先日コンビニに入ったらカウンターの後ろに並ぶタバココーナーにチェ・ゲバラのシルエットで基本の赤を中心にパッケージされた新発売のタバコが三種類も並んでいて“おぉ同志よ”とか思ってつい、別段共産党員でもないし、当事の革命夢見た純真無垢な青年世代でさえない僕でもつい、店員に「そこのゲバラのタバコおくれよ」って言ってしまうぐらいの衝撃なのに、高校生に毛が生えている程度の店員に全く通じなかったって話、つまんないですかね?

革命も平和もまぁ、祭りは終わったってところですかね、しかしなぜ今この時期にゲバラなんだろう?

因みに私が生まれた時に既に革命家どもは内ゲバとリンチ繰返して浅間の山荘で散っていたし、三島はとっくに腹切ってましたからね、悪しからず。

普段ここを読まれる方で、お前はいつも偉そうに一体幾つなんだよ?と思った方居ればご参考までにどうぞ・・・

因みに王貞治の756号はちゃんとTVで観ましたよ、ミスターの引退試合は生まれてはいましたが残念ながら記憶にないなぁ・・・

今回の話は40歳を境に価値観が変わるので注意ね

もう最近はオーディオに限らずデジタルメディアとかフォーマットとかDSDだ茄子だ鯖だ雲だと、未だにキャブ車に乗ってフィルムで写真撮ってレコードの溝に針下ろして音楽聴いてる僕には正直何の事だかさっぱりなのですが、90年代頭には妙にデジタルの明るい未来を盲目的に信じて居る自分があって、DATなんかは何台も買い繋いで録再共随分使いましたね、携帯用の再生専用機(電池蓋折れ対策パーツ交換済み仕様ネ!)も手に入れて通学通勤した時期もあったし。勿論MDデッキも所有しましたよ。

さて、DATの後により使い易さを強調して’92年終わり頃に登場したのがMDとDCCなのは皆さん全然ご存知、じゃありませんね、特に後者は。

何故なら30歳以下はもう既にMDを知ってはいても使った事が無い世代で、20代以下は存在自体を知りません。

そりゃそうでしょ、音楽に興味を抱いてかつ合法的に労働してお金を得たのが16歳だとして、今三十歳の人が16歳のときって’98年でしょ、もうMDも下り坂に入っているもんね、その時点で。

確かにその時点でMDが市場になかった訳じゃないし、特にミニコンポというか量販店埋めてた5万円程度のハイコンポ?にはもうMDデッキが標準装備だったし。

でも、もうその1998年の時点で若い世代が欲しいのはパソコンと携帯電話ですよ、それでもオーディオやる人が居たとして、CD-Rが旬の時期。

若いって事は色々良し悪し含めてとにかく新しい物には敏感で、逆に消え行く物には冷淡です。’98年の16歳以下にとってはまぁ、MDでさえその程度の位置って事です。因みに現在MDメカは生産されていません。

じゃぁDCCは?

これはもう出た瞬間で死んでる凄い企画でしたね。覚えてる人が居ればですが。

私は興味なかったのでたいして観なかったですが漫画でなんだか流行っていた様子の北斗神拳越してます。

彼の有名な台詞「お前は既に死んでいる」どころか「お前はハナから死んでいる」と、米国の70年代中期のドラマ“燃えよカンフー”のデヴィット・キャラダインに実はブルース・リーより影響を受けているケンシロウに言われて指の一本も触れて貰えそうにも無い、それこそ初めから死んでた凄い製品です。

どう死んでたかというと、CDより更にコンパクトでタフさを兼ね備えたMDに対して、超絶にデリケートな構造と使い難さ、’90年代初頭当事のCDの再生音質と同等かそれ以上を狙わせ、専用テープでの高音質録再に加えて、既存のCカセの再生“だけ”を武器に登場しました。

そして一部にマニアにその再生音質のヒモメディア特有の滑らかさでウケた以外は、一般客の集う家電量販店頭という意味での市場で事実上登場後三年もしないで消え去りました。そもそも再生専用機が10万円近くしている時点で無茶なんだけど、それを平塚にあった半端な家電量販屋が二万円切って処分しても売れ残ったという凄い思い出もあります。

覚えている人間もどうせ居ないでしょうし、それを作った人間も関わった人間も今話題のパナソニックなのでとっくにリストラされてどうせいやしないでしょうが、混雑したバーでマスタ-がBGMをDCCテープに取り替えた途端に、それまで店内の音楽なんかに一切お構いなしにお喋りに夢中だった客どもが皆一斉に“いい音だ”と振り返るという壮絶にクダラナイ松下規準のCMを作ったのを思い出に2000年までには完全に消え去りました。

これだけ酷いのですが、というか規格が揃った時に本来MDとDCCはライバル関係でさえ無かった筈なのですが、メディアではどうしてもSONY対松下みたいな流れにしたかったみたいで、登場時期が一緒だったとは言え無理やりライバル関係に祭り上げられ、どう見たって一般市場ではMDの優位性は頭で考える機能を有している人間なら明白だったのですが、当事の朝日新聞などはオーディオ評論化なぞに両者をライバル関係前提での愚問を発した上に、それ以上に愚かな評論家がDCC優位みたいな事書いてたとんでもない奴が居て、当事の新聞持ち出して糾弾してやりたい気分ですが、この国では原発推進の利益たんまり得たうえで福島が大変な時には雲隠れしたとんでもない馬鹿でさえ未だに大手を振って生きていられる国なのでまぁやめておきましょうね。

ところで今ならさしずめ、SONY対松下の規格競争じゃなくて、SONY&パナソニック、いつまでもつか競争かもね。

閑話休題

さて、無駄話が長かったですね、ここから本題。

DCCは松下とフィリップスが共同で開発しました。

一般市場では全く売れませんでしたが、音には聴くべき点があって、日本のマニアと妙に技術嗜好の強い一部ドイツ人に支持されました。

また、開発メーカーの松下はロクな機材を提供しませんでしたが、マランツとビクターは高級デッキで一部マニアに高い支持を得ました。

上記の文書で散々こき下ろした様に感じたかもしれませんが、私も好きでDCCは良く使いました。

今回紹介するのはその中でもレアな人気を誇る、伝説のDAC7搭載の知る人ぞ知る、

marantz DD-92   ’94年頃、発表当時定価150.000円税別

おぉ!とか思ったあなたは「ヘンタイ」です。

この個体は当事元気だった秋葉原のラオックスの店頭で売れ残った一台で、実質顧客の手に渡らずに数奇な運命を辿った後にある家電量販店のオーディオ部門の責任者の手に渡り暫く店頭を飾った後に、2005年6月にマランツにおいて既に超貴重品のDCCメカそのものを交換するというOHを施した上で元箱に収めたまま以来七年間未使用だった逸品。

更に、今回はコレが特に凄い。

何と新品DCCテープ35本付き!

レアですね、凄いですね、場合によってはデッキそのものよりこっちに価値がありますね!

さて、幾らOH済みとはいえ、もともと動作が不安定なDCCデッキです、また、メーカーからのサポートはもう期待できません、よって現状動作確認する限りいい音出してくれますがそれ以上の保障は残念ながら出来ません。

また、DCCデッキはカセットテープ再生機の役割も有しては居ますが、実はその一般テープ再生がDCCテープ再生時のトラブル発生要因になっており当時からあまりお勧めできませんでした。

それでも、あの、“DAC7” 搭載です。もし再生系死んでも当分DACとして遊べます。現在のカリカリ系のデジタルとは違ったたおやかな音で遊べますよ。

以上をよくよく理解いただいたうえで遊び心も十分有した方にコチラをお勧めいたします、デッキ自体は現状渡しでご理解ください。

DCCテープ自体も未開封未使用新品ですが、時間が経過したので動作保障はありません、一本剥いて使った限りは問題もありませんでしたが。よって、DD92お使いの方にはスペアや部品取りとしての価値、また、もう手に入らなDCCテープへの価値として購入検討くださいませ。

marantz DD-92 元箱取り説リモコン揃い済み2005年メカ交換OH済み後未使用。現状動作しますが無保証です。

 

DCCテープ全て新品

Panasonic   “ZETAS”   RT-D45    4本

RT-D60    4本

RT-D90    4本

PHILIPS       (60分)DCC060PJ    20本

(75分)DCC075PJ    3本

現状渡し、合計販売価格48,000円税込み                    以上

実質無保証のOH済みDCCデッキが13,000円、未使用DCCテープが1,000円/本とお考え下さいませ・・・

完売しました。