皆様今晩は

先日ここではコロナウィルスの話題は当分控えると書きましたがすいません。マスクやアルコール系消毒液が店頭から消えてしまうのは分からないでもないですが、今度はデマに近い情報が出回ったそうで、トイレットペーパーが一気に店頭から消えてしまって驚いています。1973年の石油ショックに端を発したトイレットペーパー騒動から50年近くも経ったにも関わらず、SNSの様な瞬時に情報が伝播する現代になって、日本人特有の隣を見て行動して自己判断が苦手で弱い部分が、以前より更に事態を悪化させるのを増長させている様子です。とかなんとか偉そうな事を言っといて、私自身もフェースブックの他人の投稿で事態を知って、その足でドラッグストアの軒先を眺めて驚いた訳ですが。

 

 

さて、本日のお仕事はお客様よりお持ち込み頂いたスピーカーケーブルへの端末加工処理です。今回は特にお客様の要望に合わせた内容で、まずケーブルはKRIPTONの最近登場した超高級タイプで4芯仕様のSC-HR2000ですね、マグネシウムの線材を取り巻くようにPC-Triple C線材を配して高性能を狙ったケーブルです。そこに当店お馴染の英国QEDのAIRLOCの処理を今回はバイワイヤ接続用に左右両端併せて16箇所全て、メタル外装仕様のバナナプラグを圧着です。
ここまではいつも通りですか、今回はケーブル外皮のアンプ接続側を35cm剥きだしの指示があります。即ち、お客様が今回使用するアンプのスピーカーターミナル各端子間が、機材背面で大きく離れている仕様なのでこういった長めの処理となりました。
そして今回、当店ではここの紹介で使用するのは初めてなのかな、ケーブル外皮の剥きだし端末側(写真左上)に金属製のスリーブ、パンツなんて呼ぶ場合もありますが、高級製品に見掛ける様な仕上がりと見栄えを狙って、ViaBlueのケーブルスプリッターを通して各線へ分岐しました。

普段は伸縮チューブを被せる部分ですが、これを通すだけで一気にメーカー完成版の高級ケーブル然とした佇まいを得られる物ですね。対応出来るケーブル径にもよりますが、2分岐4分岐が選べますので、ケーブル作成時に御要望頂ければ、選択されたケーブルの対応を確認してから、こういったケーブルスプリッターを用いての作成も承れます。

さて、今回このKRIPTONのケーブルを用いて気が付いた事を一つ。
例えばおここでも馴染のzonotoneの4芯ケーブルの場合、ケーブル断面から眺めて対角線同士の線材を同極で用いる様推奨されているのですが、今回のKRIPTONのSC-HR2000は、4芯の中身が二種類の撚り線構造に隣通しで揃っていて、メーカーの資料に目を通すと赤黒被覆線を低域用として、緑白被覆線を高域用として用いる旨指定されていました。それに従って組むと、断面から見て左右隣通しで同極の線が並ぶ配列となっていました。
ひとえに4芯タイプと言ってもメーカー毎に考え方も違う物です、こういった所も含めてケーブル作成は是非腕の確かな専門店にお任せする事をお勧め致しますよ。勿論でんき堂ではいつでも持ち込みでも購入時でもケーブル作成を喜んでお受け致します。

さて、家に帰ってトイレットペーパーの残りが少なかったらどうしましょうねぇ・・・

 

ケーブル作成、端末処理、QED AIRLOCなら→0466-20-5223

 

先日以来ここに記してきました様に、店頭で実際に端末処理したスピーカーケーブルを導入までの扱い易さの観点で暫時掲載して行きます。

表現基準としては五段階表記で
技術的難易度を易しい方から順に、  A→B→C→D→E 
作業工程や所要時間を少ない方から、 
1→2→3→4→5

と、まず決めまして、例えば一般論的に最も扱いが簡単なA-1がホームセンターなどで買える100円/m程度の二芯平行線だとします。カッターナイフだけでも対応可能としておきましょう。更に、アルファベットや数字に ’ (ダッシュ)や+(プラス)を難易度に応じて付記する場合もあります。
因みにE-5は事実上一般個人レベルではやめておいた方が良いと思われるレベル、或いは出来たとしても、工具などの投資費用と所要時間で、それを趣味としない限りは費用対効果が得難く、処理はプロに任せた方が良いと理解下さい、と言う事にしておきましょうか。
因みに、最も当店でも市場でも人気の高いと思われるzonotone 6NSP-Granster2200αは現時点でC-3に分類しておきます。

その上で今回のKRIPTON SC-HR2000

C’-3+ → 比較的固くカッターナイフ程度での綺麗な処理には不向き。二種類の撚り線が混在するので、シングルバイワイヤの様な 2-4 配列結線として用いる際にも注意下さいませ、と致します。

勿論写真の様なAIRLOC処理等はお店にお任せ下さいませ・・・