ADC 軽量・高出力・精密MC 奇跡のデッドストック新品
on 2016年10月28日
1970年代から80年代初頭、超軽針圧対応のIM型カートリッジを武器に市場で人気の高かったADCブランド。
ADC自体は北米のブランドですが、途中英国のBSR(オートチェンジャープレーヤーで有名ですね)に買い取られた関係で、日本ではBSR JAPANが長く取り扱っていました。私自身もADCの針は幾つか所有していて、その軽針圧故の高性能さとそこから来る使い勝手の難しさに悶絶したりした経験もあります。
意識の中ではADCは、IM(≒MM)カートリッジの印象が強いのですが、実はMCタイプも存在していました。
今回紹介する物は、そのADCの1980年初頭に存在した、彼らのラインナップとしては珍しいMCカートリッジのMC1.5という製品です。しかも世の中広いというか、このMC1.5の新品のストックがまとまった数発掘されたので、皆様にご紹介致します。
今回、現物を手にし耳にするに当たって、色々と資料を漁ってみましたが、1981年頃で29,000円もするかなりの高級品だったようです。同時期の有名な針で言えば、人気の高かったシュアーのM95HEが28,300円、今でもファンの多いFRのFR1mk3が31,000円だった様なので、このADCの針が目指したクラスが自ずと知れるでしょう。
↑audiosharing様 (http://audiosharing.com)より拝借↑
私も未経験の針だったので、早速プレーヤーにセットしてみましたが、これがとんでもない代物である事が判明しました。勿論悪い方では無く、それこそ先に名を挙げたシュアーやFRの針は私も良く知っている積りなのですが、それらに比べても一聴した感じ、どうも性能的には勝っているのではないかと印象を受けました。
そこで皆様の耳もぜひお借りしたいと思い、数は絞らさせて頂きますが、オーディオのアナログカートリッジ遊びにお付き合い頂けると思える出来るだけお安い価格でお分けしたいと思います。ADCを良く知るベテランの方にも、これからアナログオーディオを始める方にも喜んで頂ける内容となっておりますので、どうぞ皆様ご検討下さいませ。
ADC MC1.5 当時定価:29,000円
出力電圧:0.9mV(5cm/sec)
針圧:1.2~1.8g (最適1.5g)
再生周波数帯域:10~50,000Hz
チャンネルセパレーション:28db (1kHz)
チャンネルバランス:1db
負荷抵抗:100~50kΩ(最適100Ω)
内部インピーダンス :R95Ω
針先:0.35 x 1.6mil
自重:5g
カンチレバー:複合構造極細チタンパイプ
上記全てメーカー資料より抜粋
↑チタンカンチレバーに無垢ダイヤモンド針が綺麗に入っているのが確認出来ますね↑
スペックを見ただけでも、この針の高性能さが伝わってきます。ちなみに店頭では切替型フォノイコライザーのハイインピーダンス側で再生してみましたが、再生帯域の広さや音調の伸びやかさ等は明らかに高級品の鳴りです。
今時チタンのカンチレバーを採用した針など相当の価格がしますね。是非皆様にも聴いて頂きたいと思います。
私も好きで色々な針を集めていますが、ADCのMCカートリッジは初めての経験でした。
しかもそれが新品で手に入るとは思いもよらなかったので、アナログの面白さをまた一つ楽しむ事が出来たと思います。
ADC MC1.5 / 新品(デッドストック)
販売価格:21,600円(税込)
ご来店或いはお送り頂けるならば、お客様のお持ちのシェルにこちらの針を取り付けサービス致します。また、その際にお好きなリード線への換装も承ります。
でんき堂オリジナル 肉厚アルミ製シェル実装済みセット
セット販売価格:27,580円(税込)
でんき堂オリジナル 肉厚アルミ製シェル及び
Black Cat Cable使用オリジナルリード線実装済みセット
セット販売価格:32,900円(税込)
シェル実装済みセットの総重量は、23.4gとなります。お使いのプレーヤーの対応範囲を確認してご注文下さいませ。実際の所殆どのプレーヤーに対応可能な重さです。針単体では5gとMCカートリッジとしては軽量級なので、極端に軽いシェルでは逆に使いにくくなるかもしれません。オリジナル肉厚アルミシェル及びBlack Cat Cable使用リード線セットの方は、店頭で音の確認も頂けます。どうぞご来店下さいませ。
また、上記以外のお好きなシェルやリード線に組んでの販売もいつも通りです、何なりとお好みを申し付け下さいませ。
TEL:0466-20-5223 (お問い合わせはこちら)