皆様今晩は。
唐突な話ですが、同じことの繰り返しの様な毎日に感じても、ちょっとした変化とか意外性に人間って喜びとか生き甲斐を見出すもんだと思うんですよね。
例えば毎回同じこと繰り返してる様な結果の分かり切った様なドラマや音楽であっても、それぞれ毎回、或いは曲毎にそれぞれ少しずつ変化や工夫があるもんですよね。それがあまりに過激な驚天動地やスリルの連続だったりすると、愉しむ前に疲れると思うのですよ。要するに全く変わり映えしないのもつまらないし、余りにも変わってしまうのもついていけなくなると、そう言う事ですね。
その観点で言うとですね、槇原敬之、何ですかね、この全く何の意外性も無い感じ。毎回似た様なもんと口の悪い人には言われちゃうどっかのアンプメーカーのモデルチェンジでさえ、もう少し意外性があるってもんですよ、ケッ。
そもそもアーティストとは、自らの才能に拠ってファンを悪い方向へ裏切らない程度の変化を毎回僅かに感じさせながら曲を提供し発表して我々を喜ばすべき存在であって、20年前と何の変わり映えもしない薬物逮捕なんか求めて無いよっての、別に彼のファンじゃないけど。
二度ある事は三度あると言うので、すっかり歯がボロボロになってしまっている彼の最近の姿を見て思うのは、まぁ清水健太郎化するのが今後の予想ではありますね、残念ながら。

さて、どうでもよい話はさておき、今日はその見た目は僅かな変化でかつ結果は無視出来ない存在になりつつあるアナログカートリッジの留めビスです。
何度かコチラで紹介したAETのステンレス製中空ネジですね。今回はチタンシェルにHighphonicでチューンされたDL103RのPRO仕様にその中空ネジを装着です。現在このネジは製造上の都合もあって用意出来る長さが最長で12.5mmなので、本来厚みのあるDL103系列を一般的シェルにナットを介して留めるには不足があるのですが、今回のお客様の用意された山本音響工芸のチタンシェル/HS-5には予めネジ切りが施されているので、12.5mmのこのネジでも厚みのあるDL103を装着できる訳です。
AETが14mmの長さの中空ネジを用意するまでは当分、DL103に関してはこのタイプのシェルかSHELTERのModel1011に頼って行きたいと思います。AETさん、早く14mm仕様をお願いします、技術的に大変難しい事は存じておりますが・・・

 

 

さて、無事装着完了です。元々コチラのお客様はチタンネジを奢られたりしていて、普段から十分な配慮はされていたのですが、AETの中空ネジへの換装はやはり非常に効果がありますね。ネジの真中に孔が空いただけでどうしてこんなに聴感上の印象が、それも聴いて居て愉しい方向へ変わるのでしょうねぇ・・・

DL103と言う定番のMCカートリッジの基本の良さを決して損なわない状態からのR、その上でのPRO仕様、その特性を理解してのリード線の選択、シェルの抱き合わせ、中空ネジへの変更・・・
僅かな変化を積み重ねながら徐々に進化を重ねて今このお客様の仕様は、到底DL103を元とした状態とは思えないレベルまで再現性と応答感度が増して来ています。
ドラスティックにカートリッジ自体を買い換えるのも勿論宜しいですが、定番の中に僅かな変化を重ねるこう言ったオーディオ遊びも楽しい物ですよ。この手の遊びは一度覚えてしまうと趣味性としての中毒性が多少ある傾向には感じますが、警察の厄介になったり誰かに迷惑かけたりは無いので、どうぞ皆さんどんどんキメて、失礼、試して下さいな。

 

アナログ遊びのとびきりのブツ紹介しますぜ(笑)→0466-20-5223