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あれよあれよの間に本年も残すところあと一ヶ月少々、世の中思い出すのも嫌になるぐらい色々な問題が出ては消え、或いは現在進行中ですが、オーディオ業界の方といいますと、それが問題だと言うぐらいに、特筆すべき程の事件も出来事も何も無いままの一年が過ぎようとしています。

自らの行動に何の疑問も感じないままに、成長もせずに失敗から何も学ばずにただ無駄な時間を過ごして行く覚えの悪い部下を横目に、(←検閲対象、削除要請 、隣の人より)結局はそれを含めて自分の甲斐性と能力の問題ではありますが、低きに流されずに志高く自らを律して生きていくのは中々大変ではあります。せめて自分で選んだ道には忠実に歩みたいと思う今日この頃ですね。

さて、自からの不甲斐なさを嘆くのはここいらへんでやめにして本題。

年初めに、RCAショートピンに純銅製チップを貼り付けたオリジナル製品を紹介したのですが、これが予想以上の好評をいただき、多めに用意した純銅チップが年を越さずに在庫がなくなってしまいました。

10mm径2mm厚の純銅チップにサンドブラストを施し、既存のRCAショートピンに貼り付けただけの製品でしたが、使ってみるとこれがなかなか効果的で、価格も抑え目にしたのが奏功したのか、結構な数の方から追加の注文を頂戴いたしました。今までご注文くださった方々には大変感謝致します。

本来は企画物の売り切りで一回限りの積もりでしたが、売り越しを発生させてしまったのと、自分自身もまだ複数必要とするので、前回に比べ銅の価格が上がって来ている様子なのが気がかりではありますが、何とか年内に再販出来るように追加生産を致します。

まだお試しでない方も、既にご利用の方も、興味はあるけど買う程ではなかった方も全然興味がない方にも是非、改めてこの商品をご紹介いたしますので、再生産を機に改めて手に取ってその効果をご体験いただければ幸いです。

以下に連なる長文は、上記の製品の効果を謳った説明文ではありますが、年頭に起こした文章の再掲載ですので、ここまでで概略を掴んで頂けた皆様には読み飛ばしていただいて構わない内容ですので、無理して読んで頂く必要はございません、以上ー2015/11/24

 

 

ここでも度々、オーディオ機器類の未使用の入力端子にショートピンを挿す効果を謳ってきました。
一見重箱の隅を突っつく様な話も、実際にそれを体験された方も増えてきて、想像以上の効果を得られたとの話を頂くようになりました。
以前と違って、アンプへの再生ソースがCDプレーヤーだけ、PCを介したUSB-DACのみといったシンプルな構成の方も大変に増えてきましたね。
その際に、プリメインアンプやプリアンプには一頃よりは減ったとは言え、大概のモデルが4~8系統は入力端子を設けていますので、再生ソースが1,2系統ならば残りは全て空中に向かって口を開いた一種のアンテナみたいなものと考えることもできるわけです。

セレクターで選択してない回路だから関係ないと言い切れるだけの勇気は私にはありません。そこで使っていない入力端子はショートピンで埋めて電気的にもノイズの混入を減らしてみようという提案が上記の話でした。
さて、今回はそのショートピンの効果に、制震効果も加えたいなと思い、数多のオーディオ用の高価なチップも勿論良いのですが、もう少し気軽により大きな効果を得たいなと欲張って、純銅製のチップをこさえてみました。

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無酸素銅2mm板から直径10mmでチップを抜き、サンドブラストをかけてあります。
重さは制作した100個の中から任意の10個を取り出し計測した平均値が1.37g/個、チップ当たりの誤差は+-0.02gでした。
今回こちらを制作するにあたり、銅、アルミニウム、真鍮、ステンレスの素材を用いて試作をしてみました。
そこで解ったのは想像以上の金属質毎の密度、重さの違いです。
サイズを直径10mm/厚さ1mmとして整えて重い巡に並べてみると、あくまでもオーディオ用の針圧計での1/100gステップ計測ですが
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*乗っているのが製品版、続いて右4点左上から時計回りに、ステンレス、銅、アルミ、真鍮です。

銅・・・・・・・・・・・0.83g
真鍮・・・・・・・・・0.67g
ステンレス・・・・0.58g
アルミ・・・・・・・・0.21g

となりました。

*(計測機上の物は完成品で厚さ2㎜バリ取りその他行われてますので、試作品との重さの比率は違います)
そんなの当たり前でしょと思われる方々はともかくとして、普段純銅製のシャーシだからどうのアルミ筐体がどうのと知った事を述べていた私自身としては、その手触りからくる感触からおおよその見当はつけて接していた素材群も、実際に改めて検証してみると、一口に金属と言っても様々な物である事を改めて思い知れて大変面白く感じました。
無論手元に揃った物の範囲での話ですので、実際にはアルミなどにも純度や種類で重さの違いはあるでしょうし、真鍮などは混ぜ合わの配分で柔らかいものも硬いものも存在しますから、上記の結果が全てではないことも事実ですが、一般的に入手可能な範囲での計測なので大きくは踏み外してはいない程度の、鉱工業の専門家では無い人間の話とご理解頂ければ幸いです。

さて、材質毎の特性は把握できましたが、オーディオ的にはステンレスはイマイチ人気が無さそうなのと、その他加味して入手のし易さ、コスト、加工の面でアルミを使いたいのですが、アルミと銅では同サイズで4倍近い開きがあり、今回の銅製の直径10㎜厚さ2㎜厚1.37gのチップでは、同じ重さをアルミで得るのには厚さ7㎜となってしまい、それは既にブロックと呼ぶべきものであって、気軽に制震チップとしてあちこちに貼り付けていくには無理がありそうなので、最小の容積で重さが稼げオーディオ的にも相性の良さそうな純銅の採用と相成りました。正直私達の規模では制作数も含めて大変にコスト的に厳しい選択ではあるのですが、要は結果です。

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写真は真空管プリアンプに入力一系統だけ使っている状態での、空き入力端子を全て埋めてみた状態です。
写真では見栄えの良さが伝わる程度で大変残念なのですが、これは凄い、凄い効果です。
本当に面白い。
元々のRCAショートピンを用いて空き端子を埋めた効果として得られるS/N感の改善に加えて、音に重心が乗ったというか力が増したというか。
聴感上、抜けの良い見晴らしと広い音場を感じられます。
やはり端子という部分は、ノイズだけでなく振動をも機器内に取り込みやすい部分なのでしょうか。
ただ、きちんとした科学的分析や実験ではないので、

音改善! かくにん よかった ♥

みたいな税金使いまわした施設での黄色の壁紙貼った実験室で割烹着来てテキトーなノート(しっかし衝撃的なノートでしたね、本当にあれは・・・)と共に何かを証明する事は私にはできませんが、代わりに広く皆様のオーディオ環境を正当な実験環境として体験頂き、例の女史のノートよりは遥かにマシな実験ノートをユーザーの数だけそれぞれの検証結果で体験報告を作成頂けるのではないかと自負しております。
無論こちらを求められた皆様に実験結果の報告を例のレポート並みの程度で要求しているのではありません、もし使われてみて投資費用以上の効果など少しでも体感頂けましたら、一言よかったと声を掛けて頂ければ無上の喜びです。
その為にもお金の掛かりすぎないアイテムを広く皆様に提供したいと考え、何しろ効果はあるのですが、試しに気軽に使って頂くにはちょっと高いかなぁと思わざる得ないものがオーディオ業界には多すぎますので、なんとかこのお値段でと、仮に不幸な実験失敗、つまり効果なんて全然なかったぞと怒られてしまったとして、それが何万円もするアイテムではなく気軽に接して頂けるものであれば色々お試し下さいとおすすめし易いと考えるのですが、如何でしょうか?
即ちこの純銅製チップを貼った状態のRCAショートピンはペア750円税込、で如何でしょうか?
RCAショートピンに住友スリーエム、スコッチの超強力両面テープ:カタログ番号KPR-19を用いて、端子背面、純銅チップ双方の面をアルコールにて脱脂した上で貼り合わせてあります。
何故ここまで細かく書くかと申しますと、サンドブラストのかかった銅チップに樹脂製のプラグエンドは事務レベルの薄い両面テープ等では容易に張り合わさらないのです。
多少の厚みのある材質の強力なテープにおいて僅かに銅チップが対象面から僅かに浮いている状態が制震効果的にも良い様子です。

即ち、今回この純銅製チップを張り込んだRCAショートピンを売り出すと同時に、純銅チップを御希望の方に4枚入り1080円で提供いたします。
ただし、そこに両面テープを添付してまでの事は、流石にコスト面手間的においてこの価格範囲では無理でしたので、純粋に純銅チップのみのお渡しとなります。

前出の様な信頼の置ける厚手の両面テープを用意し、底を外した状態で穴開けパンチで抜くと、穿孔先端(丸い刃先)にその両面テープが張り付いた状態になりますので、ピンセットなどで丁寧に取り出し、予めアルコールなどで脱脂した状態の銅チップと対象面に貼り付け、少々荷重をかける要領で両者を圧っして頂ければ、そう簡単には剥がれない状態が出来上がります。
何故パンチかというと、この厚手の軟性素材の超強力テープをハサミで切り抜くなどは至難の技だからです。
尚、パンチした際に両面テープの片方の保護シールは大概剥がれる様子ですが、そうでない場合は当然そちらもお剥がしください。
また、どんなに強力なテープを用いても、油脂の乘った状態や非平滑面には粘着面も効きが悪くすぐに剥がれてしまいますので、すぐポロポロ剥がれてイライラするようなストレスなく長く楽しむ為にも、必ず接着面を脱脂くださいませ。この手の商品ですぐ剥がれたと言われる手合いは必ずここを怠っています。
厚手の粘着テープを勧める理由は銅チップが対象面から浮いた状態を確保するのと同時に、ザラザラとした面や、対象物の多少の不均等面にたいして密着度を得るための方法であり、脱脂はその粘着効果を高める為です。
また、接着剤で固着させてしまうと効果も半減すると思われます。

参考写真にもあるように、考えつく限り色々試してみましたが、必ず何かしらの変化は感じて頂けると思います。
勿論皆様のアイデアでどんどん活用下さいませ。
個人的にはアナログカートリッジのシェルと、電源スイッチに貼った時の驚きが忘れられません。
ただし使用は各自の責任の範疇で想像力豊かに、かつ事故やトラブルの起こりうる危険な部位は避けて慎重にご利用下さいませと書き添えさせて頂きます。

使用例は写真を参考頂くとして、思いつくままに書き連ねるとショートピンの端末は勿論、アナログのシェル上面や機器類のボリューム、セレクター等のノブ、電源スイッチ、特にプッシュ式ですね。CDプレーヤーのトレーにトランスケース上面や、スピーカーターミナル周辺、各種ケーブル端子類、電源ケーブルのプラグや、コンセントカバー、ターミナル、電源ボックス、ヘッドホンハウジングにイヤホンハウジング。携帯時にはお奨めしませんが再生プレーヤーとして使用時のアイフォンやアンドロイド携帯筐体。なんだか鳴いていそうな安い作りの機器類天板に鳴きまくりのオーディオラックのガラス面に窓に壁面、価格下落で年々益々作りが貧相になっていく薄型テレビの大面積を誇る背面のプラスティック筐体ナドナド(←実際一番悪さしてるかも、オーディオ環境で二本のスピーカーに挟まれていた場合)。
音質変化に対して自己責任が(←要するに否定する人間もいるということ!)発生する部位としては、スピーカーユニットフレームやバッフル面、バスレフポート筒内面、アナログプレーヤーアーム、半分冗談半分本気でメガネのフレームの左右レンズ間中央、要するにはながしら上、ブリッジ部(案外コレが一番だったりして・・・。忘れてそのまま出かけないでくださいね)
色々書きましたが可能性はこの何倍もあると思います、皆様の思いつくままに広くお使いいただけるといいですね。

 

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尚、本製品は化学表面処理などは施されていない純銅のサンドブラスト仕上げですので、制作時における素材からくる変色や微妙な個体差、使用における経年変化や酸化等も勿論ございます。
そちらを併せてご理解いただいた上でお楽しみいただき、こちらを読まれる社会的に成熟された紳士淑女諸兄には余計な考釈でしょうが、こんな時代ですので一応書かさせていただくとして、全ての使用箇所においての結果も含めて自己責任の大人の対応とご理解いただき、子供でなくても当然食べてはいけません。

尚、既に購入済みのRCAショートピンやシェル等に貼り付け希望の方は、店頭にお持ち込みいただければ対応いたします、一声お掛け下さいませ。

RCAショートピン+純銅チップ制震仕様 ペア 750円(税込)

純銅チップのみ Cu-Chip/Fm(4個1組)1,080円(税込)

TEL:0466-20-5223(お問い合わせはこちら)