スクリーンショット 2013-07-25 2.55.12 のコピー上位クラスのVENTで高評価好評の、スリット入りの音質対策仕様の棚板を装備したQ4シリーズが今夏発売されます。

既存のQ4DやQ4サイズに加え、新たに大型アンプや大型タンテーブルも置き易い、横幅を開いたモデルの《Q4W》も加わり、ほぼ全てのオーディオ機材に対応となり、そのデザイン面も含め、部屋でのコーディネートまでも考えた使い勝手の間口が大きく広がりました。

また、既にQ4D、Q4をお使いの方にも、一枚からの棚板単位での販売があるので、ここ一番大事と思われている部分のみをこの《SLIT》に差し替えたり追加して、確かに音は良くなるけどせっかくの見栄えのQ4シリーズのスマートさを損なうような大袈裟なアクセサリーを用いずに、さらっとオーディオ的音質向上を狙われて見るのはいかがでしょうか?

ともあれとても良い製品です、オーディオを美しくお部屋に配置されたい全ての方へお勧め致します。

(実はこの後にとんでもなく長い話が始まってしまって、書いているうちに話が逸れて主役が消えてしまいました。元々前振りで書いたつもりの話ですが、読見返してみたらロクでもなかったので、上記の文章に編集し直しました。でも一部の人に期待されているのと、沢山書いて勿体無いので一応残してはありますが、ここから下は読みとばしていただいて一向に構わないと思います、その上で敢えて読みに行ってなんじゃこりゃけしからんぞ貴様って文句は言いっこなしですよ、以上。)

http://www.a-sq.net/category/169.html(販売はこちら)

以下、編集前文章

Q4シリーズが日本に紹介されてから、暑苦しくて重苦しい(それはそれで嫌いじゃないですが)のが珍重される傾向のあった日本のHi-Fiオーディオも、多少はセンスが良くなったように感じます。

なに偉そうにおまえは?と思われるでしょうが、自分自身、今でもオーディオもやっているらしい浜松系企業(主に先方側の都合で取引無いので最近の事はよく知りません)のGTラック三台連装使用とか、どっかの自作推奨系雑誌で見掛けたコンクリート製側溝とか、雲隠れしたWAKATSUKIとか言うブランドの重量級ラックとか、たかだか三段構造で持った瞬間に腰が抜ける危険を覚える、天板にガラスはめ込んだ半端じゃない重量級ラックとか、その他色々使ってはみましたが、どれも振動に対して真正面から真面目に対処しようと正統的ともいえる重量を増して硬く造ると言った類の物ばかりで、時代背景もあったんでしょうが、決して部屋に並べて美しいものでは無かったですよね。

部屋揺らす為の巨大なスピーカーに、親の仇の様に重くてデカイアンプに、200g程度のビニール製の円盤を回す為にどうしてこんなに大きいの?(←欽ちゃん風)てなプレーヤーも含めて、トータルで重量級で揃えたオーディオは、確かに弩級戦艦や重戦車的威厳と迫力に満ちていて、ある種の荘厳さと美学を感じはしますし、そのシステムから奏でられる再生音はなるほど重量級の破壊力、決して悪い物ではありません。

しかしですね、でもですよ、それって結局男の観念であって、大方の場合、オーディオが好きな男性にとっては自分のロマンの追求以前に、大概は家族の理解と言う大きなハードルがあると思うのです。勿論専用の試聴室を所有できるような究極的喜びを有す方もおられはするでしょうが、家族で楽しめる、或いは共有出来るオーディオも現代の生活においては必要であり美しいと思うのですネ。

もっと簡単に言ってしまえば、何とかオーディオを有す事を奥さま方なり御家族の理解を得られたとして、一般的にはリビングでのオーディオ試聴と言うスタイルが、現代の日本ではごく普通ではないかと私は考えるので、その際に奥さま方が選ばれたであろう内装や調度品やその環境において、男が、特に昭和世代が好む様な弩級戦艦、重戦車的存在と価値観で構成されたラックやオーディオが、その空間に調和する事はまぁ間違いなく無いんですよね。

想像して下さい、名だたる名車の居並ぶ空間にいきなりパンツァーが展示とか、全然そぐわないではないですか。

ジャグヮ(←徳大寺風)Eタイプとかフェラーリデイトナに並んで相応しいのは、ミウラとかキブリであって、パンツァーに並べるんだったらT34/85とかM10巡航戦車とか、それぞれの世界での揃いの美しさで有りたいものですよネ。

話が相変わらずとっ散らかり放題ですが、要するにクアドラスパイアだったら一般的リビングで奥さまを敵に回すことは、或いはスタイリッシュな海外モデルのラインを崩す様な事はまずないでしょうと言う事です。

更に、ここまでは航空基地の隅っこで戦闘機の離発着眺めて喜んだり、巨大な操車場で機関車の連結開放作業眺めて喜んだりしてる側の人間、つまり圧倒的に男性側の視点ですが、女性だって音楽を愉しみオーディオを所有するのです。

ただ、一般論として、その周りを取り巻くその女性方の趣味に則した生活環境において、巨大重量不可動物体的存在のオーディオ機器類は、大概の場合は、ちょっと音が良い程度では主にその存在の重さと言うかセンスで女性方には受け入れられないですし、まさにそれがオーディオと言う趣味の世界において、他に類を見ないレベルまでの男女構成比を著しく不均等に追い込んでしまっている所以ではなかろうかと、「女は機械に弱い」的偏見とドグマに満ちた昭和中期の高度成長期以降の悪しき排他的オーディオ業界の風潮以前の問題ではないの?と思ったりしています。

だって音楽聞く、愉しむ行為に関して、そのジャンルは問わずに男女構成比なんて大差ないでしょう?それ自体に入れ込む程度の問題はあるとしても。でもそれを愉しむ為の本来は装置に過ぎないオーディオを趣味として捉えた場合、恐らく男女構成比は99:1ぐらいですか?どうですか?オーディオに趣味であろうと仕事であろうと関わる皆様。

そこのところ、似たような高級品な存在をカデゴリーの頂点に戴くカメラ業界の方は、女性を取り込むという点を上手にクリアされましたよね、デジタル化と軽量化を武器に。

私も色々関わっていた世界なので正直言いますが、カメラ、特に一眼レフなんてものはかつて、そう、キャノンがEOS KISSシリーズをブラ下げて、その煩わしさ厳しさを一気にソフト路線化し、女性が一眼レフを有する事を善とする姿勢を前面に押し出したのが20年程前の話で、それまでの一眼レフなんて、それこそ男根崇拝の極みの様な、黒い!デカイ!長い!重い!と、それを所有する行為自体がロックオペラトミーばりの4重苦が待ち構えた世界で、ハッキリ言ってもてない男が、それらの面倒臭そうな機材を選民面して振り回している様な、そんな薄暗い趣味的なイメージが先行していた、女の子なんて、よっぽど変わった子じゃないと一眼レフなんて持っていない、そんな世界でしたが、でも今は違いますよね。

デジイチって呼ぶんだかなんだか、未だに40年落ちのフィルムマニュアル機を振り回してる僕にはよくわからないのですが、とにかくお洒落で性能も良くて写りが綺麗なレンズ交換型のデジタルカメラを持った女性を本当に多く見かけるようになりました。

つまり彼女達のお眼鏡に叶う機材、環境をメーカー、業界が用意出来たと言うわけです。

そこには販売方法も含めてオーディオ業界のような排他性はまず見当たりません。

男女問わず大型カメラ量販カメラ専門店大型電気量販WEB専門店通販専門店、およそ現在デジカメを買えない小売店なんてまず存在しませんが、じゃぁオーディオはと言いますと、まぁコレが実に面倒で、前出の浜松のブランドなんて、国内でオーディオ的にみれば大してプライオリティーな訳でもなかろうに、おたくとはやるけどおたくとは出来ないなんて偉そうに取引先選んでるレベルだからどうしようもないよね。

実名あげると角が立つから実名あげるけど、例えばキャノンのトップクラスの一眼レフを普通に買えるのに、ペンタックスはコンパクトカメラさえ買えない店ってなんだかおかしいでしょ?しかもそれがペンタックス側の意向だったらちょっと首かしげるでしょ?(最近知ったですが、名門アサヒもついに完全消滅らしいですね…)

じゃぁデノンの最上位機種は買えて、ヤマハはエントリークラスさえ買えない、それ以前の取引が無い店もおかしいと思いませんか?

まぁこればっかりは相手の都合だから私が騒いでも仕方ないのですが、結局不便を強いられるのはヤマハを購入したいお客様方であって、客選ぶ傾向のある超高級ブランドならともかく、そこが全く残念な限りですね。

確かにLINNやKEFの様な、輸入代理店責任者の思想があまりに突飛な、凡人の僕らには理解し難く唯我独尊かつ外宇宙からやってきた生物的な思考とこっちが勝手に誤解してしまうような場合という極少数な例外もありはしますが、それは兎も角として、ヤマハ程度のお馴染みさを有するブランドが、数多ある一オーディオブランドの一つとして、男女問わずに色々な方が、自由に色々なお店で同クラスの他社製品と比較して好きなスタイルで買えればそれでいいのではないか?と私は思いますし、また、販売側の立場での私達は、決してお客様に対してもお取引先ブランドに対してもをランク付けしたり選り好みしたりはしませんが、少なくとも浜松の楽器屋のオーディオ部門の連中はその次元です。

因みにブランドとしてのヤマハは個人的には好きですよ、プレーヤーもアンプもデッキもラックも随分沢山使ったし、オンキョーのヘルパーやってた時代の二十年以上前からそれこそ随分沢山販売もさせてもらいましたね。

誰もが認めるトップブランドのスイスの超高級アンプは私達でもお客様型に喜んでお出しできて、結構ゼネラルなブランドの浜松の会社のアンプはエントリークラスさえ満足に売ることが許して貰えない不思議な業界なんですよ、ここは。

HiFiオーディオ業界は最早販売店や販売スタイルやお客様方を選り好みしている様な状況ではない、絶望的にその規模を縮小してるという段階に来て居るのにね。かつては同じ様な傾向にあった高級一眼レフが、今全く逆の状況なのを見るに当たって、一人でも多くのごく一般の方々にオーディオを愉しんでいただき、この業界のこれ以上の衰退を防ぐには、実際にオーディオを扱うメーカーサイド、特に名前が有名なところの姿勢が改まることを、期待しても無駄だけど期待するしか他にないなと思いますネ。

で、クアドラスパイアの新製品の話はどこに消えたんだ?

http://www.a-sq.net/category/169.html(販売はこちら)