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今日のお仕事はオルトフォンの6.7N SPK500という結構古いケーブルですネ、当時人気ありましたね、コレ。こちらのリフレッシュを承りました。
4500円/mと、当時としては高価な部類で今でも十分高性能。
さっぱりすっきり気分一新買い替えるのもお店的には結構なお話ですが、古くたって良い物は良いので、今更こちらを似たような金額で買い替えても、それほど良い方向への大きな変化は望めないかも知れませんよね?
新たにメートル5,000円もするケーブルを2.5mペアで購ってみて、音色は多少変わったけどレベル的には大して変わらなかったなぁなんて買物は誰だってしたくないし、そう思われる販売側だってガッカリです。
それにそのケーブル新しく買っても、ただ剥いて繋いで、ではちょっと勿体ないと言うか実力不十分と言うか、キチンとした端末処理も含んで購入頂かないと。
そうするとお金はどうしてもプラグ代等で更に嵩むし、当然ですが良い物にキチンとした処理と道理に沿った接続を経て、初めてオーディオはまともに音を奏でます。

高い製品やアクセサリーだから良い音が出る、約束は本来されていません。
深くは述べませんが、高級カメラと高級レンズと傑作の関係です。
高級カメラと高級レンズを使う行為は、信頼性と高精細高分解高品質は保証されますが、傑作は保証しません。
適正露出も色合いも構図も全て撮り手次第です。
因みにここでは被写体に責任を転嫁するレベルの人間はこの話の中に想定していません。
其処を仔細に突くと多くの方を敵に回すので控えますが、結局使い方です。
つまりオーディオも良い機械、良い機材とそこへの理解の幅、その使い回しと接し方です。
ともすれば、セッティング不良から来る露出不足のピンボケ的曖昧模糊とした構図もといサウンドを、機材や被写体、いや違った、録音や音楽のジャンルの優劣向き不向きの話しとして責任転嫁したり語りがちな論調が確かに見受けられる世界ですが、オーディオはお金の多寡は結果であって、良い音は必ずしも投資額には比例しません。
手間と工夫が伴った上での必要な投資を経ての良い音でしょうね、オーディオは。
金だけ使ってポン置き適当な配置で良い音出るならば、ニコンかキャノンの一番良いカメラに一番高いレンズ付けときゃ誰だって傑作撮れる訳ですよ、乱暴な事言えば。
オーディオだけならいざ知らず、おまえはカメラまで偉そうにと感じた方には申し訳御座いません、私は本来カメラ畑出身でその道を目指す専門教育もかつて受けて来た上で自己責任でこれを書いています。
ついでに言うとフィルム装填した機械式カメラを振り回して自分でピントと露出とってレフ板持って走り回って一日中暗室籠って黒白写真現像焼き付け出来る最後の世代です。
どちらもその道を極めようとすると確かにお金はやたらと掛かりますが、お金をやたらと使っただけでは良い写真も良い音も生み出されません、これだけはお約束致します。
そうじゃないからカメラもオーディオも工夫も手間も努力も必要で、お金も結果的に掛かってでも面白い訳です。

また専門誌を自認する雑誌を含め未だに平然と語られる、何々系の音楽に向いた、或いは特化された製品、なんて物はオーディオには本来存在しないと思いますよ。
そもそもロック向けの機材とか言ってどれもこれも判で押した様に、元気な音が出そうな機材を、同じ特集号でのクラシック向き、JAZZ向きと言った組み合わせのそれらより低価格帯で組んで紹介している、先生方なり編集方針なりの感覚の古さや責任も、そろそろシビアに見つめる頃でしょうね。
勿論彼らも仕事ですから、一般論で臨んでいる事は理解するべきですが、録音に一番お金も手間も機材も時間も技術も使われているのが実はロックでしょ、と言う事実は余りにも顧みられてはいないですよね。
ロックは若い世代向きでそれを聴くオーディオ機材も入門向きみたいな感覚の人は流石にもう今は居ないと思うけど、雑誌では未だに見掛けるから念の為に言って置くと、プレスリーが生きていりゃ今年で82歳、ジョン・レノンが77歳、彼らに熱狂した同世代も当然御年輩、わかったか!

話がそれました、閑話休題オルトフォン

それで今回は、考え方が些か古い端末処理されていた部分を綺麗に切り取って剥き直して、被覆も綺麗に拭き上げて、スピーカー側には毎度お馴染みにして今の所最良と思われるQEDのAIRLOCKバナナ処理を施し、アンプ側は古い機材を繋ぐ予定で、バナナプラグ未対応のSP端子との事なので、その条件下で最適と思われる全周圧着角端末化処理を行いました。

写真だとちょっとしたメーカー完成品に見えませんか?
音は今回の投資額に対してはメーカー謹製の間違いなくそれ以上ですよ、フフフ
今回はそれ以上は述べません。

TEL:0466-20-5223 (←ケーブルリフレッシュに対してのお問い合わせはこちら)