オーディオアクセサリー市場で見掛ける電源ケーブルのブランドや種類は実にたくさん存在しています。でも、好みの線材と好みのプラグで必要とする長さと言う観点で眺めると、案外選択肢は限られるのですね。
今回はKRIPTONのPC-HR1000M-Triple Cと言う、メートル当たり13,200円税込と言う大変高価で高級な電源ケーブルを1.5mで二本用意して、各々にFurutechのFI-11-N1シリーズのロジウムメッキ仕様と金メッキ仕様でそれぞれ作り分けると言う依頼です。

 

 

まず適切な長さに外皮を剥き更に内線先端を剥き銅線を晒します。外皮に網タイツの様なメッシュを被っているので捌けない様にテーピングも施しておきます。

 

 

剥いた銅線にQED AIRLOC応用の角圧着処理を施します。最初の写真の撚り線がこの端子内に圧縮されて収まっています。
実の所、剥いただけの撚り線のまま、プラグ内の端子に直接ネジ留めされたオーディオ用を標榜する電源ケーブル製品の余りの多さに、それ自体が違法とかではないのですが、バラしてみると枝毛が出ていてショート寸前でドキッとさせられたりとか結構あるんですよね。よって私が作成依頼受ける分は何らかの端末処理を施してあり、基本的に撚り線直ネジ留めは行っていません。
安全面でも端子間の接触の確実性でも、そこから得られる音質面も含めてこの角圧着処理はお勧めですよ、完成品を持ち込んでの内部だけこちらにする依頼も結構受けていますので、皆さんも手元の電源ケーブルが気になったら一度ご検討なさってみて下さい。

 

 

さて、完成。端末を引き締めるアクセント的意味合いで今回は白の伸縮チューブを纏わせてみました、個人的にはこの色実気に入っていますが、皆様の目にはどう映りますでしょうか・・・?
仕上がり確認で、店頭にて金メッキ仕様ロジウムメッキ仕様双方を聴き比べてみましたが、同じ線材同一形状プラグにも拘らずメッキの違いが明瞭に聴き分けられました、これも接続のしっかりとした作成故に得られるオーディオ的な面白さですね。

 

皆さんも組んでみたいケーブルとプラグの組み合わせがあったら、でんき堂まで一声下さいね。既成品の修繕、他店購入品の持ち込みでも製作途中断念品でも遠慮なくどうぞ→0466-20-5223