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とても寒いですね。
この文章が掲載された頃には、方便を重ねて立てたはずの約束の不実行を前進途上だか大本営発表張りに転進だか、ともかく違う言葉で言い換え自らの主張の正しさを再確認する為だけに、寒い内容の寒い選択肢でさぞかし盛り上がったであろうこんな時期に何考えてんだか、一票の格差が2.4倍に至るような根本的な問題も解決しないままに各団体の都合の主張に700億円近く使った国政選挙も無事終わっていることでしょう。
そのお金も含めてありとあらゆる支援を本当に必要としている被災地や零細企業や厳しい環境下に努力を続ける方々にとっての、暖かい内容や希望をもたらす結果になっているといいと心から思います。普段行間読んでよと言わんばかりの皮肉ばかり書いていますが、流石に私もこの件だけは文字通り読んでいただいて欲しい本心からです。

さて、本題。
ここ数十年で一般的なレベルでのオーディオは、大概が音源(アナログ/デジタルソースの送り出し側)を受け止めたプリメインアンプが左右に展開したスピーカーへ増幅された信号を送り出す構成で成立していて、またその組み合わせにどなたも疑問は抱いていません。
ただ、実際にはプリ-メインというだけあって、我々が通称アンプと呼ぶ筐体にはプリ部、つまりコントロール段と、メインに当たる増幅段、パワー部ですね、これらが内包されています。
少しオーディオに突っ込んでくると所謂セパレートアンプ構成でシステムを組む、プリとパワーアンプを別個に組んで、より上流から下流に掛けての信号を扱う範囲の役割分担を、明確に定めて音楽信号の再生純度の追求に勤しむことになったりします。
ここで一旦プリアンプを使う優位性の話は差し置いて、パワーアンプに話を絞ります。
ご存知の通り一般的にはステレオ再生はスピーカー二本で楽しめるように録音側も再生側もソフト機材共々配慮されていて、ところがその恩恵をちっともあずからない、或いはあずかれない録音スタイルや再生設置が常態化し形態化している嘆かわしいい現状も一旦置いておいて、ともかくスピーカー左右二本音楽信号回すにはアンプも各チャンネル当たり必要となり、要するにスピーカー一本につきアンプは一台なのです。
その上を行くと各ユニット毎にアンプが一台の話になりますが、これはまた次回の話にしておいて(今度出た音楽之友社のスピーカー工作の実例&基本ムックはその理解への良い手助けになります)、つまりプリメインアンプには左右2チャンネル分のコントロール系統と二個のパワーアンプが内包されているということです。
よく4スピーカーやバイアワイヤ接続で頓珍漢なやり取りが、たいして知識もない店員がはべる家電量販規模の片隅のオーディオコーナでユーザーと繰り広げられる理由は、まぁだいたいこの辺の理解不足に起因する事例が大体です。
ここまで読んでアンプは一台でスピーカー二本なってるじゃないかと思われた方、それは言葉の問題です。
一筺体に二個、二系統、2チャンネル、なんでも良いですが、ともかく二台のパワーアンプを一台に纏めたものが現在主流のステレオパワーアンプということになり、当然左右1組のステレオ配置でスピーカーが接続できる訳です。
ではスピーカー一台につきパワーアンプ一台とは何ぞ?となる訳ですが、ここからが今回本題のモノラルパワーアンプの出番です。
要するに1チャンネル専用アンプです。スピーカー一台分。プリからやってきた信号の左か右のどちらかの信号のみ一台で担当します。
よってステレオ再生には同じモンラルアンプを2台用意すれば要は済みます。
長距離伝送に強いバランスド接続が叶うならば、コントロール部を手元に配してスピーカーの直近までパワーアンプを左右それぞれに配して極限までスピーカーケーブルを短絡化してスピーカーとアンプが極めてリニアな関係へ持ち込むことだって可能です、スピーカーケーブルの長距離化を嫌う傾向の真空管タイプなど尚更です。
結論から言ってしまえば音楽再生的には理想論に近い配置です。
そう言われてとっても素直な方が

「ほぅ、それなら儂も(或いは私も)そのセパレートシステムとやらをモノラルパワーアンプ二台で組もうじゃないか」

と、まぁ滅多にいないでしょうが居らしたとして、国内有数の有名セパレートアンプメーカーのカタログを求め、山手線にある名ばかりの電気街と称するナニかが残存する街角を、多国籍な人種の人ごみの中を、卑猥な、あっ失礼、コスプレ来た変なの、じゃなくて偏った個性、ゴメン、間違った、結局どれも同じ方向の同レベルの何かが氾濫する中を、総武線のガードの下の横断歩道渡って大人のおもちゃを堂々と商うような店の前を左に曲がって別に右に曲がっても行けるけど、とにかく縫う様俯き(うつむき)加減に進み、今ではすっかりその街の中心部から外れの印象も拭えない、最近ではすっかり人通りから外れてしまった場所に位置する、専売的取引契約条件下で販売する7階建ての築42年のビルの専門店さんや、或いは東海道線の線路端の大きな電池メーカーの工場跡の敷地に立ったモールの中の家電量販の10年前に突貫的工事と外部から全面的に仕入れたノウハウのみでほぼやっつけで完成された一オーディオコーナーの、その後の紆余曲折を経て現在残存するスタッフの中の更にソレしか知らないかの様な、雀の学校みたいにそのブランドをおまけに「アキュ」とか短縮して連呼する店員からやっとの思いで恭しくカタログ頂戴して開陳してみれば

「ナロゥテメェ、ナメテンノカワレェ」

と思わず叫びたくなるような価格が目に入ります。
ちなみにそんなのネットで見りゃ済むじゃんと思われた方、残念です、こういったメーカーはネット販売大嫌いだからHPに価格載っけません、建前上はネット販売も通販も(値引きさえも)存在を認めてません、ネットでオーディオを買う人間を見下す発言までなさいます。実際には違うし電話一本で秋葉原価格日本橋価格ですがネ。

閑話休題

そもそも高級オーディオって言うくらいだからある程度金額が張るのは、これは仕方がないのです。
ただ、値段が高いのはあくまでも高級レベルにおいての施された技術や性能に於いてそうであって欲しいわけであって、

「そもそもプリメインアンプが入門機でプリ-モノラルパワーアンプの構成のセパレートシステムが最上位で一番高い製品じゃなきゃいけなくて、おいそれと手は出せない現状って一体誰がそう決めたのかね?なんとか手を出せそうな価格範囲での選択肢にセパレートアンプがあってもいいじゃないか、少なくとも二十年程度前までは結構選択肢あったぞ、おい」

と言いたいわけですね、要するに。
だから中高級プリメインアンプ一台分の予算範囲でセパレートシステムの可能性を提示してくれるトライオードの一連の商品群に私は大変好感を覚えます。
トライオードは最近とんでもないクラスの上位ブランドを立ち上げ製品の展開を始めましたが、入口近辺の裾野の広さの提示は今まで以上に豊かです。
決してセパレートアンプ欲しけりゃ沢山金払え、という狭い選択肢ではありません。
定価で38万円税別で多機能なTRX-1プリアンプとTRX-P6Lステレオパワーアンプが組めたりします。ちょっとしたプリメインアンプに対して十分比較検討に値する価格ですよね?
更に51万円税別でTRX-P3M×2を用いたモノラルパワーアンプ2台のセパレートシステムが構築できます。
因みにこの組み合わせは近々登場する実質TRX-1の上位に当たるプリアンプTRX-3によってより魅力を増しそうです。ただし、現状のTRX-1も今後も残る予定なので、ユーザーに優しいトライオードらしく、予算毎によるシステム構成にとらわれない商品選択の自由は残るはずです。
トライオードで一番安く組むならTRV-4SE+TRV-M88SE×2台で税別定価36万円という、そこから得られる内容に対する価格対比が信じがたくなる様な音場再現性のセパレートモノ構成の組み合わせも存在します。ステレオパワーアンプならばTRV-35SEをパワーアンプとして看做して(実際そういう作りなのですが市場ではプリメインアンプとしての認識の範疇に属してるので敢えて・・・)税別24万円の組み合わせの完成!
いかがですか、皆様。少し良いクラスのアンプを検討されていた方、セパレートアンプなど道楽の道楽だろと諦めていた方、これくらいならまだ選択の余地はありませんか?
プリメインアンプ一台に対してプリ-モノパワー二台では確かに機材が増えるという根本的な問題は生じますが、もし価格的には両者の選択に差がなければ、機材の多少の専有面積増と引換に得られるステレオ空間の音像イメージの広さはなかなか得がたいものがあり、またこれをステレオプリメインアンプで得られない、のではなくて、実は最もお金が掛かる部分だとも書添えさせていただきます。
つまりセパレート化は大きな音を出すわけでもない一般的な家庭環境化で最も広い音場空間を得られる最良の手段であって、それらは決して価格と引き換えに得るものではないということです。
音色の好みはここでは触れませんが、上記のセパレート構成のシステムで得られる特質や美点を一台のプリメインアンプで実現するには、一筺体に全ての機能をコンパクトに収めるという、実の所技術的には最も高い要求がなされ、プリメインアンプ本来がもつ美点の、扱い易さとまとまりの良さを忘れて音質一本で本気で追求し出すと、結局価格は役割分担の為されたセパレートアンプの組み合わせを突き抜け、更に容積的にもとんでもない方向に進んでいくことは、まぁ市場に居並ぶ数多の製品群でご確認頂けると思います。

私は決してここで、プリメインとセパレートアンプの優位性や音の比較を巡った話をする気はありません。
同じような価格帯で使用者それぞれライフスタイルに合わせた選択肢の広さの可能性を追求したいのです。
ウン百万のプリメインアンプもライフスタイルに応じて選べ、50万程度もしないで組めるセパレートシステムも、両方とも市場にもライフスタイルにも必要なはずです。
プリメインアンプが入門でトップエンドがセパレートアンプという概念から脱却できる製品選択肢が今後増えることを切に願います。
ついでに言うとWEBでオーディオ買うような人は駄目で、趣味の高級品は特定の販売店で値引きせずに買えという一部のメーカーの放言する前時代的ドグマや時代錯誤感はもうウンザリですね。
誰だって好きなシステム構成で好きな音楽楽しんで好きな販売店の販売方法で、予算の範囲で生活住環境に応じて自由に買い物ができればいいのです、当たり前の話ですが。

現実に目を背けて綺麗事並べた政治の結果が投票率というバロメーターになって現れるように、ユーザーや販売店の立場を無視した商品訴求のメーカー姿勢が、売上というバロメーターにいつか現れない(既に現れてるけど)ことを、ただでさえ縮小傾向のこのオーディオ業界の中に身を置く人間として本心から憂いています。

お詫びと訂正

文章中に一部リアルな表現を追求するあまりに、いささか不躾な表現がいくつか散見されましたが、制作者の意図と趣旨を鑑みそのままの掲載とさせていただきました。
文章中に一部、読者脳内の逞しい想像によって容易に浮かびかねない専門店や家電量販店、土地、一部メーカーの思想等が存在しますが、トライオードの記述を除いては、短縮名称と思わしき部分も含めて全てが、

1.2.3.5.6.7.8・・・

と羅列する数字の一部の欠損の中に勝手に思い浮かんだ数字と同程度の脳内に生じたファンタジー、想像の産物、強い光を当てることによってのみ見えてくる陽炎程度のものであるとご理解ください。つまり何を想像されようと皆様の思うまま、されど私のそれはそれでないといったところでしょうか。
ずるいですか?
だって皆さん、上の数字を見て最初に思うのは“4”でしょ?

僕の“それ”は、よくありがちな縁起担いだアパートの部屋番号の並びの積りです、えへへ

オーディオ製品は性能を追求しリアルを追求すればするほど実は録音時の不手際やノイズ成分も垣間見えてくるわけで、それをうまく調和させて聴き易いレベルに昇華させえることが出来るのが本来の高級品の魅力なのですが、ここの文章作成者はまだ未熟でただひたすら自分の頭の理解出来る範囲での解像力やリアルを追求するまり表現が偏っていて読みづらいのです。要するに超高性能を謳う80年代国産オーディオメーカー、そう、家電のついでにオーディオ、楽器のついでにオーディオ、コンピューターのついでにオーディオ、ハッタリついでにオーディオ、といった数多の素晴らしきメーカーどものカタログ数値を全肯定的に信じて何百ワット出た、激低音最高~、すげぇエッジ効いてりあるぅ~、何万ヘルツ超再現、すげ~と言ったレベルのパワーとドンシャンキンキンオーディオ的文章しか書けないお子様なのです、どうか笑ってお許しくださいませ。

あ、投票結果出てきた・・・

PS:
NデンキM店OスクェアM君、えへへは決して君の真似じゃない、念の為、あしからず。

http://www.a-sq.net/items/keyword/trx-p3m (販売はこちら)

TEL:0466-20-5223(お問い合わせはこちら)