最近は本屋でLP売ってんですよね、先日ABBY LOAD目にして、当然CDもLPも色んな版で何枚も持ってんだけど、条件反射的に買っちゃいました。知人のクラシックレーベルで有名なマスタアーエンジニア氏が早速購入したのか電話して来て、「ねぇねぇ、アレ聴いたでしょぉ~?案外良い音してなかったぁ?」なんて報告して来たりして、僕も全く同意見だったので耳が職業のプロにそう言われて結構嬉しかったりね。それで本日また本屋入ったら今度はSgt.Pepperだよ、チキショーめ。勿論買って帰りました。つい先日夏の入口にこのアルバムは50周年記念で賑やかに喧伝されて私もBOXセットや国内LPに輸入LPにと大散財したばかりなのですが・・・。
さて、このアルバムの事書きだすと私の拙い文章力でも数百ページを越してしまうのでここでは触れません。今日のお題はレコードの穴です。センターホールですね、プレーヤーのスピンドルに挿入する。さっそくウキウキで買って店に帰って1967年の暑くて熱くてラリッた夏にひたろうと、頭の中では既に演奏入り口の喧騒とポールのシャウトに続いてホルンが鳴り響き、ビニールひっちゃぶく手ももどかしい思いで取り出した盤をプレーヤーに載せようと思ったらアレ?キツい。こんなはずじゃ・・・
って。せっかく脳内では既に開始されていたパーティが萎えちゃったじゃないかっ!そう、この盤、欧州プレスなんですが、結構ホールがキツ目なんですよ。勿論他がどうかは検証してませんよ、たまたま私の買ったのだけかも知れないし。まぁでもアナログおやりの方で輸入版等も聴く方々はご経験おありでしょう。因みにプレーヤーのスピンドル自体が少々太めかなってのも海外製にはたまに見受けますが、今日店頭で用いたのは安定して使い易いLUXのPD171なので、そう、盤の穴が狭い訳です。以前無理矢理挿れたら抜けなくなって大往生した盤がありましたが、コレはそれほどでなくとも、A面最後に BEING FOR BENEFIT OF MR.KITE! でストーンドしたジョンが出鱈目を虹色SE背景に謳い切ったら即座に盤を返したい訳ですよ、ぼかぁ。丁寧にノンビリ引き抜いてなんてやってたくない訳ですね、一秒でも早くB面ひっくり返して、瞑想から覚めたジョージが奏でる WITHIN YOU WITHOUT YOU のシタールが導く神秘の世界へ僕も誘われたい訳ですよ。そこでそんな時活躍するのが写真の手前に黒く横たわっているコレ、clearaudio が販売するその名もズバリ LP Drill  / 6,500円税別。これをキツ目の穴に挿して一回くりっと一回し、これで以降はもうキツかった盤もスポスポ抜き差し出来てストレスフリーです。そんなもん金遣わず刃物で適当に削れば良いじゃんと思った方も居ますよね、でも本来盤の穴は規格モノです。それが何らかの理由で僅かに狭まっているのです、適当におっぴろげると盤の回転自体が偏芯しかねません。そんな事無い様にこの道具です。コレ自体はレコード盤製作現場でエンジニア諸氏が使われている物だとか。要するに本来の規格道理の穴径に正確に導いてくれる訳です。レコード沢山お持ちの皆様の手元には一本あっても良いかと思いますよ。確かに安くもないし滅多に出番がない道具でしょうが、故に、その出番が適った時の爽快さは、この道具に限らず、色んな経験がある方にしか分からないかもしれませんが、ナカナカ良い物です。ー Getting so much better all the time~♪

 

 

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