オクタヴィアレコード、テクニカルブレーンさんとの合同試聴会を行います。

当日は、オクタヴィアレコードさんのソフトを再生しつつ、オクタヴィアレコード 松田氏による録音現場の話、テクニカルブレーン黒澤氏によるハードや技術的な話、さらに鍵盤楽器調律 横溝昌一氏による楽器の話も交えて、なかなか聞く事の出来ない話盛りだくさんで進行致します。また、当日使用したソフトの即売も行います。この機会にぜひご参加ください。

「以下内容」

フォルテピアノからスタインウェイまで、
歴史的楽器から現代までピアノの発展とその録音を聞く。
ピアノは18世紀前半にイタリアのクリストフォーリにより発明され、その先、各々の時代の作曲家や演奏家の要望やコンサートスタイルの変化により、改良発展され現在のヤマハやスタインウェイに代表されるコンサート・グランド・ピアノまで進化したといっても過言ではないでしょう。
今回はオクタヴィア・レコードのアルバムでリリースされている音源を基に、ピアノの発展史の説明とともに実際の楽器の音色を聞きながら、現代までに至る大いなる音の旅路を最良の再生装置によるオーディオでご堪能下さい。
古典派の時代モーツァルトやハイドンの頃の楽器、
モーツァルト:J.Aシュタイン 1788年製モデル 複製
ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310 第11番 イ長調 K.331第13番 変ロ長調 K.333
ロンド イ短調 K.511 から     OVCT-00038 演奏:伊藤深雪
三輪郁によるベーゼンドルファー使用の演奏による比較 OVCT-00078
ベートーヴェンやシューベルト時代の楽器、
ベートーヴェン: 楽器 マテウス・シュタイン1820年製 ブロードウッド1816年製
ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 作品53 「ワルトシュタイン」 第23番 へ短調 作品57 「熱情」
幻想曲 作品77 から                        OVCX-00058 演奏:上野真
シューベルト:ヤコブ・ヴァイメス 1811年製
ピアノ・ソナタ第18番&第14番から       OVCL-00127 演奏:伊藤深雪
そして、ロマン派時代に入り名を馳せたピアノ詩人、ショパンの愛した2つの楽器
ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35(使用楽器 1852年製 エラール  85鍵)
ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58(使用楽器 1846年製 プレイエル 85鍵)
                          OVCT-00101 演奏:上野真
スタインウェイによる同曲比較    OVCT-00048 演奏V、アシュケナージ
その後の現代のピアノに引き継がれ生まれた20世紀の作品
ジャジーな中野翔太演奏のガーシュインのピアノ作品OVCT-00086
現代クラシック・ジャズの大家、カプースチンの自作自演 OVCT-00021など
これらのピアノの音色を最良なオーディオだからこそのサウンドでその違いを楽しみ、また語らいを持てる時を過ごせればと思います。
OVCT_95_H14
<基本情報>
● タイトル名:1846年製プレイエル&1852年製エラールによる
ショパン:ピアノ・ソナタ集
● アーティスト:上野 真 (フォルテ・ピアノ)
● 収録曲:
ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58  (使用楽器 1846年製 プレイエル 85鍵)
ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35 (使用楽器 1852年製 エラール  85鍵)
ボーナス・トラック (楽器の音色聞き比べ プレイエルによるソナタ第2番 葬送行進曲)
● 品番:OVCT-00101
2013年5月22-23日  東京・三重県総合文化センター にてDSD収録
<内容>
● キャッチコピー
ショパンが愛したピアノたちが紡ぎだすノアンの音色
● 説明文
気分がのらない時は、エラールを弾く。そこにはいくらでもお気に入りの音色を見つけだすことができる。
でも、最高に気分の乗っているときには、プレイエルのピアノでなければならない。” -F.ショパン
ショパン本人がこう口述している当時のピアノの名器エラールとプレイエル、この二つのオリジナル楽器を使用して
上野真は大曲、ソナタの第2番と第3番を収録しました。レプリカ(復元製造)ではなく、最小限の修復に留められハンマーや低音用巻き線など当時の状態を良好に保ったオリジナル楽器(ヤマモト・コレクション所蔵)2台が紡ぎだす各々の楽器の音色は、ショパン自らが奏でる音色を今に再現するといってもいいでしょう。
また、2つの楽器の音色の違いを聞き比べができるボーナス・トラックを掲載しています。
◎ アーティスト紹介
上野真は、2005年初夏のモスクワにて行われた記念すべき第1回スヴィヤトスラフ・リヒテル国際コンクールに於いて、
ロシアなどからの強豪が多数参加する中、第2位入賞の栄誉を受けた。その演奏について、ダン・タイ・ソン氏は
「私にとって、そして多くの人々にとって、彼は特別で素晴らしい発見だった。ソフィスティケートされ、高度な文化、
教養をもち、強い個性を兼ね備えた、熟練のピアニストである。」と高く評価した。またアレクセイ・リュビモフ氏も、
上野のドビュッシー演奏について、「審査員全員にとって啓示のようなものだった。作曲家の楽譜の忠実な再現というだけでなく、
才気に溢れ、感情と色彩に満ち、作品の神秘と様々な側面を明らかにした。」と語っている。また故ホルへ・ボレット氏は
「上野真は彼の世代の中でもっとも才能に恵まれた一人である。その力量は、最高のレヴェルに達している。」という言葉を残している。
2011年春には2台の歴史的なピリオド楽器を使って、ベートーヴェンの中期ソナタ2大ソナタ(ワルトシュタイン&熱情)と幻想曲を演奏したソロCDをリリース。
今後のユニークな活動が期待される現在最も注目度の高いピアニストの一人である。

使用機材

テクニカルブレーン TB-ZERO/int(プリメインアンプ)

SOULNOTE ct1.0B(CDトランスポート)

SOULNOTE sd2.0B(D/Aコンバーター)

Bowers&Wilkins  803(スピーカー)