皆さん今晩は。
コレを書いて居る今日、1/13は成人式ですって。連休欲しさにかつて1/15だった、身も心も大人になった筈の成人を祝う筈だった祝日を、都合よくずらしたりするもんだから話がややこしいですが、私にとっては随分昔の様なつい先日の様な話ですね。
当時から子供に毛が生えたような意識連中とつるむ習慣のなかった私は、当日もアルバイトとはいえ仕事で、今からすればまっくろくろのブラック企業そのものの家電量販店頭に立っていて、店長に

『何だお前、成人式いかねぇのかよ、友達いないのかよ』

とか言われながらサンスイのアンプを山盛り販売したりしていました。
当時から生意気だった私は

『信頼している友はいますよ、安っぽい集いで一緒に騒ぐような環境下には確かに“お友達”は居ませんが』

と、暴走族上がりのこの店長に言い返したりしてましたね・・・

そう言えば当時の二十歳は、まともなオーディオくらい多少無理してでも買って当たり前の雰囲気でしたが、今の時代の彼らにその意識を求めるのも無意味な話かな・・・

さて今回のお仕事のこのケーブルは、Zonotoneの大変人気のある6NSP-Granster2200αの実質4芯仕様です。贅沢に二本ずつ束ねて使う、或いは4芯の特性を活かしたバイワイヤケーブルを作成するときに便利ですね。今回はアンプ側を一纏めに組んだシングルバイワイヤケーブルの作成です。
ところで観察力に長けた方には、上の画像を見て装着されたプラグと線の被覆の色関係に疑問を覚えたかもしれません。赤い線に赤いプラグなのに黒い線にも赤いプラグで黒いプラグが白い線に付いてる、こいつ作り間違ってるよと。アンプ側に至っては赤と黒の線を纏めて赤いプラグだ、黒と白、赤と黄色の組み合わせじゃ駄目なのか?と。
ここはですね、私もこのシリーズが出た10年以上前から、ずっと何とかならんのかと思っている部分なのです。私だって黒い線に黒いプラグ付けたいんですよ、作る時に何度色実に引っ張られて付け間違った事か・・・
つまりですね、この4芯のケーブルは一方の断面を覗くと時計回りに赤-白-黒-黄と4本の線が並んでいます。4芯線を二本ペアで組む場合の基本ルールに『対角線同士で組む方が望ましい』と言うのがありまして、守るかどうかは皆様の自由なのですが、ともかくそれを尊重すると赤の線の対角線にあるのは黒い線なのですよ。故にこう言うプラグ色配列なので、皆様この色配列の4芯ケーブルで作成の際には参考になさってくださいね。

 

先日以来ここに記してきました様に、店頭で実際に端末処理したスピーカーケーブルを導入までの扱い易さの観点で暫時掲載して行きます。

表現基準としては五段階表記で
技術的難易度を易しい方から順に、  A→B→C→D→E 
作業工程や所要時間を少ない方から、 
1→2→3→4→5

と、まず決めまして、例えば一般論的に最も扱いが簡単なA-1がホームセンターなどで買える100円/m程度の二芯平行線だとします。カッターナイフだけでも対応可能としておきましょう。更に、アルファベットや数字に ’ (ダッシュ)や+(プラス)を難易度に応じて付記する場合もあります。
因みにE-5は事実上一般個人レベルではやめておいた方が良いと思われるレベル、或いは出来たとしても、工具などの投資費用と所要時間で、それを趣味としない限りは費用対効果が得難く、処理はプロに任せた方が良いと理解下さい、と言う事にしておきましょうか。
因みに、最も当店でも市場でも人気の高いと思われるzonotone 6NSP-Granster2200αは現時点でC-3に分類しておきます。

その上で今回のZonotone 6NSP-Granster 5500αは、C-3+と致します。
外皮はそれほど難しくはないのですが、4本の内線は2200α同様に大変剥き難い構造です。線材径と被覆の製造時の纏わせ方の関係か、私も今までに複数のタイプの様々なワイヤーストリッパーを用意して挑んでみましたが、芯線を切らずに剥く事は叶いませんでした。よって一本づつ電工ナイフなりカッターナイフで切り目を入れる事になりますが、芯線を傷めぬ様に切り込みを入れても被覆はつるんとは剥けない勢いで線材に食い込んでいます。
縦に切り目を入れる方法もありますが、結局中の線を傷めるので私はその方法は取りません、綺麗に剥く為には、そこから先はすいません、一応秘密です・・・
コチラではQED AIRLOCと併せての紹介が多いのですが、それらと関係なくただ剥くだけでも半田処理でも他のプラグ装着でも喜んで承りますよ。
当店基準ではありますが『C-3』表記辺りのケーブルからはもう無理してお客様自身で作業しなくても良いかと思います。何故なら美しく仕上げる為の道具をこの線の為だけに揃えるとすると、あまりにお金が掛かります。
勿論、日常そう言った作業に従事や得意とされる方々が道具を揃えた環境下で行われる分には何の問題も御座いませんが。

 

Zonotone欲しいけど、なんだか自分でやるのは大変そうだな→0466-20-5223