なんだか高そうな電源ケーブルが写っていますね、それもその筈で、先端に付くプラグはフルテックの最高級グレード品 の FI-50/FI-50M NCF(R) で、各々が税込定価35,200円もするお品です。その間にあるプラグは同じくフルテックのFI-11/FI-11M-N1(R)で、税込価格は7,276円とコチラも本来は十分高級なオーディオグレードなのですが、先に紹介したプラグのあまりの存在感に、つい安く感じてしまうあたりがオーディオの恐ろしさですね。
考えててみても下さいな、電源ケーブルの頭だけの値段が7,000円とか35,000円とかって、ちょっとなかなか市民権得るには難しそうな感じですよね、一般論で言えば。まぁオーディオを商いにする私がいってりゃ世話無いのですが。
では、これらが無闇に意味無く高いのかと言うと、勿論そんな事は無くって、その違いをキチンと描きだせる装置を揃え、活かしきるセッティングを施し、聴き分ける耳が出来ている方には、明確にその差と存在意義を感じ取られるのです。
今回はそんな優れたオーディオ/音楽愛好家のお客様からの御依頼のお仕事です。即ち、元々の完成系のZonotoneの電源ケーブルがお客様の手元に御座いまして、こちらはモールドタイプのプラグが備わっていましたが、以前に長さの調整も含めてのより音楽的改善を求めて、FurutechのFI-11-N1(R)にすげ替えました。暫しその状態で使ってお気に入りも頂けていたのですが今回、故あって更に高性能で高価なプラグ、FI-50NCF(R)をコチラのお客様は入手を図られて、再び当店へ頭のすげ替えの依頼を下さいました。
内部では予め以前の作業に於いて、その線材端末をQED AIRLOC応用の角圧着処理を施してありましたので、新たなプラグとの結合噛み合わせ接続は抜群に良好、交換終了後の試聴でも、一聴きして同じ線材からプラグのみでこうも変わるのかと言った驚きを体感出来ました。

 

 

さてコチラ、二本のZonotone 電源ケーブルが並んで写っています。双方それぞれ片側に既存の頭を残し、もう一方に先程の作業で浮いたFI-11/FI-11M-N1(R)を装着してあります。つまりですね、一本の既存の完成ケーブルを半分に切り分け、その双方に新規にプラグを付け直して、ケーブルの節約と言うかプラグの再活用と言うか、一本が二本に増えてかつ先の作業で生じた、使わなくなったプラグにも新たな活路を見いだせたと言う、無駄なく余さずオーディオ遊びをしつくすこう言った姿勢、個人的に大好きですし、そう言ったお客様の希望要望、私の技量の及ぶ範囲で可能な限り応じさせて頂きたいと考えています。皆様も、長すぎるケーブルを丁度良い長さに縮めてかつ残りも活用したいななどと画策なされた際にはこう言った面倒を気持ちよく引き受けるお店の存在を思い出して頂き是非でんき堂までご相談下さいな。

 

オレのケーブルをチョキンと一思いにやってくれぃ!→0466-20-5223