皆さん今晩は、バタバタの3月を一体何に使うのか不愉快でしかない税金の申告に追われながら過ごし今日は早4月、関東界隈ではあっという間に桜も咲いてしまいましたね。
桜で思い返しましたので多少強引に話を継ぎますが、桜田淳子。何を突然言い出すかとまぁ、先日までNHK-BSでもって『澪つくし』の再放送なんかをやってるもんだから、たまの休みはどうせ外出自粛だし録画したのを通しで眺めては、事実上のデビュー当初の、たどたどしい以外の何物でもなかった沢口靖子の可愛らしさに溜息なんかついたりしてたのですが、その1985年(昭和60年)前期の視聴率50%越えと言う驚異的な朝ドラの沢口靖子演じるヒロインの腹違いの姉役で準主役で出ていたのが桜田淳子、当時26,7歳。
その彼女がドラマ内ではなんやかんやあって敗戦後に命からがら満州から引き揚げて来て、最後には実家の焼け跡で亡くなってしまう役柄なのですが、その最後の演技が凄いのなんの。弁慶の立ち往生ばりの、最後の言葉を発しながらその途中で目を大きく見開いたままこと切れると言う、色んなドラマで色んな俳優なり女優がその役として沢山亡くなりますが、目を開いたままの往生シーンを演じきれる彼女の技量と、その桜田淳子の資質を信じてそう言う演出を撮り切る演出家なりプロデューサーなりからの信頼には改めて驚いて感心した次第です。その後彼女も色々あって一線から退いてしまったのが残念ですね…
だって、きょうびアイドル上がりの可愛いい以外取り立てて見る所も無い、画面上でなんとなく演技をしてるらしい女の子は山盛り居ますが、短い自分の一生への後悔と慚愧の念を口にしながら目を開いたまんま死んでいく演技任せられる人なんて、今いますかね?27歳で。『やっぱズンコはスゲェな』って感じですね(笑)
その論で行くと1965年の『飢餓海峡』での三国連太郎に殺されちゃう純朴で薄幸の遊女役を演じた左幸子の死にっぷりなんかはそりゃぁ本当に鬼気迫る演技で凄いんだけど、そういう話しをしだすと止まらないし話が収拾つかなくなって来たからやめときましょう、この話題はまた今度。
まぁ最初はどうなる事かと思った、初々しいだけだった沢口靖子の演技も、一緒に演じていた主要キャストの草笛光子とか加賀まりこなんかに徹底して指導されたらしくて、今に繋がる彼女の演技はドラマ後半の頃には既に出来上がっているのも、1985年にリアルタイムで観ていたとは言え当時の僕自身にはそこまでは判っておらず、35年経った今だから分かる話ではありますね。

閑話休題、お仕事です。

丁度『澪つくし』なんかが放送されていたその頃辺りからオーディオに興味を持って音楽を聴き始めた私ですが、ハッキリ言って女優の演技もオーディオの事も当時の私は何も判って居ませんでした。今、こうしてお客様の依頼に応じてケーブルを作ったりしながら改めて我ながら、漸くどうにかなって来たかなと思う次第です。
そんなこんなで、以下はお陰様で引き続き好評な『でんき堂オリジナル』のケーブルや作成依頼品の紹介です。

 

 

写真は毎度お馴染みですが米国MIL規格同軸線、28AWGに同じく米国スイッチクラフトのオリジナル3502で組んだラインケーブルです。オリジナルと敢えて断ったのは、現在国内で比較的入手し易いスイッチクラフトの3502“A”とは特にその音楽再生に関しては、プラグ自体は外見的には姿こそ同じでも3502で組んだそれとは似て非なるものだからです。詳細は過去記事に譲りますが、3502Aと3502では内部での接線の仕方が大きく異なっています。基本は1mペアで17,000円税込み、5cm刻みで自由な長さで短く30cmでも、長く7mでも10mでもお作りしています。手前味噌ですが、これを手にされたお客様から当店へ放出される下取りのケーブルがどれもブランド高級品ばかりで、本当にいいのかなって心配になるくらいですが、まぁ評価の内と素直に喜んではいます。
今回はお客様のリクエストにおいて中村製作所のアモルメットコアを通しました。当店が承る作成系ケーブル全体において、その装着率が初受注時に6割を超すこの人気のアイテムは、一度体感したお客様からの次回注文時の再度装着依頼率が9割を超すという驚異的な支持率を誇りますので、まだアモルメットコア未体験の方はそういった部分もご参考までにご検討くださいませ。基本的には元の素質は何も引かずにSNを確保する傾向のアクセサリーです。また、これもリクエストにおいてケーブルの上流下流表記を当店の通常とは逆手で表示しました。私の技量で応じられる範囲で如何様にも注文承ります、ご依頼の際にはお気軽にお客様自身の要望のリクエスト下さいね。
お店によっては俺の音を黙って聴け系の口出し無用の方もおられるのでしょうが、当店では基本的に安全面に問題が生じない限りは可能な限りお客様の要望優先でケーブル作成をしています。

 

 

こちらも当店オリジナルケーブルで、先に同じく米国MIL規格、内容は2芯平行シールドタイプ20AWG仕様でプラグは先程と同じです。部材費や作成の手間の関係もあり、こちらはかなり価格が抑えられていて1mペア8,800円税込みで、長さに関しても前記に同じくです。
両者を選ぶ際には価格も勿論ですが、お客様のシステムによって同軸構造のケーブルと2芯平行シールドのケーブル自体への相性が問われます。これは結局の所繋いでみないと判らないと言うのが私の正直な感想なので、とにかく市販品には無い何かを試されたい、MIL線使って見たいという方は予算に応じてお求め易い方からアプローチ下さいませ。ただ、最近の作成数でいうと7:3で同軸タイプの方が多い事も書き添えさて頂きます。尚、XLR仕様の際には基本的には2芯平行シールド線での作成をお勧めしています。

 

 

こちらは最初のケーブルと基本は同じでMIL規格同軸線28AWGを用いたデジタルケーブルです。プラグは外見上は先のスイッチクラフトの3502と全く同じ物を用いていますが、中身はRF仕様のデジタル製品用規格で、秋葉原の電材パーツ屋さんでもまず見掛けないプラグで値段は通常の3502の倍はします。もしかすると当店オリジナルケーブル群の中にあって、アナログケーブル以上に市販品との性能差を聴感上で明瞭に感じ取り易いかも知れません。また市販の同軸デジタルケーブルは特に長さの選択に於いて選択の不自由を囲う事が多いので、そういった方にも大変宜しいかと思います。1mで9,700円税込み、過去には7mの作成依頼もあって、3mのメーカー高級品より全然良かったよ、何故なんだ?と依頼主に言われた経験がありますが、正直何故だかは私にも分かりません。確実なのはプラグ内での接線状態がメーカ市販品を含めて比べても当ケーブルの採用したプラグが最良なのは間違いありませんね。尚、写真はお客様リクエストで中村製作所のアモルメットコア、NS-115税込み1,100円を通してあります。作成時の同時依頼ならば工賃頂かずにお通しできますよ。

 

 

最後にDIN5Pinのフォノケーブルです。線材はお客様お持ち込みでプラグは小柳出さんのDIN5Pinプラグ、下流側は先程と同じくスイッチクラフトの3502です。尚、オリジナル3502のケーブル接線はビンテージのSMEケーブルのプラグと基本的に構造が同じです。そう聞いて俄然興味が湧いた方は、相当なマニアでかつ観察者ではありますね。
でんき堂はこういった持ち込み品の加工も喜んでお受け致します、勿論私の技量の範囲ですが、お問合せ頂いた際に、私の受け答えがお客様の求める要望を託すだけの信用を感じられましたら遠慮なくどうぞ。ケーブル作成自体は本来オーディオを扱うお店ならばどこでも気軽に応じられる筈ですが、昨今は諸般の事情や各お店さんの都合や方針でもって必ずしもそうでも無い様子ですし、特にDIN5Pin型はどうしても繊細な作業なので敬遠されがちかもしれませんね。頼み先が無くて困っている方は、一度電話なりメールなり来店なり声をかけて頂ければと思います。
尚、DIN5Pinプラグは構造上太いケーブルへの適合は基本的に苦手です。作成依頼時にはその辺りも含めて相談くださいませ。

 

しかし校正の積りで読み返してみましたが、相も変わらず書く事が古臭いね、この男は。沢口靖子や桜田淳子ならまだしも、左幸子ってね、もう誰もついてこないかな。
フランキー堺主演の『幕末太陽傳』での演技や、劇中の南田洋子との喧嘩のシーンなんか最高だけどね(笑)

 

オーディオに関しますことと、年齢の割には言う事が古臭い人間に用がある向きは→0466-20-5223