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KRYNA T-PROP
オーディオのフェアやイベント等で、ここの社長が本当に好きで仕方ないといった感じの、熱くて厚くて篤い辻説法、失礼、語りに思わず足を停め耳を傾けた方も多いのでは無いでしょうか?
クライナさん製品の良いところは、その実機を用いての徹底した研究姿勢と追求の心でしょうね。
氏は、ちょっとした工夫や努力がオーディオにおいては、とても大きな変化や改善をもたらす事を実によく分かってらっしゃるので、その製品への開発姿勢と拘りは、一つの製品が世に出るまでに作り上げた試作機として横たわる、累々たる痕跡がその凄まじさを物語っています。
私達は出来上がって目の前で確認できる物に対してのみ、ああだこうだと好きな感想を述べてれば良い実に勝手な存在ですが、出す側、まして小規模メーカーが実際に何かを企画して市場に送り出す事の大変さを、心底理解してしかも好きでやられているクライナの社長だからこそ、その語り口が熱くなるのでしょうね。
さて、色々凄いモノが揃っているクライナですが、今回はこの交換式スパイクフットのT-PROPについて。
更にいきなり結論から言うと、とにかくスピーカーでもアンプでもプレーヤーでもオーディオラックでも何でも結構ですから、足が螺子止め式で外す事が出来る機材の方は、その径を確認してとにかく買って下さい、凄いですよ、ハイ。
一見ベースに螺子が一体化されていますが、実際は内部でスパイク一点の支持になっています、スパイクベースが壺上でかつ挿入口がねじ切り落とし込みなので、スパイクを回転装着後は、内部の窪みに先端のみで起立し周りとは接触せず、全体を持ち上げた場合はベースごと持ち上がるので一般のスパイク受けの際と違って泣き別れたりズッコケル心配がないのです、ちょっと言葉で説明難しいのですが。
螺子径も4種類用意されているので、一部特殊な物を除けば、大概の製品は装着できるでしょう。古いレコードプレーヤーは当時それが標準だったのですが、とにかくゴムでウニウニと固めているので、正直音が鈍いです。あれは高さ調整を兼ねていて勿論外せます、どんどん取り替えましょう。
アンプやCDプレーヤーも、見た目はゴージャスでも中身はスカな足はコストの関係上やむを得ないのですが、結構な高級機も含め実に沢山あります、換えましょう。(ただし機材中側に飛び出す螺子の奥行は十分確認してください)
トールボーイスピーカーはまずスパイクが標準の昨今、欧米人みたく絨毯突き抜けて床に直刺しで構わないと言う日本人は、まぁまず滅多に居ないので、スパイク受けをなんらか調達して使いますが、あれは一度でもやったことある方は、移動も含めて実に面倒な事をご十分承知のはず、換えましょう、勿論音質の改善も含めて。
オーディオラック、これが特にいいですね、何しろそこに載った機材全てに対して一気に効果を発揮してきますから。ラックはキャスターやスパイクを選択して使う物が大半です、換えましょう、驚きの効果を体験してください。
私は取り敢えずラックから交換していく積もりです。
ところで螺子径はともかく、一部には特殊ピッチも存在するかも知れません。果たして自分の機材に合うのか知らんと心配な向きの方もいらっしゃるでしょう。サイズやピッチの確認に不安を覚える、そういった方は、一度私達でもメーカーでも連絡ください。
正直言って古今東西何十年分のオーディオ機材の螺子径等を、型番を聞いただけで答えられる様な人間はいよう筈がありませんが、お客様の外したスパイクを送って頂くなり、こちらからサンプルをお貸しして現物合わせのどちらかで、必ず装着の有無は確かめられる筈です。
その際はお手数ですが、送料の方のみお客様ご負担で願えれば幸いです。ともあれ一報戴ければご相談にのれますので。
A.I