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お断り

以下の文章中には筆者の目線と拙い記憶と実体験による、たまたまその場に居合わせた私の30年近く前の話が語られております。

特定の家電量販の名やオーディオ店の実名が多数出ては来ますが、そのどれもが昔話に過ぎません。

特に感慨も無いままにあっという間に全国区から下り落ちて消滅した家電量販も、残念ながら夕方に来たFAX一枚で明日から営業しませんさようならで社員置き去りにして経営者が姿くらまして潰れてしまった神奈川県地盤の家電屋の名も、未だに残ってる規模だけは大きくなったけどどうしようもない経営思想の相模原地盤の家電量販も、未だにしぶとく残存する格式は立派な秋葉原の由緒正しいオーディオ専門店に関しても、全ては当時の印象の話であって、それが現在の彼らと何ら関係ないとは言えなくもないのですが、今、その“現場”に居らっしゃる皆様には、一部まだ現役の愚かなパワハラ家電量販経営者一族は別として、その他は一切関係ないと予めお断り申し上げた上で読み進められる事を切に願います。当時を知る方にも関係者にも関係ない方にも、読まれた方にはあくまで笑い話として読み飛ばして頂ければ望外の喜び。若い方にはどっかよその国の話程度で喜んでもらえれば尚更ですネ!

だって三十年近く昔ですから。世の中携帯電話一般的には無くてカメラはフィルムで車の大半はミッション車の時代で、電気屋では裏の倉庫で自社の商品を馬鹿にしやがったとか俺の客取ったとか言って店員やヘルパーが殴り合いしてる様などうしようもない環境で、おまけに原発は明るい未来の象徴で日本人は勤勉で器用の代名詞だったワケですから、今と価値観違うのは当然だわね!

さて、アナログレコードが根強い人気の様ですネ。

古くからのベテランオーディオユーザーには当たり前の事も、CDとLPの出荷比率が逆転した1987年から数えて26年が経過し、当時働いたお金で音楽ソフトを購入していた一番若い層が16歳だったとして2013年現在もう42歳!

実のところオーディオをやってる年齢層の分布構成はどうせ上寄りできのこ型でしょうが、それにしても当たり前の様にアナログを所有した、或いは使いこなした世代はもう案外少ないのです。丁度団塊ジュニア世代がその境ですか。

月日の経つ事の早さにはもう愕然とするばかりですが、じゃあ当時の若人の目線、若いと言っても20歳よりもっと若い十代の目で見るLPって言うものはどうだったかと言うと、もうこれはただただ古いダサいもので、親の世代が固執してる面倒で手間のかかってダビングに不便な円盤ぐらいにしか思ってなかったでしょう、きっと。

ハッキリ言えば現在42.3歳より若い世代にとっては、アナログ自体が懐かしいというのは一種の幻想であって、自分自身で働いて得た収入で最初に手にしたソフトはまずCDだったと言っても間違いはないでしょうね。

CDが出荷数でLPを逆転した87年を遡る84年頃かな、私はまだアルバイトの出来る年齢ではなかったので、音楽と言う物を購入して聴く習慣は持ち合わせてはいなかったのですが、たまたま、年の離れた兄を持つ金持ち(←ここポイント)友人と仲が良かったので、そういった環境下の末っ子と言うのは大概にしてませていて悪い事も沢山知っている物ですが、その話はまた次回として、ともかくその友人の親兄弟の高級車の並ぶデカイ家に遊びに行けば、その長兄の所有するオーディオシステムの如何にも80年代的凄いのがあって、なんだかよく判らんが凄いなと思って音楽聴かしてもらったりしてましたね。

その友人は丁度飛び降りちゃう前の岡田由希子とか、爆発的にヒットしていたカイリー・ミノーグ(古!)なんかを、一緒に連れて行かれたYOU&愛でレンタルしたLPからおとしたテープで繰り返し熱心に聴いていたのが懐かしいです。

要するに私自身は87年のCD逆転を知ってはおりますが、正にその軸線上で音楽を意識しオーディオを始めた世代でもあり、LPは自分の上の世代の物の感覚でしたね。

ここいらの感覚の境界線は、87年頃にどういった環境でCD/LP逆転を目にしたかで大きく決まって来ていて、何故なら社会に出てオーディオを既に所有しLP環境下からの目線でCDを眺めた世代にとっては、つまり丁度前出の友人の兄世代あたりから以降は、そろそろ自分もシステムにCDシステムを取り入れようか、或いは愛聴するアーティストのCD化を機に、今まで躊躇していたCD機への導入を考えると言ったところであり、それを下から眺めて憧れて育った私辺りの世代には、漸くアルバイトを許されて初めて自由に使えるお金で好きなオーディオを何とか揃える段に於いて、頭から煙が出るほど眺め続けた、第一家電やL商会、ノジマやユニオンなんかで掻き集めて来たそれこそ当時の日本で元気だった何十社ものオーディオブランドのカタログを眺めて、或いはなけなしの金で買ったレコパルや週刊FMなんかで得られるかなり偏ったオーディオ知識で構築される脳内システムに於いて、既に役割の終わりかけたように見える古い技術のLPと言う物なぞに限られた予算を割こう等と言う心の余裕も何もあったもんじゃなかったですよ、要するにネ。

それ以前に、私ら学生レベルが出入りできるオーディオ扱いのお店で、真摯にLPとCDの違いなぞ教えてくれる店員なんかいなかったですよ、87年当時。

皆狂ったようにデジタルの素晴らしさ説いてたし。

そもそも神奈川県の私鉄沿線郊外に居住する学生身分にとっての秋葉原なんて、そもそもよくわからない街で、交通博物館に行ったときに降りる駅程度の認識しかなく、当然オーディオ専門店なんて入った事も無いし、後でワケあってとって~も良く知る様になったテレオンとかも、あの雰囲気に中学生や高校生の自分が入れる訳も無く、どうしたって一般家電の並んだ前出の第一家電とノジマとL商会が入りやすく、ソフト売り場があったから入りやすいけど、お店の一番奥の高級オーディオコーナーの店員は無茶苦茶感じの悪い店員が学生服着た僕らを見下した態度で対応していたのが懐かしい、国道16号線沿いの淵野辺にあったソフトもハードも凄かった店に行く頻度は高いわけですネ。

まぁ金持っても居ない学生相手に親切な店員なんて当時は滅多にいなかったけど、僕の印象では第一家電は丁度凋落が始まった頃でオーディオコーナーはまぁまぁ揃っていても店員はやる気なし、ノジマはオーディオは適当に並んでいて学生や暴走族に毛の生えた程度の(実際本当にそうだった事は後日関わるようになって知ったけど)店員が多くて知識や接客の差も店員ごとに凄くて特に横浜線沿いにあった店の二階なんて最低だったけど、TDKのメタルテープが安いからよく通って、小田急相模原のL商会はいつ行ってもガランとしていて、僕の心の中ではL商会って電気屋は低いランクのブランドだったんだけど、オーディオは結構並んであって、何より何故か学生の私に親切な店員がいて、テープノイズリクダクションのドルビーBとCとdbx違いなんて拙い質問に一生懸命丁寧に答えてくれたりして、当時は金がなくて結局その名も知らない店員からは最後まで何も購入できなかったのが申し訳ないけど、思えばその親切だった店員さんのお陰で、多少なりともオーディオを知って今の自分もこうした職業に関わってるのかもしれないと思うと、つくづく接客は大事だよなと思うよね。

じゃぁその反対のさっき書いた感じの悪いって言うのが国道16号線沿い淵野辺のハードもソフトも凄いショップの高級HI-FI担当店員ね、これはもう最高。

友人がスピーカー欲しいって言うから自転車漕いで学校帰りについていって、一応君オーディオ好きだからアドバイスして的な感じで友人に言われて、で嬉しくなって調子に乗ってYMAHAのNS-10Mなんかいいんじゃない?って友人に語っていたら件の店員が唐突に会話に割って入ってきて

「何を基準に良いとか言ってるの?君は。どうせわかっちゃいないんだろ?」

と、要約すればそういった趣旨の言葉をより鋭い口調で言い放たれ、斜め三十度に人を見下した態度で、その方との身長差の関係で下から見上げられながら見下されたという強烈な印象が残っているです、ハイ。

当時は素直な学生の自分だったのでシュンとなってお終いだったから、今の時代の、その知識も姿勢持ち合わせずに接客第一みたいな戯言を平然と言い放つ家電量販屋が面倒逸らす為にこさえたみたいな、カスタマーサービスなんて反吐が出る様な名称の、電話応対だけは慇懃だけど心はこもっていない、役所の方がまだマシな受け答えを平然とやる様な部署はなかったし、当時は自分が怒られて悪いのは店員に怒られた自分だくらいに思ってたから、それでお終いの話なんだけど、今思い返すとあの店員はよっぽど虫の居所が悪かったのか根本的に馬鹿のどっちかだったんだろうけど、やはりつくづく接客は大事ですよね。

逆に今そんなの居たら結構人気出たりして、なわきゃないか。

CDプレーヤー下さいって言われて一番安いのと言われて販売したらスピーカーに直接接続できない、アンプが要るとは聞いて居ない、今は時代が進歩してスピーカーに直接繋げれんだろ?TVでそう言ってた、みたいなクレームが成立して、それが店員の説明不足と言う形で店長が菓子折り持参で詫びに言って返品成立する現在の家電量販屋のレベルではちょっと信じられないでしょう?(←僕じゃないですよ)そんな応対。でも当時は結構多かったよね。そしてそれが悪いとも現在の感情の見えないマニュアル対応の方がいいとも言ってる積りで無いのもご理解下さいね!

25年前の話ですからね!念のため!その方とっくにいないですからね(多分)。

’88年当時の国道16号線淵野辺近辺の下り車線側から入り口入って、右手にソフトコーナー眺めて左手に並ぶTVコーナーの先の右曲がってミニコンコーナーと、いつもケンウッドのミニコンの売れ残りのオプションレコードプレーヤーとかマランツのカセットデッキが何台も高く箱積みで並んでいたフロアの更に奥の奥の薄くて暗い部屋のオーディオコーナーの店員が誰だったかとか推測とかしっこなしですからね、勿論名前なんか覚えてないですよ!

因みに今ではそのハードもソフトも中古も凄いそのお店はもうそこにはないし、そんな店員は現代にはいないですからね、皆丁寧で良い方々ですよ、あしからず。

で、なんでこんなに話が逸れたのか良く判りませんが、漸く本題。アナログでしたね、ハイ。

DENONに現行品?でDP-500Mと言う木目調のなかなか佇まいの良いアナログプレーヤーがあります。

所謂アナログっぽいデザインで接し易いんだけど、不思議な事にユニバーサルアームを採用しながらアームの高さ調整はさせないという、ちょっと変わったアプローチを掛ける、だったらストレートアームで基本的にはカートリッジ交換は針交換以外想定しなくてもいいんじゃね?とかは言いっこなしの良く出来た現在には貴重なアナログプレーヤーが存在します。

佇まいも回転も使い勝手も値段も悪くないので、もっと使い易くと思って以前開発に参加したテクニクスSL1200MK2以降Wアーム化用ベルドリームアーム専用アームベースを冗談半部でヒンジ部にあてがったらなんと同長、同一箇所で設置可能。唯一プレーヤー本体電源基部の金属ベースがアームベースにテクニクス用そのままでは僅かに触れ合う箇所があるので、アームベース側角削ってDP500M用特別ベースとして造り直し、昨今流行りのアナログやってると必ず通過する

「モノラルってどうなの?でもマニアみたいに毎回ディスク毎に針付け替えは面倒だし怖いし」

と言うごく普通の感覚をお持ちの皆様に使い易い様にと考え、今回程度の良い中古DP500Mが入ったのを機に、初めっからベルドリーム/JELICO SA-750E(TA-0937GR)新品Wアーム仕様に仕上げた上で、DENON DL103(ステレオMCシェル取り付け済み新品)&DENON DL102(モノラル専用専用モノリードシェル装着済み新品)&audio-technica ステレオMMカートリッジシェル実装済み新品)にアームケーブルも付属させて、お客様側でアンプ側に二つのPHONO入力さえ用意出来れば、いつでもステレオ/モノラル切替或いはMC/MM聴き分け仕様プレーヤーが導入即日使える仕様で販売しようと思い、1セット限りですが御用意させていただく事となりました。

今回は可能な限り導入のアシストを行いたいと思います、お客様ご自宅まで持ち込んで音出しまでプレーヤーの設置含めて228.000円で行えればと思います。

プレーヤーを設置しアームベースの装着をしアームの取り付けと針圧調整その他、お客さま方現地で全てを行い音を出させて頂いたうえで確認後帰りたいと思います。

この価格での行動半径は一応神奈川県藤沢市から見ておおよそ半径100Km自動車移動圏内とさせて頂きたいと思います。

それ以上や何かしらの都合は、交通費追加実費や状況で応じられればと思いますので、ご興味お有りの方は是非一声お掛け下さいませ。

また、腕に覚えがあって設置は全部自分で、Wアーム化も自分でされる、と言う場合の方は上記価格多少お引き出来るとは思いますのでご相談下さいませ。

それでもアームベース取りつけはこちらで済ませた上でお届けしたいと思っています、一度打ち合わせをさせて頂ければ幸いです。

ともあれWアームはオーディオ的にも音楽的にもとても面白い遊びだと思います。

現在こういった事が出来るのは大概100万近いシステムなので、悪いチャンスではないとも思います。

ご興味お持ちの方、是非ご相談下さい。

尚、DP500Mに対応できるWアームベースは製造元の関係で正真正銘私の手元にあるメーカ試作品が最後の一つとなってしまいましたので、今回はセットのみの販売とさせて頂きました、何卒ご了承くださいませ。但し、DP500Mを既に所有されている方のアーム同時購入に関しては、アーム代金プラス15000円のベース代で出荷可能です。

DP500Mプレーヤーを自ら店頭持ち込みの場合は、装着はサービス対応致します。アーム装着後は基本的には蓋はヒンジを用いた開閉ではなく、載せる形になります。

また、Wアーム化後はその姿のままでの段ボール梱包は難しくなりますので、基本的には車での水平置きでの慎重な移動での持ち込み/配送となります。

完売しました。