動作環境によって違うかもしれませんが、上の画像はクリックすると首チョンパ(表現古っ!)になります。さて、今日のお仕事はラックスの電源ケーブルをアンプ設置環境に併せて斜め横出しにしたいという結構高度な内容の御依頼です。
つまりですね、機材をラックなどに納めるとどうしてもその箱サイズ故にケーブル端子の飛び出し分とか背後の壁とか壁コンセントとの距離等の兼ね合いで、どうしてもストレート出しだと上手くいかない場合も多々ある訳ですね。或いは壁側の視点で言うと、オーディオ用のACケーブルってどうしてもプラグも大きく導体の径も太くて、そんな黒くて太いのが壁から突き出てるのもどうにもぞっとしねぇなと言う際に、やはりL型プラグで下向き横向きに取り出せれば安全面も含めて非常にスマートに品良く収まる訳です。
極一部に横出しタイプのケーブルが無い訳でも無いですが、実際には機材の背面その他の装備するインレット端子はその自身の向きも含めて、決まった場所に各機材定まっておらず、実際にその取り出したい方角も使う方の設置環境次第と、何通りの方向にも振り分けた電源ケーブルを用意してくれるアクセサリーブランド等存在する訳もないのです。
そこで登場するのがやはりフルテック/Furutechさんですね、上下横方向にインレットの向きも含めて多様な取り出しで作成できるオーディオグレードプラグを販売して下さっています。FI-12L及びFI-12MLがそれにあたり、更に金及びロジウムメッキありの仕様も選べます。今回はそれを使ってケーブルの作成と言うか手直しですね。上の画像がそうですが、既成品の、しかも何万もする製品の首を切り落とすのって結構勇気がいるんですよ

『すまん、こらえてくれ』

なんて呟きながらね・・・

 

 

で、切り落としたら必要分剥きだします、このプラグは作る前に取り出したい方向を決めて望み、それに併せて切り出し長さも変わります。即ち、完成後に違う方向に向きは変えられないと言う事です。よってお客様の機材を慎重に見極め、どちら方向に取り出すかの確認作業が必要ですよ。今回はアンプ背面から見た際に右手にインレット端子が存在し、かつ変則6角形端子の台形面長辺が上側で、そこから左斜め下方向に取り出したいと言う要望。
このプラグはカタログ上では縦横4方向への取り出し可能と謳われているのですが、実際には斜め方向にも取り出せるように作られており、その旨は説明所にも一切記載が無いのですが、その件フルテックに確認したら担当曰く、ただでさえ理解され難いこのプラグの話が更にややこしくなるからだそうで、実際にこのプラグでお客様の言うがままにケーブル誂えてる店なんて滅多にないそうです。私自身はこのプラグが出た当初から

『おぉ、待ってましたと!』

喜んで今までにこれで沢山のL型ケーブルこさえて来ましたが、ケーブルの取り出し方向に困ってる方は多いのだろうに、実際にはそれを必要とする皆さんにはこのプラグの存在は届いてないのでしょうね。

 

 

剥いた先にはせっかくなので、でんき堂お得意のQED AIRLOC応用の角圧着仕上げを施します。現時点考えられる限り最強のプラグとの接合具合を生み出せます。

 

 

バッチリ装着出来ていますね、因みに日本の一般家庭の配線では黒い方がLIVEで白がコールド/グランド兼用ですが、先日全くこの色実を逆に使ってケーブルを作っているブランドを見掛けて驚いた事があります。色分けは目安であってルールでは無いのかな・・・?

 

 

こう言う事です、つまり。どうです、イメージ湧きましたか?

 

 

壁側は今回は手を付けませんが、勿論同じ事が出来ますよ。綺麗に巻いてあとは納品ですね、今回は設置もあったから持ち出して配達か・・・

 

あなたのケーブル、右でも左でも上でも下でも、何なら斜め方向にでもむかして見せますよ!→0466-20-5223