皆さん今晩は、GWは如何お過ごしでしたか?でんき堂は店も私も例年通りでしたが、最近雑誌等への登場や寄稿する機会も増えたので、その繋がりでの新しいお取引なりお問合せなりも増えて来ました。よって店頭や電話においても私と繋がらないと言うか少しばかりお待ち頂く事も徐々にですが増えて来ています。故に古くからのお客様方も含めて皆様

『あいつ最近忙しいを理由に全然構ってくんねぇじゃん、ここも全然更新しねぇしよお、調子乗ってんな』

とか言って見捨てないでくださいネ、何卒宜しくお願い致します。

 

 

さて、本題。写真は当店お馴染みの米国MIL規格線を用いたRCAケーブルで、構造は20AWGの2芯シールドを用い結線はシールドは片側解放、プラグはオールドスタイルの先端開孔型switchcraft 3502(≠3502A←*似て非なる物、注意)を使いHot側への芯線をプラグ先端孔先まで導き出しての半田留めとし、接続先機材内部に限りなく深く侵入し信号線自体を挿し込む仕様。更にCold側は英国QED AIRLOC応用の圧着処理を施しての作製です。最後に被覆に静電気を持たないコットンシースを被せて見栄えと音質双方を確保させてあります。
要するに見映えも仕様部材もオーソドックスですが、実際に使われた方が惚れて下さるとでも言うのかな、有難い事に他の製品と比べて比較的求め易い価格の面もありましょうが、その音を気に入っての追加、おかわりの依頼が極めて多いのは嬉しい限りです。自身のシステム全体の接線をコチラに総取り換えする方も思いの他多く、その際には当店が提供するオリジナルケーブルより遥かに高額なケーブル類の下取りに目を回すことも度々御座います。
そう言った際に直接音とは関係ないのですが、僅かな愉しみとしての被覆のカラーコディネートも承っております。用意した色は最初は2~3色程度だったのですが、皆様喜んで下さるもんだからこっちも調子に乗って、次々綿紐の色種類を増やしていったらついに13色(冒頭写真)、もう在庫金額も場所も保たないので、何しろ各色30m単位とかで結構な負担額なもんでいい加減ここいらで止めにしておきますが、慣れた方だと電話一本掛けて来て『こないだのもう一組お願いね!色?あぁそうか、前回と同じもつまらんから、じゃぁ今回は藤色で1.8mペアで宜しくぅ~』ってなもんです。
全てを同色で揃えるもよし、機材毎に色味を変えていくも良し、要するに気分の問題なのです。更に上級者になると今回の写真の様にデュオトーンを指名なさいます。私もそういうの嫌いじゃないから『緑に橙併せて湘南電車やりますか?』とか『青とクリーム組んでスカ色っすね』なんてやってます、判らない人にはごめんなさい、国鉄制定色の通称ですね…
因みに今回の御依頼頂いた組み合わせは水色×橙色のガルフカラーです。そう、『栄光のル・マン』でスティーブ・マックイーンが駆ったポルシェ917Kが纏った、あの当時の皆が痺れた配色ですよって、一々話が古くて御免なさい、何しろ今日も部下にPCの説明受けてる最中に『ブックマークとは何ぞ?』と聞き返して軽蔑の眼差しを頂いたばかりの現代の流行りや標準には不適応者ですのでその辺はご容赦願います。
閑話休題、ともあれどうです?ガルフはともあれ良い配色でしょ?たかが配線の色されどケーブルのカラー、細やかな部分でも自らのアイデンテティーを支えるに足る幾ばくかの拘りや嗜好が反映されるところががあっても良いのでは無いでしょうか?たとえそれが普段オーディオ機材の裏方であって決して目立たぬところであったとしてもです。個人的には粋に仕立てたスーツに挿し色の靴下履く様なセンスの方を心より尊敬しております。
よって皆様も自分好みの色や組み合わせを見つけてどんどん当店までご注文下さいな。下記に参考写真を添えておきますが、なんせ写真の色味加減、皆様のご覧になられるディスプレーの都合で色等と言うものはなかなか正しく伝わりませんから、あくまで参考レベルです。イメージは電話でも寄越してご確認、相談くださいね。
尚、単色に於いては各色満遍なく注文頂いておりますが、人気が高いカラーとしては臙脂/葡萄色、深紫、ミントグリーン、橙、桜、桑茶/緑がここ最近指名率が高いですね。
デュオトーンとして作っていていいなぁこの組み合わせは…、と個人的に感じたのは、今回の水色+橙もそうですが、臙脂+白、桜+白、深紫+薄紫、ミントグリーン+桜色、橙+桑茶/緑等です。他にも趣味の良い組み合わせは色々ある筈ですので、お客様だけの組み合わせを是非教えて下さいませ!

 

好みの色を纏ったケーブルを注文しよう→0466-20-5223