今回の写真は特にケーブルの銘柄やグレードに重点は置いて居ません。店頭に持ち込まれたスピーカーケーブル大変よく見かける一般的姿です。外皮向いて内皮剥いて銅線を指で捩ってアンプなりバナナプラグ等の端末のイモ螺子で“ きゅっ ”と締めるとこんな感じです。
スピーカーケーブルには切り売りに於いてもそれこそメートル辺り100円しない物もあれば、10,000円を簡単に越す様な製品も含めて実に様々。しかしですね、色々な価格帯に様々な特質や構造や純度の製品が揃う中、皆さんその性能や音質にはかなり慎重なご意見をお持ちの様子なのですが、その接続、接点と言う観点ではどうにも急にトーンダウンする印象を拭えません。それはメーカーを含めた販売側然り、購入者側然りです。
よくネット上のマニア間の会話にある様な『○○○の×××、あれ凄いよぉ』とか『△△△の◆◆◆、あれさぁ、値段の割に大したことないよね』など、更には本来は信号を機器間に確実に受け渡す目的である線材と言う物に対して、過度の音楽や機材間との相性を限定された世界観で語る風潮は非常に盛んなのですが、オーディオ以外の世界の人が聞いたらオカルト見たいな話は一旦脇に置いといて、でんき堂スクェアとしては当面

『そもそもどんなに安かろうと高級品であろうと、キチンとケーブル接続して接点確保できてますか?』

の一点に話を集中していきたいと考えています。

 

 

持ち込まれた先程のケーブルはこの様な姿となってお客様の手に再び帰りました。
端末の撚り線に専用のスリーブを咬ませて、一般的な圧着とは異なる、英国QED AIRLOC応用のハンドプレス機での強力な全周囲圧着を施してあります。バナナプラグ等のイモ螺子接点も撚り線に対して咬むのとは全く違った締め加減と接点具合で、最初の写真の状態のこのケーブルと同じ線とは言え、端末の処理加減の違いは聴き比べて頂いても明瞭に違いが感じて頂けるのではないでしょうか。
ケーブルの種類によっては多少工賃に追加が発生する場合も御座いますが、LRチャンネル、プラスマイナス、アンプ側スピーカー側総計8箇所で4,320円~お受けしています。
ここ最近非常に依頼の多くなってきたメニューですね、撚り線捩ったままの方も、プラグ自分で付けてみたけど留り具合イマイチの皆さまも是非一度ご体感下さいませ。

 

値段に関わらずケーブルは良い接続の確保を→0466-20-5223