皆様お盆の後半は如何お過ごしですか?
AT車でセカンドレンジも使用せんと箱根新道をブレーキ踏み続けて何の疑いも持たずに下ったり、高速道の追い越し車線を延々と意味もなく自覚もなく走り続けたり、愚かな未返却SUV乗ったチンピラに煽られたりせず、無事帰省、旅行の道すがらをお過ごしくださいませ。

さて、でんき堂自体は短いお盆休みも終えて本日より営業再開です。明けて店に顔を出すと嬉しい事に、色々とオーダーが溜まっていました、お待たせした皆様にはごめんなさい、随時取り掛かりますんで・・・
早速取り掛かったお仕事がケーブル端末の再装着作業です。

 

 

届いたケーブルをまず伸縮チューブを剥いて見ます。ケーブルはティグロンでプラグはオヤイデかな、綺麗に作ってありましたが、このプラグ、内部構造とイモ螺子の絡みで、撚った線材直に締め上げるとほぼ確実に内部で断線するし求める本来の性能も出ないと思いますよ・・・
今回も写真の通りで、本来多芯線のわずか数本でかろうじて繋がっていました。プラグの中には千切れて残った線材がみっしりと詰まっていて取り出すのに一苦労です。イモ螺子プラグ装着はせめて線材先端を半田処理をしてから、或いはスリーブ端子介しての圧着処理が基本ですが、今までゴマンと眺めて来た自作、メーカー既成品問わずにそこまでやってあるのは実際には全体の1割に満たないかなぁ・・・

 

 

端末を切り落として、当店ではお馴染の英国QED AIRLOC応用の角圧着スリーブ処理をした上で元のプラグを強固に締め直します。これでもうさっきの様な事態にはならないですし、撚り線直締めは均等な加圧も得られず引けば抜けるし千切れるしって、この留め方ではまず起きえません。信号の伝達も当然大きく改善されますので、その差は一聴して体感頂けますよ。

 

 

しっかり締めあげたら再びプラグ全体にも見栄えと絶縁を兼ねて伸縮チューブを被せ直します。反対側は今回お客様の使用機材によるリクエストでシンプルに半田処理となっています。
何も買い替えずに買い足さずに同じケーブルと同じプラグを用いて、きちんとした工程で新たな能力を得たケーブルが再びお客様に元に返って行くのは作業していても楽しい物です。
皆様も一度、手元のケーブルや機材の接続を見直してみませんか?でんき堂はそう言ったごく基本の部分からもお客様のオーディオにお付き合いしたいと考えていますので、お気軽にお問い合わせ、ご相談下さいませ。

 

来店圏外の遠方の方々よりも多数ご依頼を頂戴しています→0466-20-5223