今日のお仕事は、英国QED社が誇るトップグレードのスピーカーケーブル 、Signature Genesis Silver Spiralに同社メタル仕様のバナナプラグで端末AIRLOC処理致しました。完成品として発売されているモデルと同等の仕上げにする為の専用シングルワイヤブーツも取り付けてございます。

 

 

まずはケーブル両端の被覆を計4箇所剥いていきます。ケーブルの芯線を傷付けない様に慎重に切り込みを入れていきます。

 

 

被覆を剥いて透明なシースを剥くと、ケーブル部と白いドレインが露出します。

 

 

ドレインを根元でカットします。

 

 

分岐点の押えに専用のブーツを用意します。

 

 

 

しっかりと奥まで入れます。

 

 

ドレインを全て切り終えたら、またまた出てきた被覆を剥いていきます。
今度は1本に付きプラスマイナス両端末4箇所なのでペアで8箇所です。

 

 

やっとここまで来ました、芯線とそれぞれ赤(+)黒(-)の内部介在が出て来ました。
後は、内部介在を赤黒合計8本切って芯線の被覆を剥くだけ・・・なのですが

 

 

芯線が9本あります。
つまり、片側に付き18本、ケーブル両端で36本、ペアで合計72本芯線を剥く作業が待っています。

 

 

何はともあれ、まずは内部介在のカットから始めます。

 

 

こちらも芯線を切らない様に出来るだけ根元でカット。

 

 

いよいよ、最後の芯線直前の被覆を72箇所剥いていきます。

 

 

外径17mm弱と水道のホースとほとんど変わらない太さの中にさらにそれぞれシールドされた9本の撚り線がプラスマイナス分2本存在し、ドレインも通っていて、それを仕上げる為に被覆剥いてドレイン切ったりしただけで上の写真の様な状況になります。

 

 

剥いた芯線を丁寧に捩り一本に纏めます、プラグカバーの色と向きを確認して、
QED社指定の専用工具で「AIRLOC!」と言いながらカシメます。

 

 

カシメ後に再度確認してプラグカバーを被せて完成です。

 

 

全ての端末をAIRLOCし終えた状態です、ここまで来るともうメーカー謹製品と同等と申し上げても問題無いでしょう。

 

 

相応の時間を要しての完成後、確認を含め店頭での接続試聴を致しましたが、極太の高級ケーブルが確かな接続を経て床を這い機器間を繋ぐ姿は流石に壮観な眺めで、更にそこから得られた音は、その場に居合わせた他のお客様も含めスタッフともども思わず顔を見合わせた次第。勿論、驚きと感嘆を伴った行動と言う意味ですよ。これから更にエージングを重ねてお客様へと納品致します。

 

でんき堂スクェアでは、QEDのAIRLOC処理を好評の内に多数承っております。

日本全国各地の方々からの注文も非常に増えてきました。AIRLOC端末処理に興味をお持ちになられた方は、勿論この様な高価なケーブルで無くとも今お使いのケーブルでも他店購入の物でも構いませんのでぜひ一度店頭まで声を掛けて下さい。

 

 

端末処理を希望されるケーブルとAIRLOC端子の端末との径の適応を調べた上で、少々の作業時間とエージングを済ませた上での納品となります。
注文が重なった際などには、各種端末の在庫状況等もありますので、お渡しまでに多少のお時間を頂く事もあります、予めご了承下さいませ。

TEL:0466-20-5223 (お問い合わせはこちら)