皆さん今晩は。
つい先日年末の挨拶をした積りでしたが、なんと本日はもう三月最後の年度末。
昨年最後に、個人的にやりたい事の半分の半分も出来なかった自分に対して、今年はせめて2/5(五分の二)は出来る自分になりたいな、と人知れず誓ったですが、3か月経ってう~ん、このペースだと今年もいけませんねぇ…
勿論先日ここに書いた3/18開業の『相鉄東急相互乗り入れ』の新線にも未だに乗れていません。その開通効果はあった様子で、お客様も営業さんもそれに乗られてお店まで来て下さる様にはなりましたが。

閑話休題お仕事です

 

 

写真はIKEDAの超高級MCカートリッジ『Akiko』です、通称イケダアキコ。
海外でビジネスを展開する日本のオーディオブランドって、結構こういう名前がウケる様子ですよね。専用デザインのシェルも含めれば90万円近い正価を掲げる超高級品です。ともあれこれは普段から数多くアナログカートリッジを取り扱う当店にとっても相当な高額品で、流石に私も鼻歌交じりに気軽には触れませんが、正直言ってお客様に対してシェルリード装着の様なその行為に於いて、気軽に自分でやってくれと触らせるのも、その方が余程の手練れで経験者でもない限り考えものです。
要するに私は高額なオーディオを購入する=オーディオマニアにして高い技術を保持して当然、針ぐらい自分で付けようよと言うこの業界の悪しき慣習や偏見が私は大嫌いなのです。よって購入の相談段階に於いて当店からの接客時の提案は、価格に関しては可能な限り市場対応価格(よしゃいいのに無闇に値引く販売店もあるっちゃあるので)で応じますが、それよりもキチンと取り付けも含めて対応出来るお店を選択くださいねと言う事になり、その結果として当店でのお仕事頂戴となりました。

今回は、店舗納入時に一旦専用シェルに装着させた状態で店にて再度螺子をAETの中空螺子に差し替え、針先位置をお使いのプレーヤーに適した位置へ更にゲージを用いて微調整を重ね、最後に音出し確認といつもの顕微鏡写真撮影です。

 

 

ほぼ毎日何かしらのアナログカートリッジの針先を顕微鏡の対物レンズを通して接眼レンズ越しに眺めている私も、今回の覗き見たその景色には大いに感銘を受けました、流石ですねの一語に尽きます。
アナログカートリッジはダイヤモンドの針先を支えるカンチレバーは、大概はアルミだなんだと金属系の材質な訳で、そこに接合針なり無垢ダイヤモンドなりの針先が据えられれているのですが、この麗しきIKEDA AKIKOさんにはダイヤモンドカンチレバーにダイヤモンドが見事に貫通しています。どうやるんですかね?コレ。ともあれ物凄い技術がそこに施されている事だけは容易に想像つきます。モノの価格とは、こういった顕微鏡で覗かなければわからないような部分の超精細な部分への配慮も含めて決まっていくのだろうね、と納得した次第です。

こういった超高額なカートリッジも勿論ですが、例え比較的廉価なMMカートリッジであったとしても、アナログカートリッジの購入は装着を含めて丁寧な仕事で対応出来るオーディオ専門店で是非お求め下さい。販売店を厳選限定する様な超高級国産アンプを偉そうに並べてる様な店舗である限り、例えそれが家電量販店の立派なオーディオ売り場であってもその対応は絶対大丈夫な筈ですが、不幸にして皆さまの近所にその様な店舗が見当たらない場合は、お客様のお住まいの地域が遠方であっても遠慮なく当店まで声をお掛けくださいませ。全国津々浦々他店購入品も含めて、実に多くのカートリッジ装着のお仕事を頂戴しております。

 

自分で付けるには手が震える様な高価なIKEDAも廉価なMMも、購入も装着も腕の確かな専門店にお願いしましょう、見当たらない場合は→0466-20-5223