さて、見て頂きたいのは結線具合です。この後ビスナットでカートリッジ本体固定します。結線状況によってはカートリッジを先に固定してから行う場合もあります。この辺の機微は、リード線の太い細い長い短い及び、シェル形状とカートリッジのピンアサインの番手位置で変わります、最後は経験です。要するにシェルとリード線とカートリッジとビスナットの関係は一筋縄ではいかない物で、多岐に渡る商品アイテム数とその組み合わせは想像もつきません。よってカートリッジの装着は実質全てが付けてから初めて分かる現場での微調整の連続です。以前それをどこかで取り違えた方が自分で組もうとしてリードチップをブチ折って、リード線がカートリジに上手くささらないのはメーカーの怠慢だ的な怪気炎をでクレームを付けておられましたが、物事何でもパッケージ化されて来て手作業の重要性が顧みられなくなってくると、こういった物の考え方の方も増えてくるんでしょうね。
閑話休題、写真は実質当店専売に近いですが結構人気のシェルに、Blackcatのケーブル線で誂えたAR-C2をお客様の要望で挿している所です。お客様はご自宅でDL103を取り付けると言う事なので、店頭で予めダミーのDL103に挿してリードチップ開口径を適切な締め加減に調整して、かつケーブル取り回しにおける注意点を説明している所です。最後にもし危険を感じたら遠慮無くカートリッジごと店に持ち込んで下さいの一言を添えて・・・

でんき堂スクェアはオーディオ全般の相談販売広く請け負います。他所の店で話が噛み合わなかったり、立派な売り場を構えた超大型カメラ家電量販店のオーディオ専門コーナーで、お客様の望む事を理解するだけの資質に恵まれた、例えばシェルのリード線付けて針も付けてくれ程度の話ですが、その程度のオーディオ的には最低限の作業に応じられる店員に、広い売り場で泣けど叫べど何故だか遭遇出来なかった場合はどうぞ、でんき堂スクェアまでお越し下さいな。勿論他店購入済みの物でも遠慮無くお持ち込み下さい、無理して不幸な事故起こす位なら、幾らかの手数料で取り付けは任せた方がいいと思います。例えば私は趣味で古い車や機械式のカメラを触りますが、やはり命に関わる部分や心臓部等はプロに任せています。オーディオも趣味だからと言って全部自分で把握したり出来る必要はありません。自分でタイヤやキャブやエンジン組む自動車マニアや、機械式カメラを全分解して黴取ってミラーを板ガラスから切り出したりするような方々は極僅かである様に、アナログカートリッジの調整を自分で全部出来なければオーディオ騙る資格無い様な風潮は私は望んでおりません。ただし、店頭に従事、しかもオーディオ専門店を謳い立派な展示と在庫を抱えながら、アナログの極基本も手捌きも有さない様な大型家電カメラ量販の売り場だけは断じて許し難いですね、何故なら君らを専門店だと信じてやってきたお客様方に失礼だ、以上。

 

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