皆さん今晩は。
まぁ、朝読んで下さった方にはおはようございますで、お昼の方にはこんにちはなんでしょうが、ともあれ面倒な挨拶は抜きにして本題です。
お電話等でお客さま方を対応していて驚くほど多いのが、例えば、DENONのDP-500を使ってるのですがシェルはDENON専用でないといけないのですか?と言う問いですね。
こういった質問が飛ぶ時点で全国津々浦々販売されてるこの普及機を、一体どんな販売店がどれだけ高尚な姿勢と態度と高度な知識と技術で扱っているのか想像するだけでも気が遠くなりますが、要するにユニバーサルアーム搭載型のこの様なモデルに対して本来は専用シェルという概念はあろうはずもなく、そのアームの許容重量範囲内に於いてシェル+カートリッジ+リード線+ビスナットの総合計が踏みこさなければ何でも宜しい訳ですが、今回のDP-500を例にとると、ユニバーサルアームを搭載しながらもアームの高さ調整機構を有しないとか、対応重量範囲が20g程度とか、どうにもアナログを使い易く廉価に広く普及させようという趣旨のモデルの筈が、多少興味を持って本気で楽しもうとなった時点で、返ってよっぽどの遣い手でないと手に余す存在になると言う、なんとも皮肉な話です。
誤解の無いように補足致しますと、このプレーヤー自体は価格も手頃で見栄えも良く、使い勝手もいいのですよ。ただ、先も触れた様にユニバーサルアームと言う、自由にシェルと針を交換できる機構を有していながらアームの高さ調整を持たないという、何ともこの製品の企画時点の趣旨を今一つ掴み兼ねる、機構と目的が相反す部分があるのですね。以下内容が今一つ飲み込めない方の為に順に記しますが…

DP-500はユニバーサルアームである→

針とシェルを自由に選択できる→

当然、針毎シェル毎に重量も高さも異なる、例えばデノン103なら14mmの高さでorutofonnMC30なら20mmのように→

高さが6mmも違えば当然アームも6mm上げ下げして盤面との平行を取りたい、いや取るべき→

でもこのモデルにそれはない→

好きなシェルと針組んだら24gだった→

アーム対応が20gまででバランス取れない→

一体どうしろと?

勿論不可能ではありません。まず高さの方はスペ-サーを、1mmや2mmを組み合わせてシェルと針に手挟んで調整です、その分重くなりますし取り付けには結構技術も要します。また、シェル、針の組み合わせやスペ-サー追加の都合で重くなった場合は、上級機のDP-1300用の交換ウェイトで対応しますが、勿論費用が発生します。なんだか初中級機を標榜している割にはいざ使いこもうとすると、それより数段上のクラスの機材より使い手に対して高い技量や手間を取らすようにうも感じられますよね。勿論そんな、針を代えてみたいけどシェルとかイマイチ分からない、そんな時はどちらの店舗の購入素材でも遠慮なくでんき堂まで相談下さいね。

 

 

前ふりが長くなりましたが、今日はそんな方への針のご用意です。
今回ご依頼頂いたこちらのお客様は、プレーヤーとカートリッジとシェルの関係がが良くおわかりでないご様子でしたので、またそれが恥ずかしい事でも別にない訳で、面倒はコチラにお任せいただいて、望まれる予算内で最良と思われる組み合わせでご案内です。
また、今回はDP-500前提でのご用意なので、シェルはJELCOのマグネシウム製の12gを選んでDL-110との組み合わせに於いてオプションウェイトの追加購入の必要がないように20g以内をキープです。また、シェルのアーム側付け根から54mm地点に針先が来るようにこのプレーヤ-は指示されているので、それに合わせて調整です。
一通り調整して店頭で音出して問題なければ、毎度お馴染の顕微鏡も覗いて、お客様にお渡し前の針先状態が健常である事を確認出来たら私の務めは無事終了です。

 

 

DP-500でも針とか替えて楽しみたい!でも買ったお店はなんも教えてくんない!!→0466-20-5223