写真は、パッケージは自分が知っている物とは大分変わって居ますが、中身は昔からのアポロチョコです。懐かしいですね。子供の頃あんまりこういうのホイホイ無闇には買って貰えない環境だったので、未だに妙な憧れがあります。たまに食べられる時は嬉しくて、一気に食べると勿体ないからピンクの部分を一生懸命取ってみたりね、黒い所だけ残って妙に物悲しかったり。
それで、お客さんの差し入れ貰って喜んでいたらハタと思いだした、そうだよ、接合針。

 

 

上の写真は米国エンパイヤの接合針です。カンチレバーの二層構造が見えますでしょう。
さて、皆さん分かりますか?両者の関係性。黒い土台のチョコにピンクのチョコが載ったのがアポロチョコ、カンチレバーの先の金属製の土台にダイヤモンド等のチップが載ったのが接合針。
どちらも接合面から取れます。接合針はMM等で採用事例が多いですネ、主にコスト面から採用されます、無垢ダイヤモンドより節約できるからですね、勿論。その替わりに基部とは接着されている訳ですから、何らかの理由でココからポロリと取れる時があります。取れても顕微鏡で覗かない限りはルーペで覗いた程度では針先が丸くなった程度にしか見えません。
ダイヤモンドがすり減るみたいな話がまことしやかに伝播していますが、全く無いとは言いませんが、少なくともビニール素材でダイヤを削る方法は私には分かりません。皆さんが先が丸くなったと言ってる針を覗いてみると、まず間違いなくココが落ちた針です。因みに無垢ダイヤの場合はカンチレバーに貫通させて背面から接着剤で盛る事が多いので、抜け落ちは少なくなります、どちらかと言うとカンチレバーごと折れて無くなって居る事の方が多いですね。要するに丸くなったように見えている針は、大概がピンクの部分を失ったアポロチョコみたいなもんですよと、今日の言いたい事はそれだけです、お終い。

 

御自身の針先を顕微鏡で覗きたい方は、アポロチョコ手土産にご来店下さいませ(笑)→0466-20-5223