皆さん今晩は。

皆様の中にはアナログフェア等に出掛けた際に、その出展ブースに於いて卓上に並んだ細かなリード線類を前に、異常(←失礼、悪い意味じゃないですよ)な情熱でもってアナログカートリッジ用リード線を熱く語っている、作業ツナギなぞ着込んだお兄様を見掛けたことがあるかもしれません。
そう、その方こそ知る人ぞ知る『シェルリード専門工房 KS-Remasta』主催の柄沢氏であり、一部のマニアの間では相当に有名な方ですよね。
勿論有名な理由はツナギを着込んで、ではなくて、氏の送り出すリード線を使う事からもたらされるアナログ再生の満足度であり、氏がそこに傾ける情熱から起因する故のもですね。私もお会いする度に会話をさせて頂いたり、店頭のお得意様にそのリード線を販売したりして来ましたが、何しろ柄沢氏の所のリード線は種類性能用途価格と余りに多岐に渡り、その全容は私自身も実の所掴み切れてはおりませんでした。

 

 

そんななか今回、柄沢さんの御好意でKS-Remastaさんの所の数多くのリード線を、統一したカートリッジ/シェル(DL-103/AT-LT13)の環境下で試聴できる機会を得て、また、その中からある程度の試聴品を常時に店頭にお借りできる体制が整いました。
それは私自身も以前より指摘している、デリケートな扱いを求められるアナログ製品、リード線を満足に取り付けも出来ずに売り散らかす販売店の存在の危険性に関しても、両者の考えや志向が一致したと言う意味でもあります。

ここにその一つ一つの詳細はとても書ききれないのですが、そのラインアップには税込4,400円から始まって20万円を超す様な衝撃的な価格のリード線も存在し、同一価格帯にも再生時の景色の違いを狙って複数の製品が並ぶ同社故、どれか一つ価格だけで

選べと言われても購入側、販売側ともに大いに戸惑う事は必須でしょう、正直私も迷います。ただ、柄沢氏曰く、そもそもリード線を変えるとどうなるのか、KS-Remastaのリード線と言う物はどういう物なのか?を知って頂く最初の手掛かりとしては、同社ラインアップ中の最廉価のモデルからお付き合い頂ければ十分愉しんで頂ける筈であり、それ以上の高級志向品は、まずはその辺りを体験されてからでも一向に構いませんと言うスタンスですので、私としても未経験の方には4,400円~11,000円くらいのリード線をまずは皆様に求めて頂ければと思っています。勿論既に十分なクラスのリード線を同社に限らず体験されている方は、30,000円級でも50,000円級でも是非とも御用命くださいね。
そしてここが重要なのですが、今回柄沢さんが当店に対しての格別の配慮を下さった理由が、危険の伴うリード線装着作業をお客様に丸投げせずに店頭で請け負っていると言う面を評価下さってのことです。
皆様を脅かす積りは御座いませんが、リード線装着時の針先欠損落下事故リード線断線リードチップ折りは実に多いのです。以前より私も、リード線の装着は出来るだけ腕の確かな販売店に任せる事を薦めて来ています。その上で柄沢氏としては自社の高価なリード線を買って下さった皆様が、そのリード線の装着故に不幸な事故を起こされるのは居たたまれないと言う事なのですね。忙しい氏が、自社のリード線を買って下さった全てのお客様のカートリッジを、シェルごと預かって装着作業に従事する事はたとえ有償であっても現実問題難しく、どこか安心してリード線装着を任せられるお店は無いかと以前より模索している流れで、でんき堂との今回の話の流れと相成りました。
私としても柄沢さんの様な方にリード線の装着を信頼して任されるなんて光栄に感じます。KS-Remastaさんの評判を落とさない様に細心の注意でもってその装着作業に臨む意気ですので、皆様是非リード線を交換したいカートリッジ/シェルを持参下さいな。
尚、先程も記したようにKS-Remastaさんのリード線は余りにも種類が多く、基本的には在庫が持ちにくい状況です。今後は初期導入推奨グレードの幾つかを店頭在庫として持つ積りですが、それ故に皆様の選択を狭めたくもないと考えていますので、同社hpや雑誌記事等眺めた上で、予め欲しい仕様が決まっている方はその旨店頭まで連絡下さい。発注後概ね1週間から10日前後でどの仕様も作成可能と柄沢さんは仰ってましたので、入荷次第希望カートリッジ持ち込み頂ければ、カートリッジ/シェル装着を幾らかの工賃で承ります。装着状態によって多少前後はありますが、その工賃自体が2,000円を超す事はまず御座いませんのでご安心くださいませ。
屋上屋を重ねますが、私が再三再四ここでリード線の装着をプロに任せる様にと唱えているのは、腕に覚えがあり慣れている方がリード線を交換する行為を否定している訳では御座いません。そんなの簡単だよと、まず最初に一般的なピンセットや100円ショップレベルの工具での交換を思い浮かべた方にこそ訴えておりますので悪しからず。
因みに先日、50万円近いカートリッジの端末をラジオペンチと思われる物で握り潰された方がいらっしゃいましたね・・・

 

2020/1/20現在、店頭確認可能なKS-Remastaリード線

①KS-VMS-3024D(ヴィンテージ系銅線及び半田使用)/4,400円
②KS-LW-4000MR(4N-OFC使用、DL103をお使いの方へ柄沢氏が推奨する最初の1組)/4,400円
③KS-LW-8100 EVO.Ⅰ(海外製8N-OFC、クライオ処理)11,000円
④KS-LW-1500EVO.Ⅰ(PC-TripleC単線)11,000円
⑤KS-STAGE201EVO.Ⅰ(高純度OFC単線、鏡面加工導体)22,000円
⑥KS-STAGE301EVO.Ⅰ(高純度OFC単線、鏡面加工導体)33,000円
⑦KS-STAGE401EVO.Ⅰ-VK(高純度OFC単線、鏡面加工導体)55,000円

 

尚、上記写真のカートリジは全て柄沢氏より一時的にお借りしたモノですので、店頭試聴の際は店頭にその都度存在する違う針、シェルの場合が御座います。

 

シェルリード専門工房KS-Remastaのリード線ならオーディオ専門店でんき堂!→0466-20-5223

KS-Remasta hp→http://www.ks-shell-lead.biz/