怪しげな発注ルートの、やたら金の掛かったウィルス耐性なんか無きに等しい全く有難いマスクが今更届いて歓喜されている方も呆れている方もまだ届かぬ方も皆さん今晩は。

コチラの更新の間隔が大分開いてしまいましたね、僅かでも愉しみに読んで下さる方が居れば誠に申し訳ございませんです。また、とうとうアイツくたばりやがったと溜飲を下げた方にもごめんなさい、大変元気です。
んじゃ何してたかと言いますと、基本的に当店は平日は21時までの店頭営業で、こういった作業は閉店後に残って行うのですが、コロナの騒動が本格化した辺りから製作作業が今まで以上に全国からの依頼が増え始めて、お待ちのお客様方を放ってここだけに構っている訳にも行かず、どうにも時間を割けなかったのです。
今回のコロナ騒ぎは色々な意味で問題を残したロクでもない出来事でしたが、でんき堂的に一つだけ良かったなって思う事は、外出を控えて在宅時間が長くなったからでしょうかね、今まで以上に全国のお客様と知り合えて広くお仕事を頂けた事でしょうか。コロナにはうんざりですが、こういったお逢い出来ぬ遠距離の方々とも真摯に向き合ったお仕事が今後とも出来れば嬉しいなと思います。

 

 

はい、そんな各地から頂いたお仕事の中から印象的な物を紹介です。
青/黒シース巻きの印象的なzonotoneの高級電源ケーブル『6NPS-Neo Grandio5.5Hi』で、切り売りでメートル辺り14,300円(税込)もするコチラを用いて凄いのを作ろうってご依頼です。

 

 

まず40mm程度剥きだします。その際に被覆外装に巻いてある布巻きがたばけないようにテープを巻いてその上から切り込みます。

 

 

更に導線を剥きだして、5.5スケア内に4種ハイブリットで組まれた撚り線に対して、QED AIRLOC応用の角圧着処理を施します。プラグ装着時に露出する部分には万が一を考えて伸縮チューブを被せておきます。この状態でのプラグ装着は撚り線直留めに対して、再生音においても安全性においても大きな差を生む部分です。

 

 

色々作成工程の手は抜かずに紹介は端折ってはい完成。今回お客様の指名されたプラグはFurutechの電源プラグの最高峰、FI50M NCF(R)/FI50 NCF(R)各々35,200円税込です。AcosuticReviveのカーボンチューブ、CSF-10 / 3,850円税込も被せて、トドメに中村製作所のアモルメットコアNS-385 / 19,800円を通してあります。普段は電源ケーブルにコチラを通す際には10φのNS-221や16φのNS-295を用いる機会が多いのですが、今回は導体のあまりの太さに内径24mmのコチラを用意しました。

今回ご紹介した内容は基本的に部材、製品としてどなたでも取り扱い店舗で入手可能な物の組み合わせです。キチンとした道具と部材を用意して技術と慎重さを持って時間を使って臨めば、どなたでも最終的にはこの形に迄仕上げられると思います。但し内部接続での先端角圧着処理は事実上個人力では技術に関係なく不可能に近く、また一番再生音質に影響を及ぼす部分でもあります。ここには書ききれていないノウハウも含めて、作成費はプラグや線材等各種部材費は別としてこの内容の作成では7,000円を頂戴しています。
その価格が高いとお感じの方は是非ご自身でチャレンジなさってみて下さい、適切と感じ当店にご依頼下さった方には『なるほど悪い投資で無かったな』と感じて頂ける仕上がりをお約束出来ますよ。
作成後に、アモルメットコアやプラグの重量も相まってずしりと重いこのケーブルを、テスト接続で店頭の真空管プリアンプにて音出ししてみましたが、流石に大した組み合わせだなと改めて感じ入った次第、お客様宅でどの様な評価を頂けるか今から楽しみですね・・・

 

新規作成も他店購入の部材持ち込みも手元でお使いの既存ケーブルや自作品への手直しも喜んで承ります→0466-20-5223