皆さん今晩は。師走も半ばに至り慌ただしさも増し、冬型の気圧配置の空の下で気温も下がりすっかり寒くなりましたね。本日所用で沼津へ出向いたのですが、昼前に走り抜けた行きの峠では見事な白妙の富士が裾野を開いて見せたのも束の間、冬の早い日没の手前頃には空も曇り、帰りの箱根峠では粉雪が舞う様子でした。

さて、雪の舞う箱根を駆け下り西湘走って行きより長めの時間掛かってお店に戻り再びお仕事です。

今回は三種三様のスピーカーケーブルとその端末処理ですね。一本目はSAECの人気ケーブルSPC-650をORBのY型端子を用いての端末処理。取り立てて高度な作業は必要とされませんが、美しさと使い易さに配慮して仕上げられた姿は、ただのケーブルとプラグが一つの製品、性能を保証されたオーディオアクセサリーに生まれ変わる瞬間でもあり、作成している当人も気分がいい物ですね。何やらやたらと本数と端子が沢山に見えるのは、同じ内容で二組の作成依頼だったからですね。即ちケーブル4本にYラグ16箇所の作業です。尚、この組み合わせは比較的人気で依頼も多いので、当店の通販サイトでも完成組みとしてメニュー化して掲載してございますのでご参照くださいませ。

 

 

二番目は毎度お馴染のQED AIRLOCです。とは言え当店ではお馴染ですが、全国的にはまだ殆ど知られていないプラグの接続方法です。装着には専用工具が必要なのも含め、なんせ対応店舗が全国で片手の指に満たないのだとか。英国QEDのAIRLOCは考え方や構造としてはほぼ理想に近い接続方法で、処理後のお客様方の評判も掛け値なしに好評です。まだ未体験の方々に是非お試し頂きたい端末処理ですね。今回の作業はアコースティックリバイブの高級単線仕様スピーカーケーブル、SPC-REFERENCE-TripleCをAIRLOCのバナナプラグで端末処理です。他のケーブルとの違いは単線、しかも結構な太さ故に、プラグ装着基部に急峻な曲げやストレスを掛けないように注意して使う事ですね。時たまこのケーブルを抜ける寸前の状態で一般バナナプラグに留めてある姿を見掛けますが、単線構造を確実に留めるのは、イモ螺子構造のプラグでは難しいと思いますので、コチラに限らず単線タイプのケーブルをご使用でイマイチ留めが甘かったり、すっぽ抜けに頭抱えた事のある方は一度ご検討なさってみて下さいね。

 

 

三番目もAIRLOCですが、ケーブルが先日ご紹介したばかりの、そう、あの左右ペアで84回も剥かなきゃいけない音も凄いが価格も手間も凄いと三拍子揃った、決して個人が自力で作業しようなんて考えない方がいい QED Signature Genesis Silver Spiral が再び登場です。
注文にあたってお客様には、通常のケーブルに比べて剥く手間が10倍くらいかかるこのケーブルの特性をご理解いただき、追加料金の必要をご了承頂いての作業開始です。加えて今回は普段用いるAIRLOCプラグと違い外層が防振構造のメタル仕様です。接続部の内部は一般仕様と同じ材質なので、コチラが圧倒的な音質差とは言うつもりはありませんが、仕上がった時の美しさはやはり断然コチラですね。
このケーブルの端末加工作業経験は十分ある私でも、見栄えも整えた綺麗な製品レベルに仕上げるには二時間は使う作業です。仮にご自身で綺麗に処理されたとしても、そもそもコチラのケーブルはAIRLOC処理前提で造られたケーブルですので、一般的プラグの装着やましてや剥いて捩ったままの接続で十分な性能が得られるとは到底思えません、また、AIRLOC処理は個人では入手しにくい専用の工具で行います。故に、QED Signature Genesis Silver Spiralを御用命の際は是非AIRLOC処理も併せてご依頼くださいませ。勿論既に余所様で購入済みのコチラであっても遠慮なくお持ち込み下さいませ。実際他店購入のコチラのケーブルの処理も大変多いのですよ。 

 

 

 

端末処理も含めて仕上がりの綺麗なケーブルは音にも現れます→0466-20-5223