2025年 でんき堂活動報告
on 2025年1月21日皆さん今晩は、お久し振りにして大変遅まきながらの何を今更感の早1月も20日間も経過ですが、明けましておめでとうございます、本年も宜しくお願い致します。
要するに年末の挨拶もここに出来ずに年始も開店早々作業系に翻弄され、キーボードに向かって不慣れな手つきで相も変わらずな管を巻く様な文筆にかまけている贅沢な時間を割けなかったのです。何しろ新年開店早々最初に頂戴したお仕事が、まぁこれは私個人としてはその一年を占う意味合いに捉えて居るのですが
『正月にストレートアームのプレーヤーのカートリッジ交換をしようとしたらうっかりリードチップが取れちゃって、神奈川県拠点の家電量販店内のオーディオ専門店を掲げる立派な売り場の購入店に相談したら相手にされなかったから助けて(←要約、意訳済み)』
ですよ。シェル交換型ではないアナログプレーヤーの最大の弱点を体現したかの様なこの事例は私にとっては毎度お馴染みでは有りますが、それにしても構造上消耗品だろ?とも思われるこの部分の修理対応を満足に対応出来ない様な販売店に対して、平然と取引を行うオーディオブランドの姿勢に呪いの言葉が新年早々口を衝いて出てしまいますよね。だって、エアコン取付の手配が出来ない電気屋と取引する電機メーカーはないでしょう、パンク修理を断る自転車販売店は無いでしょう、だったら切れても已む得ない構造の華奢なプレーヤーのそれを出来ない販売店に取引するオーディオブランドもおかしいでしょ、とは思いませんかね?まぁいいけど。
要するにアナログカートリッジの取り付けやリードチップの補修を出来ない、或いは厳格な企業倫理観と堅固な方針故に敢えて行わない販売店が普通であって、私の様に半田ごて振り回しながら他店購入品持ち込み歓迎みたいな方が普通ではない、だから随分遠方から皆さん困って苦労しながらも当店までプレーヤーを持ち込んで来られるのだろうなと。
本年最初の仕事から察するに、今年はますますそう言った御依頼を頂戴する機会が増えるのだろうなと心新たに身も引き締まる思いです、頑張ります。
因みにその普通の感覚が一番欠けてるのは私だと思うので、今年は新年の計として己に対して『普通を知る』を課し、30数年以上個人的に避けて通って来た、誰もが褒めそやす国民的アイドルグループとか、皆が面白いとか天才とかのたまう何だか品の悪い笑いを提供する関西の大物お笑い芸人とかを、せめて世間並には知って見よう、見もしないで批判的な事を言う僕から今年こそ卒業しようとの思いで、節を屈して普段見た事のない地上波の8の付くチャンネルに合わせて見たら、あれぇ、何だか様子がおかしいよぉ?ACジャパンのCMばかりで、目指す中居何たらとか松本何とかもちっとも画面に出て来やしないの。せっかく亀田製菓のお菓子摘まみながら、世間が見て来た物を僕も視ようと思ったのにぃ…
なんか彼らは普通じゃない事でもしたんですかね?なんて本年最初の憎まれ口はこれでお終い、以降はここ2週間少しの活動報告抜粋です。
こちらはかなり高額なRCAケーブルなのですが、端末が取れてしまったとの事。販売店にも輸入元にもそっぽ向かれたとかで、代替品のプラグですが挿げ替えです。返送後お客様からほぼ元の音が取り返せた旨の報告を頂戴出来一安心の案件でした。
持ち込みシェルにDL103や102の装着。リード線も高級品奢りました、102の方はでんき堂オリジナルMIL線仕様で専用トランス接続用として作成してあります。
引き続き好評のオリジナル電源ケーブル、内部QED AIRLOC応用角圧着接続、コットンシース掛けで静電気対策と音質も確保。
年末に発売された音元出版 季刊analog Vol.86 冬号に書かせて頂いた記事内容が思いの他反響があり、カートリッジ装着時の螺子のトルク管理の依頼も増えました。写真下に映るのがトルク管理用精密ドライバーです。尚オーグラインのリード線は残念ながら当店の在庫はこれが最後、活動終了との事です。
装着都度音出し確認をしています、カーボンシェルに高級リード線にトルク管理で装着されたオルトフォン、そりゃ良い音出てますよね。
納品前に顕微鏡にて針先確認。綺麗なダイヤモンドが写って居ますが、この状態になる迄には今回相当クリーニングを繰り返しました。
持ち込みの電源BOXに水晶の流し込み。これ効果は相当で人気メニューですが、今後の水晶価格の上昇が心配です。
お客様お持込みのSPケーブルにQEDのAIRLOC MIDIで仕上げ紫色のコットンも被せます。更にアモルメットコア改め、復活/新生アモルクリスタルも装着です。
こちらでも何度か紹介した三菱のNHKモニター2S-305専用の接続ケーブルの作製。最近このモニターをオークション取引で数多く見掛ける様になりましたが、専用ケーブルが無いとどうにもなりませんよ?
再びDL-102を今度はKS-RemastaさんのケーブルでハイフォニックのDL-102専用トランス用に接続。尚、どうにも製造元の管理部音の人間の態度がきな臭いので、DL-102を欲しい方は後先考えずにお早目にどうぞ、そもそも70年近く前の製品が継続されている事自体が異常なんだから…
顕微鏡で覗くDL-102の針先はこんな感じです、コニカル形状の0.7mil丸針です。針先を語る方が多い割には、肝心の針先を実際には見た事ない人が多い様に感じられるのは私の僻目かな
こちらは昨年登場以来、人気上昇中の中電のMONOカートリッジですが、直列接続と言う特殊な方法で針先だけでなく、電気的にもMONO再生対応とした例。多少の心得が必要な使用方法ですので無闇にはお勧めしていませんし、そこに至る迄の話がややこしいので詳細はここでは避けますが、お望みの方には勿論対応致します。先に同じくトルク管理済み。
電源ケーブルを自作する際に、上の写真の様に綺麗に剥くのは当然として、果たしてそのままプラグ内で螺子留めしてお終いで良いのでしょうか?もし下の写真の姿の様に完璧な圧着処理を行ったら…と興味が湧いた方はお問合せ下さいませ。
これは2芯のスピーカーケーブルを一組ペアとして組み直し、2本ずつをQED AIRLOCで強力に一纏めの圧着と為しシングル→バイワイヤケーブルに仕立て直した姿です。太過ぎない線材のスピーカーケーブルが二組揃えば、或いは4芯ケーブルがあれば作れますよ。
これはオークションで入手されたと言うQEDの極太スピーカーケーブル。お客様的にはその仕上げに不安を抱いたそうで、当店でチェック及び補修です。今回はお客様との話し合いでプラグの付け直しはコスト的に見送り、だらしなく臓物が見え隠れしていた部分をどうにか補修しながら圧着ポイントを増します。その変化は、まぁ聴けばわかりますよとして、今回の稿の締めと致します。
皆さん改めて、本年もでんき堂スクェアを宜しくお願い致します。
それにしても正月にNHKのアーカイブ映像で流れてた1980年頃の番組で、桂枝雀、月の家圓鏡、林家三平、三遊亭円楽、立川談志、春風亭小朝の6人がワイワイやってた番組は最高でした。一人除いて皆鬼籍に入ってしまったけど、あぁ言うのをもっと見せてくんないかなぁ、彼らの名人芸見てる方が、現代のくだらない電波の垂れ流し番組より遥かに楽しいと感じる私にはやはり普通は無理なのかなぁ…
オーディオに纏わるあれこれの御依頼は→0466-20-5223
国民的スターとか勝手に周りが祭り上げていた、かなりの人気だったらしいアイドルグループの昨今やたらと話題のリーダーとやらと生年だけは同じ割には感覚が妙に古臭い店主及び、昭和最後生まれですが業界的には若手のスタッフが可能な限り真摯に対応致します。