皆様今晩は、連日連日お暑いですねぇ。

当店は平日は水曜定休を覗いて21:00迄営業しています。
身の危険を感じるレベルの熱射な日中はなるべく行動を控え、日が沈んでからでもゆっくりご来店頂けます、勿論暑いさなかに御来店頂いたお客様にはアイスコーヒーの一杯でも馳走出来ればと思っていますので、皆さんのご都合に合わせて無理なくご来店くださいませ。

さて、でんき堂では、暑いさなかや御遠方の方が無理な御来店されなくとも、電話等のやり取りで意思疎通をはからさせて頂ければ、十分にお客様の望むサービス提供出来ると考えます。以下はそんな事例です。

 

 

今回は遠方のお客様から送って頂きましたスピーカーケーブルへの端末処理加工、QED AIRLOCですね。東京都町田に拠点を構えるKRYNAのSPCA5、4芯構造で1m辺り6,600円もする高価な製品です。切り売り対応ですので、勿論皆様も当店をはじめとしたオーディオ専門店からこのケーブルを購入し自らの手で加工する事は可能です。但し、その加工は思いの外技量を要求される構造で、スパイラルに組まれた4芯を二重の被覆が取り巻き、最外周は比較的剥き易いのですが、写真に見える内側の黒っぽい被覆を四芯の線を傷めずに剥き取るには相応の技術と時間を要します。

 

 

さて、綺麗に剥けたとして、このQED AIRLOC処理ばかりは技量とは関係なく個人では叶わぬ仕上げです。何故なら圧倒的接点を確保できるQED AIRLOC機構を仕上げる為の工具が、プラグとセットでの専用設計でありかつ、その工具自体は市販の形では流通していないからですね。そりゃ何らかのルートで買えない事も無くは無いのですが、数回の端末処理の為だけにこれを用意するならばこの工具はとんでもなく高価です。
三十数年に亘って様々なケーブルの端末処理を眺めて来ましたが、現時点ではこの方法が間違いなく最良だと言い切っても誰かの恨みは買う事だけはあるまいと思います。写真には4芯を二本一纏めにして伸縮チューブを被せ、その先にQED AIRLOCのABS BANANAプラグを圧着した姿が4端子見られるかと思います。その内下2個は比較の為に更にプラグ全体に亘って芯伸縮チューブを被せた姿で、別段音的な差異は無いかと考えますが、一部高級ブランドのケーブルと同じ見栄え風合いを得る事が出来る仕上がりで、ここ最近お客様からの追加希望として頂く機会が多くなっておりますね。

 

 

さて完成です、今回はこの様な形となってお客様の手元に帰って行きました。同じケーブルでも端末の仕上げで大きく得られる音が変わる事を、今頃はそのシステムを通して体感頂けている頃では無いでしょうか・・・

 

QED AIRLOC処理ならでんき堂→0466-20-5223