ここ最近、「あそこはケーブル加工専門店だ」との囁き声が僅かに気になる『でんき堂スクェア』店主です、皆さま如何お過ごしでしょうか?漸く寒さも和らぎと言いたいのですが今度は花粉がねぇ…
お預かりしているお客様の高価なケーブル類に、花粉まみれの鼻水など決して垂らしたりしないように日々精進してまいりますので、どうかケーブル類も含めてオーディオ全般でんき堂スクェアを宜しくお願い致します。

さて、本日はアナログカートリッジのここ最近のお仕事です、新規購入も持ち込みシェルすげ替えもリード線換装もボディ換装もなんでも承りますよ、他店購入のお品でも気にせずお持ち込み、相談下さいな。

 

 

まずはモノラルカートリッジの代表選手DL-102ですね。ごくオーソドックスに組みあげた次第。
と言ってもこの登場以来約60年経つ古い規格のこの針に、現代の基準のリード線を上手に咬ますのは相当な技量を有します。偉そうには言いたくないのですが、まず間違いなく未経験者には装着作業はお勧め出来ませんので、皆様が自動車のタイヤをほぼ大抵の人は自分でホイールに組まないのと同じ程度の理由で、ここは専門店に任す事をお薦め致します。困った事に余所で買ったタイヤをホイールに気持良く組んでくれるお店は日本中幾らでもあるのに、余所で買ったどころか自分の店で購入した針さえ付けてくれない超立派かつ不思議なオーディオ専門コーナーを構えた超大型家電カメラ量販なる存在もありますので、依頼先の見当がつかない場合は、自分で無理して頑張って不幸な装着事故が生じる前に、一度でんき堂までご相談下さいな。
また、この針に限らずシェルにカートリッジを装着するという行為にはアーム毎に針先位置が違ったりします、そういった調整も含め信頼できる販売店を是非ご指名くださいませ。
近日正式に発表しますが、取り扱いを開始させて頂くZANDENのフォノイコライザーアンプでもって適切なカーブ及び位相でこのDL102を通して再生したオリジナル盤の衝撃的な再生音は、もっと広く皆に知って頂きたいと感じました。また、DL102自体の深いポテンシャルにも改めて感心した次第です。

 

 

はい、こちらはもう大分お馴染のDL103アルミボディ換装ですね、今回はお客様のご意向でDL103Rに対してその仕様を施しました。寸分違わぬ出来の良さにまるでメーカーオフィシャル品の様な佇まいを感じてしまいますが、あくまでコチラでんき堂オリジナルの提案です。間違っても余所様の店頭やメーカーに問い合わせなぞして彼らの手を煩わせたりしないように願います。
また、地元に馴染のお店があってどうしてもそこの店主さんに装着お願いしたいなんて方は、双方で良く相談なさってから、ご自身でもそちらの店主さんからでも当店までその旨申しつけ下さいませ。
でんき堂オリジナルの木製ボディ換装やネイキッド化は、とてもシェル装着に繊細な注意力と技量が必要とされるので、換装状態のボディのみの販売は基本的に行ってはおりません。しかし、このアルミボディ化に関して取り付けに必要なスキルは、標準的なDL103を装着するのと同じ技量ですので、慣れている方には写真の状態でも納品致します。但し、将来の針交換の際には、決してこのボディのままメーカーに提出する事だけは無いようにお気を付け下さいませ。一緒にお返しする元ボディに改めて戻した上で針交換を実行し、アルミボディの方は当方に申し出て頂ければ幾らかの費用で再換装致します。そちらの方も勿論決してご自身では行わない様願います。まぁ結果問わずなら構いませんが。
アルミボディ換装は、DL103及びDL103Rの新規購入或いはお客様お持ち込みの今まで全ての各種DL103にプラス32,400円で換装叶います。その際にシェルやリード線の交換、同時購入、或いは持ち込み装着お受けします。

 

 

こちらは普通にDL103を中重量級のシェルに組んで、オーディオレファレンスインクの少々グレードの良い銅線使用のリード線を介した組み合わせです。DL103本体を含めてトータル4万円程度で組みあげ状態で揃います。お客様お使いのシステムや好みを伺いながら話し合いと選択でこの形に収まりました。

 

 

こちらは中古のortfon MC-Q10を入手頂いたお客様へ、お持ち込みのシェル及び新規の銀線リード線を組んだ姿です。AETのカートリッジスペーサーも手挟んであります。調整後の再生音は、なるほどオルトフォンの人気の一端が測り知れる張り出し良く健康的に響く魅力的な再生音が店内に広がりました。

 

 

こちらは個人的にも大好きであり、またその扱いに大いなる怖れを抱くDL103ネイキッド仕様。
その音は抜群の解放感とS/N感を誇ります。使用者にもある程度の技量とセンスを求められる結構な大人の遊びですが、何十万も払った超超高級カートリッジならいざ知らず、どなたでも入手し易いDL103プラス17,400円でこのハイエンド系の佇まいの一端に触れられるのなら悪い経験でも無いでしょうと思います。
尚、この仕様に関しましてはリスクの説明をお聞き頂きシェル装着も同時に行いますので、基本的には店頭においての対面販売のみとさせて頂いております。
写真はお客様お持ち込みのDL103Rにネイキッド加工を施した姿ですが、前楯が金色なのがDL103Rの特徴で、JELCO製木製金属複層型の高級シェルと銀線仕様のリード線の組み合わせがその繊細な音色と同時に見栄えを引き立てますね。ここが金色なのは剥いて使った事がある人か製造現場の人しか知らないのですよ(笑)
因みにこの魅力的なJELCOのシェルですが、最近同社は経営者が変わり、今までの販売代理店もあっさり切り捨て、あたらしく其の責に付かれた方は国内市場及び日本のオーディオユーザー及び販売店に対してとても積極的とは3万歩譲っても言い難い、かつ我々がそれに対して何を喚こうが眼中なさそうな余所様の企業のする事なので、何考えていようとそれはそれで彼らなりの尊重するべき思考ですので、我々がオーディオを愛してる立場としての常識で臨む限りは当面は入手も叶わぬかこのままお別れかもしれませんね・・・

 

 

こちらはWEBからの受注です。DENONからパーツ扱いで出ている、DP-1300及びDP-500に標準で採用されているシェルにストレートにDL103を組みました。ちょっとだけ補足しますと、DENON純正シェルと言うタイトルで販売されている関係で初めてDENONのカートリッジを購入される方が安心感からかコチラを指名される傾向がありますが、あくまでDENONのDP-1300とDP-500に対して純正な訳でして、DL-103始めDENONの針だからってこのシェル組む必要は決してありませんと一応お断りしておきますね。また、DP-1300及び500ユーザーもこのシェルでなければいけない訳ではない事も重ねてお伝えしておきます。もうちょっと突っ込んで表現すると、何故このシェルにこんなに注文が入るのか不思議でならないのです、他にもっと造りのいい物沢山あるんだけどな・・・
どの道カートリッジはシェルとリード線の組み合わせと調整如何で大きくその表情を変えてきますので、アナログに馴染んでいない方も結構なベテランの方も、一度でんき堂まで相談やお声掛けくださいね。

 

アナログ関連なんでも→0466-20-5223