前に当店を紹介下さっても一向に構いませんので。

 

オーディオは趣味の製品だから自分で付けて当然という発想、そもそもそこから間違ってます。難しそうな作業はプロに任せましょう→0466-20-5223