皆さん今晩は、連日の芸能人の薬物ネタを目にしながら、次は誰がくるのかなぁ?なんて少し楽しみにしてる自分の矮小さにかぶりを振っての連日の作業に勤しむ店主です。この二日間は半田ゴテやヒートガンのプラグを抜く暇もないくらいのケーブル作業の連続で、流石に目腰頸肩腕手首掌指先全滅ですね、歳はとりたくないですね、全く・・・

さて今日のお仕事は、ミラクルケーブルと言うスピーカーケーブルの端末をリケーブルして、QED AIRLOC処理を施して蘇らせた旨を以前コチラに書いたのですが、その記事を目にされた方からの御依頼です。要するにミラクルケーブルと言うWEB上に流通するケーブルを結構な金額で入手されたそうなのですが、お客様曰く、耳にする限りそれ程値段程のミラクルな感じがしなくて、果たしてこれはどうしたものかと思案してるうちに当方のブログに行き着いたとの事で有難い話ですよね。ところでこのミラクルなるケーブルですが、米国製なのかな程度の情報しか私は持ち合わせていなくて、何故なら私の属するオーディオ業界の流通には乗っていない製品だからなのですね。ネット上では結構な金額で見掛けるのですが、販売店さんとか代理店でなくてどうも個人出品系なんですかね、コチラ?
ともあれそれがオーディオ製品でありお客様からの御依頼で有る限り、よっぽどの事が無い限りはでんき堂と致しましては、知りません出来ません関わりませんは言う積りもなく、可能な限りの対応で臨みたいと思っています。が、今回は流石にちょっと凄かったですね・・・
今回のこの事例は今後の皆さんの参考になると思いますので、決して私がこのケーブルやそれを購われたお客様を揶揄したり貶めている物ではない、誰にでも起こりえる事と理解頂いて、皆様のケーブルの端末処理時の参考として下さいませ。

 

 

さて、この写真、永井豪大先生の作品中に出て来そうな機械獣みたいな見栄えですが、結構なYラグが装着されたケーブルです。しかも親の敵みたいにビニールテープぐるぐる巻きですよ、わぉ。流石にこれが初めからそうだったのかまでは私には判りかねますが、少なくともお客様がこうされた訳でない事も確認済みです。しかしなかなかキテますね・・・

 

 

で、テープを剥がしてみます・・・
なんかあんまり見たくなかった姿ですが予想通りでもある姿が現れて・・・

 

 

マジかよ・・・
今まで色んなケーブルを預かって実に色々な酷いのも悲惨なのも努力は感じるけど悲しい姿のも、あらゆる仕上がりを沢山目にして来ましたが、これはそれらの中でもとびきり極め付けでした。
勿論私はこのケーブルに対しては第三者なので確証は無いのですが、もしこれが販売されたままの状態だったとしたら悲惨の極みですよね、どんな高価な線材とプラグの組み合わせだっとしても、この状態のここからまともな音を望むのはちときついですね、それこそ音が出ただけでもミラクルだわな・・・

 

 

さて、ぶつぶつ呆れたり文句たれながらも仕事の姿勢はベストで臨んだ積りです、延べ三時間半の作業と言うか修正作業を重ねてQED AIRLOC処理を施し、見栄えも整え完成した姿がコチラです。
作業端子数自体は8箇所なのですが、一端子当たりに4本の線材を手挟み込んだり纏めたり収縮チューブなどを多量に用いたりと、手間が通常の作業より大きく掛かったので追加の工賃こそ頂戴いたしましたが、これで漸く名実共にミラクルな音場再現が叶うかもしれないなと、納品後のお客様の反応を今から結構期待している所です。

 

皆様も手元のケーブルの端末処理に疑問を感じたら、でんき堂までお問い合わせくださいな→0466-20-5223