KS-Remasta PC-Triple C 線材使用リード線キャンペーン中
on 2025年5月14日皆さん今晩は、超お久し振りですね。
忙しさを理由になかなかここに顔を出せていませんでしたが、折々に触れ世間で起きる様々な大変興味深い事象を枕詞に、なんか皮肉な書き出しでもしてやろうと常に頭だけは働かせてるんですが、ともかく己がやりたい事とやれる事の現実の差に悶絶するばかりの毎日で、ここに来てPC画面に向き合う時間も気力も保てずに、せっかく話の導入部の弄りには丁度なネタだった、国民的アイドルだとか誰が決めたんだか知らないけどともかくそこのグループのリーダーだった藤沢出身のチンピラの性犯罪的醜聞とか、かつて国民的美少女とか誰が決めたんだか知らないけどクスリもなしで驚きのぶっ飛び具合の女優の騒動とか、本能に素直に行動し過ぎたが故に清純派とか周りが勝手にこさえたイメージのお陰も相俟って尚更絶賛炎上の朝ドラ女優とかの話も、今更って感じで旬じゃなくなっちゃったんで、くだらない話は今回は無しでサッサと本題に入りましょうと思うけど、それにしてもね、周りが勝手に清純とか清楚とかのイメージを与えてこさえたCMの演者の現実世界での行動だ思想だ男癖だ倫理観だかが、理想のそれとは乖離してかけ離れて真反対だったからと言って、毎度差し替えだ降板だってやってたら、所詮女優だろうと俳優だろうと彼女彼らは画面、スクリーン内の劇中の役を演じてるに過ぎない一存在なんだから、ドラマの役と実際の演者本人の資質を同一視しないのと同じで、別にCMの爽やかでにこやかで清潔感に溢れたイメージと実際の私生活や男遍歴が一致しなくても構わないじゃんって思うの僕だけですかね。世の中そんなに都合よく私生活に一点のシミ曇りない清廉潔白且つ画面映りの良い完成度の高い女優なんか見つかるんですかね、きょうび。
そんなにCM起用した演者の醜聞が怖けりゃイメージCM各社、もう現生の人間の登用なんか諦めて、風景か動物だけ使えばいいですよ、ハイ。それでもどうしても女優とか使いたいならこれはもう、ず~っと原節子のストック映像使うしかないじゃんね。後は出た頃の可憐なイメージの吉永小百合とかさ、檀一雄の娘にして才女の呼び名も高かった大学生時代の檀ふみとかね(笑)絶対CMのイメージ損なう醜聞だけは起こさないから。
因みに世間に疎く地上波とか目にしない僕は、今回の騒動で初めて永野芽衣なる女優を知って『へぇ~、かわいい顔してやるねぇ』程度の感想しか持ち得ない下衆な人間なので間違ったこと書いてたら御免なさい。
さて、莫迦な話は言い切って僕自身は筆ならぬ指先がノッて来たし読まれる方々は冷え切って来たので本題です。
写真は以前当店で組まさせて頂いたアナログカートリッジで、お客様の手元から出戻ってきた姿です。
その構成はHighPhonic DL-103R PRO Superと言う、DENONのDL-103Rを徹底して性能特性を上に高めたモデルに、そこに再生音に抜群の初速特性を感じさせるヤマキのセラミックシェルに高精度金属加工に長けたセレニティのマグネシウムスペーサーを手挟んで音場の構造の精緻さを稼ぎ、聴感時の上方向の解放感に特に優位さを魅せるAETのステンレス製中空螺子で据え付け、リード線業界で最も鼻息の荒いKS-Remastaさんのリード線を組んで厚いエネルギー感を整えた物で、一般論もうこれ以上は無いんじゃないかなって手間も投資もされた組み合わせで、実際その音は見事な物に感じます。
では何故それがここに返って来たかとなりますが、別段不良とか気に入らないとかじゃなくて、大変気に入った上でもっと良くしたい、こいつの組み合わせの可能性を更に引き出したいからリード線をもっといいのを奢ってくれ!というお客様のあくなき探求と向上心と欲求から生じた有難いお仕事の頂戴です。
そして今回お客様から指名が掛かったのが前回に同じくKS-Remastaのリード線ですが、その価格は約10倍という超高級線 KS-STAGE623EVO.II-VK 定価66,000円税込の投入です、凄いなコレは。流石の私も心新たに細心の注意で作業に望まねばならないですね。
尚、現在KS-Remastaさんでは同社の送り出す数多の種類のリード線の中で、PC-Triple C線材を用いたリード線に対して年内2割引キャンペーンを行っております、即ち今回の製品ですと66,000円が52,800円で入手可能と言う事で、普段高価なリード線に興味は湧くけどなかなか思い切れなかった方々にはまたとない機会ではないでしょうか。勿論KS-Remastaさんにはもっと求め易い価格のリード線も沢山揃っていますよ。
さて、慎重に元のリード線を外します。外してもこれだって十分良い線だし、他のカートリッジに転用して使えば再び活きて来るので、再度の登板を願って丁寧に外して返却です。
その上で写真を見ながら説明ですが、リード線のカートリッジ側のピンアサイン、一般的には赤/RH(右ホット)・白/LH(左ホット)・緑/RG(右コールド)・青/LG(左コールド)で記される配線順が各社、更には同一ブランド内でも全くもってその順番は揃っていない事実に案外皆さん気を払っておられません。
写真手前に下にシェルピンが控えて居るのですが、その順はこの写真を眺める目線で言えば時計回りで
左手前上段/青→右手前上段/緑 →右手前下段/赤→左手前下段/白 となり、
対岸に控えるDENON DL-103系列のアサインは同じく写真を眺める目線で
左奥上段/赤→右奥上段/白 →右奥下段/青→左奥下段/緑 となり完全に左右上下入れ替わりパターンです。
狭い範囲の空間に今回の様な超高級な単線タイプのリード線をたくし込む、ましてや折れやすいチップ基部にストレスなく美しく配線だなんて、これは正直個人で行う事を私自身はお薦めしていません。尚、一部業界の古い感覚のふんぞり返った系には『趣味のオーディオなんだからリード線くらい自分で付けようよ』とか未経験者やそれを苦手とする方々を委縮させるような発言をされる方もいらっしゃいますが、その彼らの配線は大概酷いもんなのであまり気にしなくて良いんですよ。
遠慮なく難しそう、面倒臭そうな作業は近所のオーディオ専門店のプロにお任せになって下さい、その為のオーディオ専門店の看板ですから。勿論それに伴う対価は当然伴いその費用の多寡もお店毎の考え方区々なので、依頼時のマナーは各自留意くださいませ。
尚、高級アナログカートリッジを数多と販売しながら店頭に『当店ではカートリッジ装着は行って居ません』等と堂々と張り紙掲載する様な超大型家電カメラ量販店の立派なコーナーの販売姿勢や、そこに平然と高度な技術を必要とする超高額アナログ製品を販売させるメーカーの姿勢に関しては今回は敢えて触れませんが、要するにそういう所で売る方も卸すメーカーも買われる方へも沢田研二の曲名ですね、最早、はい。
実際今回の様な何万円もするリード線はいざ知らず、1万円であっても一本の片側間違って折ったり潰したりすれば、それは即ち4本一組分の損失と同義であり、最悪頑張り過ぎて針先なぞ飛ばそうものなら何万、何十万円をほんの一瞬で失います。
度々同じ事をコチラでも書いて居ますが、以前何十万円もする超高額なカートリッジを購入されたお客様に『宜しければ此方でお取り付け致しますよ』の私の申し出を、当方その意は無かったのですが、お客様自身の技量や経験を貶められたかのように受け取られたのか、まぁ電話のやり取りで真意が伝わり難かったのでしょうが
『君より経験は長いのだ、カートリッジは今迄沢山つけて来た』
とのたまい自らラジオペンチでこねくり回し、一発でリード線を引き千切り針先を飛ばし全損された方もおられます。因みにそういった自損行為にはメーカー保証は効きません。
不幸にして私はそう言った超ベテラン方々から比べれば人生経験もまだ浅くオーディオ歴も短く仰る通りなのでしょうが、針だけはお陰様でこの業界で販売側に回ってから凡そ33年で数千個装着させて頂く機会を経験できましたので、まぁ大概の『沢山つけた』方よりは、例えばオーデイオ歴30年で3年に一回針を買っては付けたとしても10~11回です、逆にカートリッジ装着を人生で10回もした方なんて実際には滅多に居ないので、なので少しは安心して私に任せても良いかも知れませんね。それに価格も装着の基本作業は殆どが2,000~3,000円の範囲で収まりますよ。勿論他店購入持ち込み歓迎です。
せっかくの高価なアナログ製品でありリード線です。美しい配線は気持ち良く音にも良い筈だを信条に、丁寧な取り回しを模索しながら毎回取り付け作業をしています。数あるカートリッジの中でもやはり配線が複雑に入り組む103系列は難しい部類ですね。また以前アナログ誌にも書かせて頂きましたが、シェル/カートリッジのピン自体の径も製品や時代毎に全く規格不統一なので、リード線のチップサイズがそれらに複数の製品間の接続に於いて常に適切であるなぞとゆめゆめ思うなかれです。よってAETの治具などで常にチップサイズのギャップ調整をして取り付けに臨みます。因みに左手に映る棒は竹ひごです、線材を傷めず優しく配線を行い扱うのに適していますので、ご自身で装着なさる予定の方は団子喰った際にでも棒切れ捨てずにとっとくと良いでしょう、勿論洗ってネ。
さて、緊張の時間から無事解放されどうにかお客様にお返しするに相応しい姿となりました。このあと試聴、針先清掃、写真撮影といつもの流れとなりますが、流石にこの超高級リード線で聴く音世界は凄いですね、そう簡単に買える安さでないかも知れないのですが、もし手元にお気に入りのカートリッジがあるならば、投資してみる価値は間違いなくあるでしょうと書き添えて本日はコレでおしまい。
すっかり遅くなったけど、帰って録画しといた原節子の『東京物語』でも観よっと。やっぱりやらかした女優じゃ無理かな、こういう悲しいくらい完璧な世界と映像美を持つ映画を演じるには…
キャンペーン中のKS-Remastaの高級リード線を付けてくれ!→0466-20-5223