『でんき堂』は広くオーディオに携わる旨を目的としたオーディオ専門店です。オーディオ製品の販売は当然の事、皆様のオーディオ遊びを手伝う事自体が目的でもあり仕事でもあります。
例えば最近特に注目の高い、レコード再生、即ちアナログプレーヤー等のカートリッジ装着において、自信が無いとか経験が無いとか心配とか最近視力が落ちたとかそもそも不器用だから精密な事は向いて居ない、或いは面倒は誰かに任せて音だけ楽しみたいとかに対してのお手伝いです。
よく、アナログオーディオのカートリッジくらい自分でやって当然的な事を述べて、これからの方々を委縮させる傾向の方々を見掛けますが、私は全く考え方が逆でして、日常生活であらゆる全てを自分でこなす人がそれを口にするなら構いませんが、車のタイヤ交換だってフィルムの現像だってロードバイクのスポーク調整だって自分でやったことなきゃカートリッジの装着だって同じ事ですよ、プロに任せましょう。逆に出来る人はどんどん自分でやればいいだけの事です。
因みに私は趣味でエアコンなし屋根なし電子制御なしの古い車に乗りますが、エンジンやブレーキやミッションなどの命にかかわる部分は基本プロに任せています。キャブレター調整の様な腕の差が大きく出る所もお任せです。それでも十分この手の古い車を愛している方々の仲間に混ぜて貰って愉しんでいます。また、フィルムの撮影現像焼き付けまでは出来ますが、機械式カメラの全分解修理は専門業者に任せています、だからって古いカメラマン仲間にあいつはカメラ握る資格ないとか非難などされません、だからオーディオも難しい事は全部プロに任せてあげて下さい、その程度の事であって、沢山販売しながらアナログカートリッジの装着に応じない超大型家電カメラ量販店も、それぐらい自分で付けて当然と他人を煽る一部のマニアもおかしな話なのです。

さて、今日はそんなアナログに触れる方々が最も所有率が高いテクニクスのSL1200系列に的を絞って話を進めましょう。
この1970年代に産声を上げ6代に渡るモデルチェンジと其々の時期に多くの派生モデルを擁し累計数百万台も販売されたと言うあまりにも有名なDDアナログプレーヤーは、2000年代に一度彼らの一方的都合でもって生産をやめ、その後つい最近になってまた違う都合で復活したのも記憶に新しいですね。
基本がとても良いプレーヤーなので、それに初めて接する方から相当な遣い手までが愉しめる稀有な存在だと私自身感じています。よってユーザーサイド希望によるカートリッジ交換が起きえる率も全アナログプレーヤー中最も高いと言っても間違いはなさそうですね。
でんき堂は、お客様よりご依頼を頂いてのアナログカートリッジのシェル装着やリード線交換や、その他調整を他店購入品の持ち込みも含めて広く行っておりますが、SL1200系列に関しては全モデルシェルのアーム側取り付け部から針先位置の距離が彼らの用意した専用ゲージにて合わせる様に作られています、数字で言うと52mmです。
ここに関しては、アーム側旋回軸中心点からセンタースピンドル中央に真っすぐ伸ばした延長直線上の14mm先だ17mm先だ等とオーバーハングと言う分かった様な分かってない様な表現よりは、“アーム一体型プレーヤーに限って言えば”親切な表現だと思います。
さて、『でんき堂スクェア』は大松下パナソニック様の御威光ご意向だか何だか知りませんが、テクニクス製品に関して彼らからアプローチが全くない無いので知ったこっちゃないと言う訳にも行かず、300万台以上は流通してると言われるSL1200系ユーザーの方々を念頭に、そのプレーヤーでもって一人でも多くの方々が好きな針やシェルやリード線でもって自由に音楽を愉しんで貰えるようにと、本来それを売る所がやるべき仕事なのでしょうが、専用ゲージやましてや彼らが放棄した旧シリーズ用の専用重量級ウエィトを用意して皆様のお越しをお待ちしています。

 

 

写真はSL1200系をお使いのお客様の御依頼で、軽量シェルにDENONのモノラルカートリッジDL102を、その専用リード線でもって装着し針先をテクニクスゲージで調整している所です。

勿論テクニクス関係者さんの来店にも扉も心も開いてはあります、当店がテクニクスを扱っていないからと言って、皆様は決して私どもがオーディオブランドを店主の好き嫌いなどで選別して偉そうに取引してる等と思わないで下さいね。
繰り返しますが、私はオーディオを愉しむ方に役に立つ製品、姿勢を見せる全製品、全ブランドを愛してこの仕事に臨んでおります。個人的にもテクニクス製品はユーザーの立場としてのSL1200Mk4もSP10Mk2もEPA-100もSH-305MCもSL-15(SL-10のプログラム再生機構付き)でさえ使って来ました。よって当店WEBサイト等で見掛けない、或いは薦めて貰えなかった製品は、私達が個人的趣味や感情と言った矮小な理由でもって売りたくないのではなくて、彼らが私達を通してお客様には自社製品をお渡ししたくないと思って居るだけの事ですので悪しからず。
例えばヤマハのGTとかね。とても良いプレーヤーなのにねぇ、幾ら褒めても当店の売り上げにならない物には仕事としては関わり難いわな・・・、個人的には使ってみたいですが。
あとは、ブランドとしては大変お世話になっていますが、シブヤン海で海の藻屑と消えた戦艦と同じ名を有すアンプの最近の取引方法にも多少の危惧を覚えはしていますよ、このやり口はちょっと今後が心配ですよ、と、敢えて関係者の方々には遠回しにここで申し上げておきますね。
勿論最新ヤマハのGTお使いの方もテクニクスお使いの方もカートリッジ装着等遠慮なく当店までご依頼下さいませ。オーデイオ機材その物はどのルートでどう入手されようと、大事なのは使い方と接し方であって、その物の魅力や価値には何の問題も御座いませんので。

 

いいんじゃないすかぁ?ヤマハを、テクニクスを家電量販で、他店WEBで買った→全然装着とか相談に乗ってくんなかった→メーカーのサポートもちんぷんかんぷん→え~い、でんき堂に任せちゃえ!で・・・→0466-20-5223