今日の旗日は何の日だったかいな?等と考えながら電源ケーブルを手直し
on 2021年9月24日皆さん今晩は
連休欲しさやしょうもないスポーツの祭典の為に都合よく祝日をあっちにこっちに移動させて弄ったりするもんだから、一体今日は何の日で祝日なんだろうか?って感じでそもそも30年近く旗日と個人の休日の関係がない職種に従事している私は思ったりしながら過ごす9月です。先日の20㈪等は、当店は平日と土日祝祭日は営業時間を変えている(平日13:00~21:00土日祝祭日11:00~19:00水曜定休/除く祝日)もんで、すっかり祝日であることを直前まで忘れかけていて危ないところでした。一体何の日なんじゃと調べたら敬老の日、それって15日じゃなかったのぉ?と思った私はもう完全に過去の人みたいで、随分と昔に第三月曜に弄って、とにかく敬老云々関係なく連休になるように調整した様子ですね。まぁ優先席に足投げ出して座り込んでスマホ弄りながら目の前には腰の曲がった年寄り立たせてる光景がごく当たり前の日本で、そんな祝日がどんだけの意味を成すのかは知りませんが。
私は基本的に電車とかは優先席関係なく譲るべく相手に譲るもんであると個人的には信じて行動しているクチですが、以前感心したのはロンドンの市内でバス乗ってた時で、僕自身は普段、外眺めたいから基本的に立ってる事が多いんですが、どこぞのバス停、アビーロードの交差点過ぎて三つ目くらいだったかな、とにかく停まった際に目の前の座っていた紳士が何やら英語で僕に話しかけ立ち上がり、良く分かんなかったから隣にいた僕よか数段数倍英語に強い友人に
『この紳士は何をゆうとるであるのか?』
と尋ねると『お前は座るなよ』と言ってた芳との事で、何だろう?と、そもまま様子を見ていると、その紳士は丁度バス停から乗り込んだ老人の手を引いて自分が空けた座席に座らせた光景を『おぉ、英国じゃあ!』と感心して眺めたものです。そんな光景はあちこちでその後も見掛け、そういった行動が普通に出来る彼の地の日常に妙に納得した次第です。勿論マナー悪い奴も無神経な奴も妙な権利を振りかざして頑として席を譲らないのも洋の東西構わずどこにでも居るでしょうがね。幾分か前にも女性専用者に居座った男の話がニュースになったりしてましたね…
閑話休題
マナーと言えば、オーディオの販売製品にも違った意味でのマナーは有るのだろうと私は考えます。例えば電源ケーブル。ゴツイプラグに高価な線材を組めば大概の場合十分立派な見栄えの高級品に仕立て上がりますが、じゃぁ諸般の事情で一度プラグを外さなければいけなかった事があったとして、開けてビックリだったら皆さん大枚叩いた身としてはどうお感じになられます?
ブランドやケーブル名は控えますが、幾ら見えないところでも、もう少し奇麗に仕上げるのが製作者のマナーだとは思いませんか?コレ。衝撃吸収材としての木綿糸などが幾ら汚らしく生え散らかしていた所で、そりゃ通電的問題も無いだろうしルール違反でもないし、勿論他社さんの制作方針にクチ挟む権利など私には御座いませんがね。
オリジナルケーブルの新規作成とはまた別に、推計年に60~70本近い既製品の電源ケーブルを仕立て直す機会に恵まれた私ですが、実のところまぁこう言うのは日常茶飯事なのです、残念ながら。
今回の御依頼はお客様から内部の接続の見直し、即ち当店お得意の英国QED AIRLOC応用の角圧着接続依頼でしたので、特にケーブルやプラグには変更を加えず、外すと右の状態の物を、新たに左の様に仕立て直して、再びプラグを今度は以前に増して確実な接続で組み直してのお返しです。
まぁ半分皮肉ですが、私より遥かに有名で立派なブランドのこさえる右側の工法と、左側の方法の仕上げのお客様がお好きな方でプラグをお組み致しますが、どちらが宜しいですか?お選びください、なんてね(笑)
お次はコチラ、違うお客様からの別件のお仕事で、以前仕上げたケーブルの仕上がりにいたく感動されたお客様からの追加のお仕事で、手持ちの電源ケーブルを粗方角圧着仕上げにしたくなったとの嬉しいお話です。早速開けてみると先程のよりは幾分マシで、一般的な電工用端子での圧着処理はされていましたが、本来この端子に相応しい工具でもって正確に噛んではいない様子で、五本一組で用いる線材自体も均一には締めがっておらず何点か危険な部位も散見致しました。そもそもやはり仕上げが汚いよね、これも。
このタイプは工程数が多いので工賃が余計に掛かる事は予めお客様と話し合いを済ませて作業開始です。一般的な3芯仕様の電源ケーブルなら外皮一回内線三回の両端径8回の剥きで済む作業が、この線はシースの切り上げ調整と外皮剥き一回、ホット側五回にコールド五回、アースを二回に裸のドレインへチューブ掛け直しと、それぞれをチューブ掛け直しで一纏めにするなど両端で40工程近い作業になってしまいます。
奇麗に長さ整えて剥いていくだけで相当な時間を要します。環状に並んだ線を切り分け剥き直し、いざそれぞれを捩り直した際に同じ長さに揃えるのって難しいんですよ。
計13本から各々の5本と3本の線を選り分け集め角圧着で強固に一纏めに圧着してそれぞれに伸縮チューブも被せます。こんなもんで如何でやんしょ、やっぱりメーカー謹製の元の姿の方が宜しいですか?選ぶのはお客様自身ですよ!私からは決して強制は致しませんが、依頼がある限り丁寧に作業させて頂きます。
プラグ内に納まった姿も実に気持ち良さそうに、少なくとも私にはそう見えました。
こんな感じでコチラのお客様からお預かりしたケーブル全てを作業し終えて安全確認の音出しをしてから梱包してのお返しです。後日コチラのお客様から態々メールでも電話でもお礼と感謝と仕上がりとその音の変化に感心した旨の声を頂けたのは、仕事とは言え大変励みになりました。コチラこそ良い仕事をする機会を頂けて有難うございます、ですね。
まだまだ紹介したい事も、是非書いて欲しいいと言うお客様の案件も多々あるのですが、筆と言うかキーボードのノロい私は画面前にてもう午前一時を迎えてしまい、今日はこれにて失礼致します、また次回!
見えないところも奇麗にお願い!→0466-20-5223